2個目の柱穴は大変苦労しました。
何しろ、厚さ20cm以上もあるコンクリート基礎が出てきたのですから。
おまけに、痛い目に会うことにも… 。
コンクリートを砕く鉄の楔は4種類、鉄のハンマーは3種類あります。
全て、父が我が家の庭づくりのために揃えたものです。
それらの道具を使い分けながら、少しずつコンクリートを砕いていきます。
まるで昔話に出てくる仙人のように、一鑿一鑿硬いコンクリートの塊を削っていくのです。
お昼になり、そろそろ午前中の作業を終えようかと思っている時でした。
鉄の楔の先が滑ってしまい、振り下ろした鉄のハンマーの柄とコンクリートの間に柄を握りしめていた右手の人差し指を思いっ切り挟んでしまいました。
「痛ッ!」
と声を出してしましたが、滑り止めの作業用手袋をしていたので、指の様子が分からず、その後も1、2回ハンマーを振り続けたのでした。
人差し指の先が尋常ではないほどジンジンしてきてはじめて、
『しまった!やってしまった… 』
と思い手袋を外すと指先から血が流れ、爪は紫色になっていたのでした。
急いで家の中に戻り、連れ合いに氷を持ってきてもらいました。
『早めにお昼にしとけば良かったかな… 』
と私は少し後悔はしていましたが、これくらいの怪我はたまにあって、これが初めての事ではありません。
午後からも、氷で指先を冷やしながら、今度は左手で斧型の鉄のハンマーを握っていたのでした。
利き腕ではないので、思い通りに斧型のハンマーを使うことはできませんでしたが、3日目には狙った箇所に振り下ろすことができるようになっていました。
コレが3日間の成果です!
よくぞココまで!
基礎ブロックがピッタリと収まりました。
ヒョットしたら石像も彫れそうです。
周りをコンクリートで固めて、悪戦苦闘した2個目の柱穴がやっと完成しました。