奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

建築のエリアもイロイロと・・・・・デザインの場所「屋内」と「屋外」のつながり。

2015年10月25日 | 家 住まい 間取り プラン

住宅設計・・・・暮らしの場所へのプラスの価値と彩り、

そして空気を一体化させつつも

分断するエリアとしての庭・・・・・・。

 

 

 

庭の種類は多様で、

屋外、半屋外と空間も多様な表情を見せますよね。

外部と内部が明確に分離された西洋と庭と異なり、

日本的発想の場合は

屋外と屋内との境界を曖昧にした中間領域

といった空間を介して

屋内外が一体化するように・・・・・・。

 

 

そしてプラスして「借景」という優れた概念があり、

遠方の景色までをも

連続させてしまう概念で・・・・・・。

 

 

主庭となるエリアは広く場所も考えて

鑑賞を目的とした庭であったり、

居間や食事室の延長であったり、

心の充足感を高める外部空間ですよね・・・・・・・。

 

 

最近では、ガーデニングの影響でもあり、

この場所にウッドデッキテラスを設けて、

だんらんの場として庭を活用することが多く、

外部の居間といった性格が顕著ですね・・・・・。

 

 

前庭門から玄関までのアプローチ、

街並みに対する住環境の表情を決定付ける空間も用意しつつ。

この空間に限っては、

動線が長いほうが空間に奥行きが生まれ、

住空間全体が豊かになりますよね・・・・・・。

また、ガレージをこういった場所に計画するケースが多いので、

日照、通風はもちろん、

全体的な雰囲気を配慮して計画を行うことが重要ですよ。

 

 

 

中庭は坪庭都市化が進む中で、

周辺の建物の密度が高くプライバシーの確保が

困難な場合等に活用させる空間。

都市型や狭小住宅の中の・・・・・ある種の「オアシス」で、

心の充足感やプラスワンのエリアを

提供する事が出来る事と同時に、

採光、通風上においても、非常に役に立つ空間。

 

 

最近では、そのような「中庭」エリアを

浴室の傍に設けて「バスコート」として

屋外空間として楽しむケースも考える事がありますよ。

 

 

裏庭(サービスヤード)台所、

ユーティリティーと通用門との

連絡部に設けられた家事空間も大事ですよね。

 

 

そういった場合は「屋根」をかけるケースもあり、

半屋外的な場所として利用が出来るように思考したり・・・・・。

物干、ゴミ置場、自転車置場、食材置場等利用形態 は様々ですが、

敷地に余裕があれば、

計画しておくと「生活の充実」にもつながりますよね、

家事スペースとしても・・・・・・。

 

 

建築空間としての「箱の中」だけを考えるのではなくて

屋外にその価値をデザインする「庭」を設計する事で

日常のバランスも質も変わりますよ・・・・・・。

 

 

建築内部との「連動」を屋外へ・・・・・・。

デザインのつながり方で「暮らしのエリア」の充実に。

 

 

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