平成23年東鳩会年次総会の案内状を平成23年10月8日(土)、全国239名の会員に向けて発送いたしました。今年の年次総会・懇親は平成23年11月19日(土)午後6時から山形市十日町のホテルキャッスルで開催する予定です。今年は総会に先立ち、午後3時から山形市内の「宝紅庵」で茶会を開き、多くの皆さんと風流を味わおうという趣向です。茶席は裏千家正教授 志賀秀一(宗秀)君のご厚意によるものです。出欠の有無は返信用はがきで10月31日までお願いします。
茶会会場の「宝紅庵}について少ない蘊蓄を傾けてみます。宝紅庵は山形市公民館の「清風荘」に併設された茶室です。清風荘の入り口です。ここには昔、真言宗の古刹「宝幢寺」があり、いつの時か廃寺になったそうです。ここの茶席で志賀くんのお点前を楽しむんですよ!
清風荘の北側です。ここから庭園を眺めを楽しむのでしょう。開口部が大きく取ってあります。庭園は本来家屋の北側に造り、逆光にならない様に南から眺めるのだそうです。金持ちでないと家屋の北に庭を造るのは困難でしょうね。ここには宝幢寺の大書院が建っていましたが、焼失後の国分寺薬師堂の本堂として移築され、現在も威容を誇っております。
心の文字をかたどった「心字池」を中心にした池泉回遊式の庭園は「もみじ公園」として開放されています。もみじの時期には一段と目を楽しませてくれます。ここではみんな粋人になれます。
少年時代をこの近所で過ごしたのです。夏はこの池に筏を浮かべ水遊び、冬は氷の張るのを待ってスケート滑りをしたのですが、時折池にはまってべそをかいた記憶もあります。杉の大木と笹藪がありよく杉鉄砲を作りましたが、未だに花粉症とは無縁です。ここの北東に立派な門があります。山形銀行の前身両羽銀行が現在のオーヌマデパートのところにあった時代の正門が移築されたものです。ここは山形銀行の聖地かな?
これが‘オヤグッサマ’と呼ばれる「国分寺薬師堂」の本堂です。この建物がもみじ公園に建っていたのです。想像してみてください。明治44年(1911年)薬師まつりの5月8日に山形北大火があり、県庁、市役所、警察署、図書館など1,300戸が類焼したそうです。我が母校山形中学校も焼失したのです。焼失した本堂にと宝幢寺の大書院を移築したのです。その後、ここで第1回山形県議会を開会しております。
皆さんはこの堂宇はよくご存じでしょう。薬師祭りになるとジンタの音楽に誘われて、授業を抜け出してお参り(?)に来ませんでしたか?フーフー言いながら玉こんを頬張って授業に滑り込みませんでしたか?遠い昔の学生時代の話です。
東鳩会年次総会・懇親会及び茶会に多くの皆さんのご出席をお待ちしております。今年は二組が当番幹事になっております。