奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

廊下と間取りの距離感を丁寧に・・・暮らしの空間として距離感のあるデザイン設計は大切、間取りの中に廊下の存在、融合する機能と活用方法を適切に組み込む事で有意義な空間に。

2021年07月02日 | 家 住まい 間取り プラン

人生の潤いを生み出す暮らしの空間を

設計デザインのチカラで・・・・・。

やまぐち建築設計室ホームページ 

※玄関ホールに廊下と土間テラスを取り込んだデザイン設計事例

 

よく考えられた家を建てると

暮らしが楽しくなる。

 

住まいの計画を行う際に

どうするべきかの検討要素で

廊下の存在は「間取り」を大きく変化させます。

 

それは良い意味でも悪い意味でも・・・・・。

 

土地事情などにもよりますが、

広いリビングにしたい、

生活動線(人の移動距離・移動の軌跡)を

短くしたいと考える場合は廊下を

出来る限り少なくして

居室の比率を上げる事も有ります。

 

しかし、視点を変えると

廊下は様々な役割を担っていて

廊下が存在する事で

逆に空間を有意義に活用出来たり

廊下をプラスの空間として

室内に取り込む事で

生活環境の改善につながったり・・・・・。

 

廊下の役割と間取りを考える際の

価値観の持ち方にもよりますが

少し考える事で

良い間取り化を

出来る事も有りますので参考までに

少し書いてみたいと思います。

 

基本的な事ですが

廊下の主な役割とは?

 

みなさんの中には、

廊下の役割を

通るためのスペースと

考えていらっしゃる方も

多いのではないかと思います。

 

確かに廊下には

そのような役割が大半だったりします。

 

また、この空間の面積が増えると、

リビングや個人の部屋といった

プライベートに割ける面積は

減るかもしれません。

 

そのため、特に都心部といった

敷地面積の取れないような

住宅では

廊下を無駄な空間として

排除するような流れになっています。

 

しかし、廊下は間取りによっては、

家を住みやすく変えてくれる

可能性を持っています。

 

例えば・・・・・。

生活音を軽減してくれる事。

 

廊下が配置されていないと、

キッチンや洗面所、

トイレといった

プライバシーな空間の周辺に

影響を及ぼすことがあります。

 

生活動線や他の部屋の広さを

意識しすぎるあまり、

それぞれの部屋から発せられる

様々な音が漏れるといった

見えない環境要素を

意識しない間取りなってしまう事もあります。

 

音響に配慮した仕上げを使っても

間をとっていないと

リラックスしたいのに

落ち着けないという事態に陥ってしまい、

ストレスが溜まってしまいがちな事も。

 

そのような音や振動を軽減し、

プライバシーを確保するといった役割が

廊下でまかなう事も

出来るようになります。

 

また、廊下には

音だけでなくて

臭いが漏れるのを防ぐ

といった役割もあります。

 

廊下があることで、

臭いが階段や個人の部屋に

漏れることを軽減できます。

 

このようにごく一部のように

思えるかもしれませんが

生活の事をかんがえると

こういった内容が大きく

生活に関係することだったりしますよね。

 

そう考えると

必ずしも廊下は

無駄な空間とは言えないので、

間取りを考える際は

廊下の存在意味

注意しておく事も大切です。

 

そして、プライバシーを守る以外の

廊下の役割も存在します。

 

廊下には

ゆとりを作る役割があります。

 

無駄な空間と見なされ、

排除されがちな廊下ですが、

ある程度の空間を持たせる事で

室内の「ゆとり」を

醸し出す事が出来ます。

 

もし部屋と部屋の間に

廊下がない場合は、

移動の際の人の可動域が苦しくなったり。

 

そこでそれらをつなぐ

廊下の空間があると、

階段の上の部分や

下の部分といった空間にも、

少しゆとりが生まれます。

 

これによって人の動きの為の

予備動作もしやすくなりますから。

 

ゆとりが取れないケースにおいては

ドアを引き戸にするか

内開きするという手もありますが

可能なら廊下のようなスペースが

適所にあることで

移動の為の動作もしやすくなりますから。

 

そして一つの視野として

廊下に通路以外の幅のある役割を持たせ、

機能性のある空間として

利用を増進する間取りも・・・・・。

 

例えば家族スペースや

読書スペース、

勉強用コーナーなどの

カウンターがある空間を

計画する事・・・・・。

 

また、収納スペースにするといった

活用方法も考えられます。

 

間取りを考える上では

収納は大きなテーマです。

 

廊下にも収納を考えておくと

移動の途中で出し入れを行えるので

便利な空間にもなります。

 

限られた面積の有効利用を考えると、

廊下のある間取りを

工夫することは重要です。

 

近年排除されがちな廊下には

逆に現代的な暮らしで

欠けてしまった

有意義な暮らしの仕組みが

兼ね備えられていたりします。

 

プライバシーを確保することや、

住宅全体にゆとりを持たせる等の役割もあれば、

機能を持たせた活用方法も

考える事が出来ます・・・・・。

 

そのような役割を意識して、

廊下の役割に

拡張性をデザインすると

生活環境の改善にもつながりますよ。

 

思考の範囲は暮らし全体に・・・・・・。

 

ご相談、面談のご希望は

ホームページ「お問い合わせ」から。

 

Produce Your Dream>>>>>

建て主目線+αの提案・・・・・。

明日の暮らしを設計する

建築と住まいとその暮らしを豊かに

URL(ホームページ)

http://www.y-kenchiku.jp/

<<<Yamaguchi Architect Office

 

 


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