マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

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第22話 黒い影

2017-03-15 22:43:07 | マクロス外伝戦場の遺産
二つの章を受章し1階級昇進した祐以下ブレード小隊。
不名誉除隊から一転英雄になったのだが、なんか実感がない。
むしろいつもより普通だ。
その考えは祐・ケイル・クレアと共通して思っている。
なんだろうな~

                    【メガロード02食堂】
いつものように小隊全員で食事をしている。
朝食を取って、いつものように食べていたがクレアが遅い。
なので先に食べている。
数分経った頃、クレアがトレイに食事を持ってきて現れた。

                        カチャン

クレアはトレイを乱暴に置く。
凄く乱暴に置いたので祐とケイルは驚いてしまう。
なんか表情は険しく不安そう・・・・・

新条祐「どうしたんだ?クレア?なんか乱暴な置き方をして?」

クレア「いいえ、なんでもありませんよ。(キリッ)」

新条祐「うわっ・・・・・・・・・」

顔を膨れてなんでもないと言うクレア。
そんなことはないだろ正直言えと言ったら・・・・・・・・確実に殺される雰囲気。
お調子者のケイルでもこれはヤバそうだとそのまま食事を再会する。
クレアも脹れっ面をしながらもパンに喰らう。
相当、軍務に復帰できなくてストレスが溜まったのだろう。

      ダン ダン ダン ダン ダン ダン ダン

その後、何時もの恒例の射撃の訓練を行う。
バルキリーパイロットでも銃の腕が落ちたらまずい。
こうして日々練習しているのだが・・・・・・

クレア「あっ・・・・・・駄目だわ。」

クレアが全ての弾を撃った後、ため息を吐きながら言う。
弾は的の中心から少しずれているが全弾命中している。
しかし、クレアからすれば失敗である。
いつものクレアなら的を必ず全弾、中心にあてる。
だが、最近全弾当てる事ができなくなっている。

新条祐「どうした?クレア?」

クレア「隊長・・・・・・」

!!!
クレアの顔がなんか汗がびっしょりである。
一体何があったのだろうか・・・・・・・・

ケイル「いい加減さ話したらどう?最近お前の様子変だぜ。」

クレア「でも・・・・・・」

ケイル「なぁ・・・・・・・・・・・」

ケイルはクレアが何か隠していると思い、何を思っているのか話すように諭す。
しかし、クレアは首を横に振り拒否する。
何か言いたくない事でもあるのだろうか・・・・・・・・・

新条祐「隊長である俺に話してくれないか?」

クレア「これは私の問題です・・・・・隊長でも言えません・・・・・」

新条祐「言えない?なぜだ?」

クレア「・・・・どうしてもです・・・・・・」

分からん・・・・・・・・クレアがなんでこうなったのか・・・・・・・
一体何が起きたと言うのだろうか?
祐は悩んでいると・・・・・・・・・・

ウェイ「失礼するぞ。」

ウェイが射撃場に入って来た。
そう言えばそろそろ交代の時間だったな・・・・・・・・・・
すると・・・・・・

クレア「ぎっ・・・・・・・・・」

クレアがウェイに若干睨みつける。
なんでクレアがウェイに対して睨むんだ?
祐は不思議でしょうがなかった。
そんな事に対しウェイは気づいていない・・・・・・
何が二人との間で何があったと言うのだろうか?

クレア「隊長、銃をしまってでましょう。ケイルも早く。」

ケイル「お.おう。」

クレアは慌てるかのように射撃場から出ようとしている。
なんかあやしい、ウェイの姿を見てあの様子・・・・
何かあるな・・・・・・・祐はクレアを怪しみつつこの場を後にする。

                       【地球】
欧州地区のとある自治区にあるビル。
そこには黒づくめの歩兵装備をした警備員が周囲を警備していた。
そのビルは新統合軍いや新統合政府に強い影響力を持つ複合企業体ルミナスグループ所属のビルである。

ルーク「バルバトスの出港準備はどうだ?」

シンフォン「既にメガロード02に追いつくように時間調整した上、出港させます。」

彼らがメガロード02と03のデータを元に建造したマクロス級戦艦バルバトス。
02と03が移民量の少ない戦艦タイプに建造されたと言うと。
この艦を造るためである。
建造目的は自己の権力を強化するためである。

シンフォン「工作員バッファルは任務を遂行しています、見事と言っていいほどです。」

ルーク「ならばいい、実働部隊ははぐれゼントラーディの大規模な一団を見つけた後接触しろとバッファルに伝えておけ。」

シンフォン「ハッ仰せのままに。」

メガロード02にはバッファルと言う工作員がいる。
ルミナスグループはそのバッファルに指令を出し、スパイ活動をさせていた。
彼らが忠を尽くしているのは新統合政府でも新統合国民でもない、己である。
どんな手段を使おうと躊躇しない恐ろしい連中である。

                    プォン

シンフォン「バッファル、指令を与える。コード89を実行せよ。」

「ハッ了解しました。」

シンフォン「期待している。」

                    プォン

シンフォンはバッファルに指令を簡単に出す。
コード89、一体何を示すのであろうか・・・・・・・・・
それはバッファル本人しか分からないであろう・・・・

しかし、バッファルとは一体誰なのか?
それは今は誰も知らない・・・・・・・・・

新条祐「よし数機撃墜だ!復帰記念!!」

祐率いるブレード小隊は敵の哨戒部隊を潰すべく攻撃を始めた。
謹慎処分でのうっ憤を晴らすべく攻撃する。

クレア「そこ!!」

クレアはさっきの表情とは比べ良く働く。
それに倍以上の動きだ。
信じられん程である。

うっ憤晴らしの戦闘でブレード小隊の作戦時間はわずか15分45秒。
撃墜数は3人で23機である。
3人は謹慎処分以前以上の調子を取り戻し、エース級ランクに迫れるのではないかと船団中で注目された。

だがクレアはウェイに対する何かを忘れる・・・・・
それが船団をある事に巻き込もうとはこの時誰も分からなかった。
コメント
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