6月1日に山に行こうと計画していました。


今年は九州の梅雨入りも随分と早かったので、ミヤマキリシマの開花も早くなると予想していました。
そこで、ここ2週間程前から登山アプリのY△M△Pと睨めっこし、ミヤマキリシマ(MK)で有名な大分県久住連山の一つ平治岳の登山記録をチェックしていました。
登山好きな人が沢山いて、Y△M△Pに登山日や登山ルートの他に写真やコメントでMKの開花状況を報告してくれるのです。
私は2年前の6月に久しぶりにMKを見に平治岳に登りました。
タイトル画面の写真もその時撮ったものです。
ピンクに染まる山は見事で、1時間以上山頂にとどまってしまったほどです。
コロナ禍なんて言葉もなかった2019年の平治岳

山頂付近から大戸越を見下ろせば一面ピンクの絨毯

昨年はコロナ感染症対策真っ只中で5月・6月は自宅に留まりで外出自粛していました。
今年こそはと、MKに会いに行けることを楽しみにしていたのです。
2年ぶりのMK登山を計画しながら、
『こんな時期に自分の欲を満たす為だけに、やりたい事だけやっていいのだろうか… 』
という思いもありました。
Y△M△Pを見ていると、
「まもなく満開です」
「次の週末は雨だろうから今しかないと思い休みをもらってきました!」
「一目ミヤマキリシマを見たくて大阪からフェリーで来ました」
「やっぱり来てよかった!」
など、皆さんこの時期にしか見ることのできない平治岳を満喫されている様子が伝わってきます。
登山口にある駐車場は朝から満車になり、平治岳への最後の登りは数珠つなぎ状態になる時間帯もあるとの事…
私は考え込んでしまいました。
『これでいいのだろうか… 』
『早い者勝?』
『自分もその中の一人になるの?』
山に登ること自体は禁止されていないので、してはいけない事をしている訳ではないですし、行った人たちを責める気持ちはありません。
これは自分の気持ちの問題なのです。
私が学生だった頃山に登る際は、先ず山や自然への畏敬の念があり、考えられる限りの危険を想定し、それに対する備えをしました。
山に登るということは登る前から判断が求められ、山行中もそうですし、無事に下山するまで気を抜くことは許されないと考えて行動していました。
無理はせず、途中で撤退する勇気も必要だとキツく山の先輩方から言われました。
そしてそれは、自分のためだけでなく仲間や自分たち以外の人の安全にも繋がるのだと… 。
今回は、出発前から平治岳から “撤退” です。
山は逃げませんから。