マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

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第26話 絵里.地球へ単身赴任.中編② アラスカの風

2017-03-18 15:05:10 | マクロス外伝戦場の遺産
絵里はルミナスグループの情報を得るべく地球へ降り立ち名目上の仕事、VFーXの訓練教官の任についた。
しかし、問題児揃いであり本来の任務を果たすのが混乱になった。

グウィン「星村中尉が本来の仕事ができなくなる、こちらで集めるか・・・・・」

グウィンがルミナスグループに対し何かを仕込む。
一体なんだろうか・・・・・・
絵里が本来の任務から仕事を奪ったのは事実のようであるが。

星村絵里「優秀ですねこのJA型。」

友里稲溜「見た目はA型ですが、J型の能力に匹敵する性能があります。当然です。」
整備兵.友里稲溜.曹長

星村絵里「やっぱり

絵里は訓練を始める前にJA型の調子を確認する。
キャノピーの開け閉めも悪くない、エンジンの音も悪くない。
電子装置の抜群。
噂通りの優等生タイプのいい機体。
なんていいマシーンなんだろう、優秀だけじゃなく美しいし。
既に訓練の事を忘れる絵里。

ラリア「モーア、あんたいつからこんな顔をするようになったのかしら?」

下からラリアが見ていた。
自分と同じ顔のメルトランであり、性格も真逆な人物である。
髪型は若干異なっており、髪ピンを右に止めている。

星村絵里「ラリア!!あんた上官に対して呼び捨てとはどのつもり?」

ラリア「別にいいでしょ、同じゼントラーディだから。」

星村絵里「そんな問題じゃない!!」

同じ顔をしたラリア、まるで自分に生意気な事を言われているみたい。
そこが一番気に食わない部分であり、絵里視点でのラリアの嫌いな所。
こいつ、いっそのことボドル基幹艦隊戦の時に殺っとけばよかったな。
絵里は恐ろしい事を思ってしまう。
             キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン

風が吹く、昨日と同じあの風・・・・・・・・・危ない風。
岡だな・・・・・・・絵里は岡の機体の方にガンを飛ばす。

星村絵里「そうだな・・・・・・・・ふふふふふふ。」

                      ウィィィィィン

ラリア「!?」

友里稲溜「星村中尉!?何を・・・・・・・・!?」

絵里は丁度何かを思いつくと、隠してあった地上部隊用のヘルメットを被りキャノピーを閉める。
ラリアは絵里が何をするのか見ているが、うっと言う顔をする。
整備兵である稲溜は慌てながらキャノピーにしがみつき絵里に何をするのか問いただす。

星村絵里「タワー、これより発進するので誘導管制を願う。」

『誘導管制って何をするつもりだ?』

星村絵里「ちょっくら遊んできます、そこにいる岡中尉とね。友里曹長、離れて危ないわよ~」

友里稲溜「ちょっ・・・・・・・」

星村絵里「GO!!!」

絵里は強引に機体を格納庫から出し誘導無しで滑走路に向かおうとする。
管制塔は危険と判断し、絵里に対し誘導を開始するようになった。
管制官の指示の元、第1滑走路から離陸。
先に飛んでいる洋介を追尾する。

岡洋介「なんだ?あいつ!?」

星村絵里「岡中尉、私よ。」

岡洋介「星村か!!」

星村絵里「おひとりで地上にいる人間にスリル遊びしているくらいならば、私と遊びましょうか?」

絵里は訓練するつもりではなく遊ぶつもりのようである。
ゼントラーディ人は戦うことは仕事でもなく、遊びのような物。
絵里は洋介の態度には怒っており、かつての自分にスイッチを切り替え。
徹底的にほぼ壊滅状態にまで叩きつぶそうと考えた。

岡洋介「遊びかいいぜ、逆に泣かせてやりますよ。」

絵里の自然的な発言と言う名の挑発に乗る。
むしろそれが狙いとも知らずに・・・・・・

星村絵里「そろそろいいかしら?」

岡洋介「ご自由に・・・・・」

星村絵里「じゃあ・・・・・・・・・・・オペレーションセンターからのオペレート解除。訓練空域<N>(ノベンバーエリア)・・・・・・・よし。」

両者はモニター越しで睨み合いながら。
個人戦の設定を行った。
来るならこい・・・・・・・・・・・
お互い距離を置きながら離れる。
その最中に相手の顔を見ないようモニターのチャンネルを切る。
ある程度距離が離れると・・・・・・・・・・・・・・・・・

            ゴォォォォォォン

爆音と共に両者のドックファイトが始まる。
基地上空の高度で行われているため、基地の全職員がその様子を見ていた。
両者エースであるためか、凄まじい戦いを展開した。
その戦闘の模様は、お互いの姿を見ながら隙を見て攻撃し回避するの繰り返しであった。

岡洋介「星村、可愛い尻(ヒップ)が丸見えだぜ!そぉらよ!」

搭載していたガンポッドのトリガーを構えつつ、射撃の準備に入った。
これで終わりだ、いくらゼントラーディのエースだろうがちょろい物。
こいつで仕留めてやる・・・・・・・・・・

完全に勝利を確信した洋介はトリガーを引こうとするが・・・・・

                      グッ

岡洋介「なっ!?エアブレーキ!?」

絵里が旧に機体を上向けと減速され、洋介の機体に向けてバックする。
機体が回転を繰り返しており、まるで昔の本で読んだアダムスキーUFOの横回転見たいであった。
洋介の背後に回ったら回転していた機を元の位置に戻す。

星村絵里「ふっ・・・・・・私を抱こうとはまだまだ早いわね。あっさり背後確保。」


星村絵里「製造されてから今日にいたるまで軍歴にいるのよ、修羅場の場数の数はこちらが上。私から見たらあんたはまだ坊やよ。」

岡洋介「なにぃぃぃ!?」

星村絵里「もっとも私はロイ・フォッカーに致命傷を与えた女、生意気言っていると痛い目を見るわよ!!!」

絵里は第1次星間大戦時SDF-1マクロスの襲撃に参加した。
ロイ・フォッカーに仲のいい戦友を撃墜され、その怒りでロイ・フォッカーを背後から銃撃致命傷と言うべき傷を負わせ死に追いやった。
それに戦場には現時点の人生で殆どいるので、事実軍歴からして絵里から見たら洋介はまだまだ坊やである。

星村絵里「さて誘ってやるか・・・・・・・」

絵里は自分の動きを若干鈍らせる。
一体何をするつもりなのか・・・・・・・・・
それは直ぐに分かる。

岡洋介「よし今度こそ捕まえた!!この勝負俺がもらった!!」

洋介は絵里の背後を確保した。
これは絵里が動きを遅くした事によるものである。
既に撃墜の構えであり、操縦桿のトリガーを引こうとする。

星村絵里「ふっ・・・・・・・釣れたわね。」

絵里は後ろを確認しつつ。
操縦桿を握り締める。

星村絵里「今だ!!!」

        グォォォォォォォォォォォォォォン

岡洋介「予測G・・・・・・・継続旋回(コンテニュー)だと!?」

普通の動きで飛行していた絵里であったが、掛け声と共に急速スピードで旋回した。
洋介の機で確認した絵里のGは通常の人間が限界とするGを遥かに超えていた。
だが絵里本人には問題はない、絵里はゼントラーディ人であり空士タイプであり。
これくらいのGならばまだまだ耐えられるのである。

                   グォン

岡洋介「くそ。」

洋介も必死に絵里の機体に見ながら、攻撃を受けないようにする。
そしてついに。

岡洋介「発射(シュート)」

ミサイルを絵里に向けて発射する。
このミサイルは模擬戦用であり、センサーで機体を探知し自爆して中に入っている色素で着色する物である。
ミサイルは絵里を捉えるが・・・・・

星村絵里「フレア&回避(ブレイク)。」

フレアを展開し、ミサイルは絵里に命中しなかった。

星村絵里「そろそろ終わらせようか・・・・・・・・」

今の攻撃に対し、絵里はそろそろ勝負をつけようと思うようになった。
機体を正面切ってぶつかるように接近し・・・・・・・・・・

                     ガショォン

星村絵里「ゲームセット・・・・発射(シュート).発射(シュート).発射(シュート)」

岡洋介「ミサイル追尾この距離からか!?回避不能!?本物だったら・・・・俺は・・・・・・・・・・」

絵里はバトロイドに変形して洋介のバルキリーに向けて距離僅か500mの地点でミサイルを発射した。
常識的にもありえない僅かな差である。
この距離からミサイルを撃ち込むのは相当の腕前じゃないとできない、下手したら爆風に飲まれる。

                 バッ ピィィィィィィィィ

岡洋介「なっ・・・・・・・・・・・・・・・・」

星村絵里「撃墜(スプラッシュ)」

ミサイルが爆発し緑色の煙が発生した、その煙から洋介のバルキリーは出たが・・・・。
緑色に着色されていた。
洋介は絵里のミサイル攻撃で撃墜されたと判定された。
動きが見えずに一瞬にして至近距離からのミサイル攻撃。
洋介に反撃する暇もなく撃墜した。
これが本物のエースの戦いなのか?

そのような感情に浸る洋介に対し。

星村絵里「もう少し自分よりは上がいるって事を知りなさい。」

と言ってしまった。
この時の絵里は現在の自分、うまくスイッチの変更はできる。

岡洋介「うるせぇ!!まだ俺は負けたつもりじゃないからな!!!次はバトロイドで勝負だ!!!」

星村絵里「まだ懲りないのか・・・・・・若いから当然か・・・・・」

洋介はまだまだ諦めていないようであり。
お仕置きはまだまだま必要だと絵里は認識した。
これ以上もっとやらないといけないのか・・・・・・・
絵里は興奮を覚えつつもため息を吐く。

ラリア「モーア・・・・・お前そこまで・・・・・・・・」

一連の様子を見ていたラリアは腕を組みながら見ていた。
姿は淡々としていたが絵里の動きには恐怖を覚えるような感覚に襲われていた。
4年前、2010年に戦い互角に戦ったが・・・・・・自分以上の腕前を持つようになった・・・・・・・

ラリア「モーア、あんた変わったよ・・・・・・マイクローンと出会ってから・・・・・」

ラリアは絵里の機に向けて吐く。
同じ遺伝子で瓜二つでもう一人の自分。
同じ個体なのに技量の差が大きく広がってしまった。
だが・・・・・・・・・

ラリア「しょうがない、ここはモーアに従うか・・・・・・・・・あいつから技能を奪取して自分の物にしてモーアを倒す。」

絵里に従うように見せかけ、訓練しながら絵里の技能を覚えいつか倒す事を決意した。
ゼントラーディ人は恐怖に怯える事はない。
むしろ、強い相手ほど興奮を覚える。
そう言った特性が戦闘へ駆り出してしまうのであった。
コメント
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