マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第15話 ブレードフライト

2017-03-07 23:27:27 | マクロス外伝戦場の遺産
                 【月面アポロ基地】
星村和也「今回の件は我々に任せてください。」

ローラ「ありがとうございます、星村大尉。」

和也とローラの方も無事に会談が終わった。
両者は会談が終わった後お互いに握手する。
二人は部屋から出ると外にいるのは警備の隊員だけで、案内役のミアンと護衛のブレード小隊がいない。

星村和也「また絵里が引っ張って行ったんだな。」

ローラ「またって?」

星村和也「絵里はお客様の護衛とおしゃべりするために休憩室へ連れていくんです。ミアンも同様に・・・・・・・・・」

ローラ「あはははは、なんか苦労されていますわね。」

星村和也「そうですね。(笑)」

絵里が祐達を連れて行ったのは和也の言う通りの事である。
護衛を連れて行ってお喋りし、護衛対象がいざっ外に出ると護衛がいないのはよくある。
客人も絵里の正確を予め調べているので問題にはならない。

だが流石に将以上の階級になると連れ出してお喋りするような真似はしないようである。
それほど人懐っこい性格の絵里である。

昔、ゼントラーディ軍の残忍なエースパイロットだとは・・・・・・
今の絵里を最初に見た人には想像もできないだろう。

そんな絵里は・・・・・・・・・

ケイン「中尉これはなんですか・・・・・・・・・」

星村絵里「惑星エデン名物フェリンよ、プリンに似ているけど結構美味しいのよん。」

ミアン「副隊長・・・・・・いつまで甘い物を・・・・・・・」

話をしながら甘いお菓子をどんどん出して行った。
凄く甘いお菓子なのか、祐達は流石に限界に来ていた。
ミアンもお菓子を食べながら絵里を諌めるが、絵里はどんどんお菓子を出す。

ー二人共よくこんな甘いお菓子を平気で食べていられるな。

祐は絵里とミアンをそのように思っていたが。
絵里とミアンはゼントラーディ人である。
戦闘人種であるが故凄くカロリーを消費したくなる。

既に研究所の発表によれば、4倍のカロリーの摂取しても特に問題がないらしい。
それほど、体が頑丈なのがゼントラーディ人と言う事である。

星村絵里「それより気になっていたんだけど、あなた達はなんの理由があって軍に入隊したのかしら?」

新条祐「むぐっ・・・・・」

絵里は祐達に軍に入った志望動機について聞いてきた。
突然の出来ごとに食べていた大福を喉に詰まりかけてしまった。

新条祐「中尉殿、いきなりなんでそれを?」

星村絵里「いいじゃない、あなた達に戦死としての意識があるかどうか聞いたって。」

新条祐「拒否権は・・・・」

星村絵里「あるわけないじゃない。」

拒否権は存在しない。
上官の命令は事実上絶対、絵里より階級が下である祐には拒否権は存在しない。
くぅなんてこんな事に志望動機は適当に書いて提出しただけなんだけどな・・・
なんて説明すれば・・・・・

新条祐「自分は自国民を脅威から守るためです。」

クレア「空に憧れて志願しました。」

ケイル「自分は女にモテるために志願しました。」

一斉に祐率いるブレードフライト(空軍で小隊を表す言葉はフライト)は志望動機を言う。
絵里はぽつんとしたが、次第に笑い顔になり・・・・・・・・・・

星村絵里「全然駄目駄目ね。」

なんで!?

星村絵里「まるで覇気を感じない、軍人と言う仕事はね。そんな綺麗事で済むようなバ職場じゃないのよ。」

一連の志望動機を聞いて絵里は一蹴りをする。
ぐっ流石戦闘のプロ・・・・・・・しかし、なぜいけなかったんだろうか?

星村絵里「基本軍人は己の信念に基づいて戦いますが、基本は命令で動きます。そして戦場に置いて確固の判断で相手を殺ります。今の君たちの志望動機を聞いたけど、私から見たらおまけにすぎません。

クレア「おまけ・・・・・・・・?」

星村絵里「そう・・・・おまけ、信念を持つのはいいけど。戦場では集団の世界、個人の好き勝手なような事はできないのよ。」

絵里の言う通りである。
軍隊と戦争は個人の世界ではなく、集団の世界である。
と言うより社会全体の話だろう。
下っ端は上が決めたルールと命令を遵守しそれを実行する。
ある程度階級が上がれば、権限は拡大するが。
基本は上に遵守である。

実際の戦場では好きなような事は稀に出来ず、基本は上の命令のみで動く。

そのような半分個人の世界が常識だったゼントラーディ軍の軍人であった絵里(この時はモーア・カリダム)は新統合軍入隊後、苦しいと言う程思い知らされた。
少しでも地球人の常識に合うように周りの動きに合わせつつ、自然に学んでいった。

星村絵里「まぁ信念は持っていたほうがいいけど、基本はやらないと使いようはないわよ。君たちも若いんだから、これから覚えておいてね。」

「はい・・・・・・」

祐達は絵里の説明が終わった時点で、はいとしか言葉の選択肢がなかった。
産まれてずっと戦争を経験しているだけはある。

ミアン「まぁ隊長も十分に若いんですけどね。」

星村絵里「まぁそうなんですけどねあはははははははは。」

だけの彼女の素はそうには見えないが・・・・・・・・
祐達は会談が終わったローラと合流し、元の所属先に戻った。
和也と絵里とミアン以下全シーアンタレス隊員と共に4人を笑顔で見送った。

星村和也「絵里彼らはどうだったかい?」

星村絵里「一応志望動機は聞いたけど、まだ若いわね。私も若いけど・・・・・・これからのメガロードが出港し、上手くやっていけるか心配だったけど・・・・・」

星村和也「けど?」

星村絵里「新条祐と言う指揮官の目は上手く出来そうと言うように感じたわ。たぶん大丈夫よ。」

絵里は和也の前でこう呟いた。
彼らのような若者がいるならば、どんな危機があろうとも切り抜けられる。
そう感じた絵里であった。
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第14話 触れ合いの月面

2017-03-07 13:03:11 | マクロス外伝戦場の遺産
祐率いるブレード小隊と護衛対象であるローラは月面アポロ基地VF-X施設に行き、VF-Xシーアンタレス隊長星村和也の元を訪れた。
一体何のようか理解できずにいた祐だが、ローラと一緒に部屋に入ろうとした所.部下であるメルトラン.ミアンに静止される。

態度のきつく険しい態度でなんかムカつくような素振りを見せたミアンに対し、祐は激しい怒りを覚え。
殴ろうと思い始め、それを察したミアンも祐に対し殴りかかる準備をした。

だが、絵里が突然現れ二人を静止する。
絵里の静止によりその場の気まずい雰囲気から脱する事になった。

                 カチャ

新条祐「あ.ありがとうございます。」

絵里はさっきの事で自分からコーヒーを祐に持ってくる。
祐だけではなく、クレアとケイルも貰っている。
コーヒーを飲むとなんか甘い・・・・・・・コーヒーだがチョコレートが入っている。

なんでコーヒーにチョコレートが・・・・・・・・

チョコレートだけならばマシだ、入っているのははちみつである。
それに普通じゃない量の・・・・・・・・・・
口の中が甘さに支配された・・・・・・

ミアン「副隊長、またですね。」

星村絵里「いやぁこの甘さは地球に帰化した時に感動しちゃってね~」

ゼントラーディのお二人も飲んでいるようだが、べ~となる気配がない。
流石、戦闘に特化した人種だけある。
しかし・・・・・・・・この味は答える・・・・・・甘ったるい。

新条祐「星村中尉。」

星村絵里「なぁに?」

新条祐「あなたの部下もメルトランですが・・・・・元同僚ですか?」

祐は絵里に部下でありメルトランであるミアンと同僚かどうか聞いてみた。
もしかしたら、ミアンが彼女の部下にいるのも同僚が故かもしれない。
そんな風に考えていたが、絵里から帰ってきた言葉に予想を裏切られる事になる。

星村絵里「ミアンは私の部下じゃyないわ、別の直衛艦隊に所属していた。・・・・・我々の世界で言うライバル。ボドル基幹艦隊戦では、だった娘よ。」

ミアンは絵里と同じ直衛艦隊に所属していない、まったく別人。
それにボドル基幹艦隊戦では敵同士だったと言う事実。
一体何があったのだろうか・・・・・・・・
祐は更に質問しようとするが・・・・・

ミアン「私はルン・アラン艦隊の兵士として副隊長と対峙しましたが、その話は・・・・言えません・・・・・」

ミアンが先回りして祐の質問のネタを封鎖する。
この女は・・・・・・・
祐は質問できなかった事に関して苛立ちを覚えた。

星村絵里「ごめんなさい、彼女にも深い事情があるから・・・・・・・・それに彼女の上官はあの戦いで行方不明で・・・・彼女の部隊は・・・・・・・」

ミアン「・・・・・・・・・・・・・」

その苛立ちを感じた絵里は彼女が言えない事情を説明する。・・・・・・
ミアンの所属していた部隊は彼女一人残して行方知らずになった。
その影響でかなり傷ついている。

新条祐「そうだったんですか・・・・・・すまいません・・・・・・」

最後まで絵里は言えなかったが、そんな流れでそんな事情があったのだろうと理解し。
祐は謝ってしまう。
ゼントラーディ人も人間である、傷つく感情だってあるはずだ。

ミアン「別にいいです、私は気にしていませんから。」

祐と絵里の配慮に対しミアンはこう呟く。

星村絵里「私達ゼントラーディ人もいろいろ苦労したからね、いろいろ。でも地球人と接触した事で失った事もあるけど、そのおかげで文化とかおいしい食べ物とか出会うこともできたし・・・・後和也と結婚できたし。」

絵里はさり気なくこんな事を独り言のように言ってしまう。
さっきの真面目さとそれを感じさせないような明るさを交えながらも・・・・・
その独り言をきちんと聞いていたクレアは・・・・・・・

クレア「あのすいません。」

星村絵里「なぁに?」

クレア「どのような経緯で今の旦那さんと結婚したんですか?」

絵里と和也がどのように結婚したのかと聞いてきた。
突然のクレアの質問に対し一同はぽかんとする。
その質問を聞いていた絵里は薄ら笑いをして。

星村絵里「ミリア1級空士長とジーナス大尉と同じ経緯かな、私はオセアニア軍管区に配属された後。翌年に月面アポロ基地に転属になり勤務する事になったのよ。そこで新人だけど凄く優秀なパイロットがいると聞いて・・・・」

絵里は和也と結婚した経緯を話し始める。
赤裸々に話すのが普通だが、絵里の場合は淡々と話す。

クレア「それで・・・・・・」

ケイル「クレア、俺の顔をテーブルに押し付けようとするな。」

クレアは絵里が結婚した経緯を興味津々に聞き。
その興奮の勢いでケイルの顔をテーブルにぶつかる直前まで押させる。
抗議するケイルだが、興奮した乙女には聞こえない。

星村絵里「興味持ったので、いつか戦いたいと思って。偶然にも自分の所属部隊と和也の部隊が模擬戦する事になったのよ。当日、どんな腕前かと思ったが・・・・・それが凄い。天才的な動きで、エースである私を撃墜したのよ。その時悔しくて悔しくて、再選を望んで・・・・・・・」

クレア「それは・・・・・・・・・」

星村絵里「あ~ん、それはひ・み・つ

クレア「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

最後の所は絵里が色仕掛けのような言葉遣いで秘密と言うことでそこで結婚した経緯の話が終了した。
これからいいとこになるのに結婚した経緯を終わらした事にクレアは不服とし・・・・

クレア「納得いきません、続きをお願いします。」

星村絵里「これ以上は無理なのよ、だって~お義父様とお義母様の説得はトラウマだから~」

とここから先の続きを話すことを要求。
絵里はトラウマだからと必死に続きを話すことを拒否する。
さすがにクレアの要求に対し根負けしたのか・・・・・

星村絵里「だけどこれだけは言っておく、和也はどんないい男の中でも強くて銀河一の最強のいい男よ。誰にも譲りたくないほののね

とこんな発言をしてしまう。
絵里にとってそれほどまでにいい男であり、一番好きな男である。
祐とケインそして質問したクレアは絵里の説得力のある声ではいと納得する。
ミアンはいつものことだと、若干笑って済ました。
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