平成26年4月25日(金)晴れ、予想最高気温21℃。今朝早く床の中でバッハの「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ・・・」が聞こえたような気がして、眼をこすり起きました。桜が散り始め、また来年も桜を愛でることができるかと思うとジッとしておれません。
鳥海月山両所宮へ出掛け桜にさよならします。随神門を背景にした桜は、短い花の命を少しづつ土に返しています。
弁天池に逆ささくらを映し水面は賑やかです。 間もなく池も花びらで一杯になります。
赤味を帯びた枝垂れ桜はひと際目立ち見事ですが、今年の見納めのようです。
〈ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ 紀友則〉 ほんとにどうしてせわしなく散り急ぐのでしょうね。池に花の筏を浮かべたように最後の艶姿を見せてくれます。
田園の傍らに建つ祠を飾る桜も散り始めています。間もなく田起こしが始ります。〈世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はおどけからまし 在原業平〉 心寂しくさせる桜なら一層のことないほうがいいと昔の人は言っています。
桜の次はと咲き出したのは、萬歳橋通りのハナミズキです。でも、日本人はやっぱり桜ですね。
馬畔の花霞?好く見えません。これは眼の霞って言うの?これからは新緑の季節が楽しみです。
萬歳橋通りの木蓮も散り始めです。木蓮は咲いているうちは豪快ですが、散ると道路を汚します。
業平の「心寂しくさせる桜ならば一層のことないほうがいい」という心情に同感したら、〈散ればこそいとど桜めでたけれ 憂き世になにか久しかるべき 詠み人知らず〉の返歌があるんだそうです。「この憂き世に永遠に変わらない不滅のものがありますか?」と問われれば、「う~ん、なるほど」