奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

リビングダイニングを含めて暮らしの為の家具選びは「過ごし方」を想定する事が大切、間取りが不便にならないように家具の選択肢も様々な視点から設計デザインと同じように生活のスタイルを大切に。

2024年03月16日 | 暮らしの事イロイロ

 

リビングダイニングを含めて

暮らしの為の

家具選びは「過ごし方」を想定する。

※Cassina ixc. Osaka shopカッシーナ・イクスシー大阪店

 

一人暮らしにおける

ワンルームなどはともかく、

いくつかの部屋があるような住居における

家具選びの場合、

予算の配分を含め「どこから何を決めていくか?」

という点が重要になります。

※Cassina ixc. Osaka shopカッシーナ・イクスシー大阪店

 

例えばLDKと寝室、

子供部屋があるいわゆる

2LDKの住まいがあるとして、

それぞれは軽視できないものの、

恐らく一番力を入れるのは

リビングダイニングではないでしょうか?。

※Cassina ixc. Osaka shopカッシーナ・イクスシー大阪店

 

食事や寛ぎの場となり、

家族がそこに長い時間滞留し、

来客などにも対応する事になる場所を美しく、

使い易くしたいと思うことは

ある意味当然と言えます。

 

いわば暮らしの中心ともいえる場所を

快適にするための

家具選びはとても大切です。

 

家具の配置やサイズ、

デザイン、

総合的なインテリア性も含めて

その選択の差で

日々の暮らしは

良くも悪くも変わってきます。

 

「家の中での過ごし方」を

きちんと想定することで

適切なものが見えてくるという事。

 

家具選びにおいて

欠かせない要素に

どのくらいのサイズのものを

どの場所に置くのか?

というものがあります。

 

所謂レイアウトをどのように行うのかは、

それによって配置できる

家具の大きさが変わることも含め、

まさしく過ごしやすさに

直結するものとなります。

 

家具があくまで「暮らしの道具である」と

考えた場合には

デザインや空間との調和を含めた

インテリア性よりも

重要な要素であると言えます。

 

どれだけ美しくても、

あるいは高級であっても

物理的に空間に合わない、

つまり大きい(小さい)サイズの家具では

使い勝手が悪く

暮らしのクオリティに

影響を及ぼすためです。

 

そのことをふまえて、

リビングダイニングに置かれる家具には

どのような種類があるか?。

 

ダイニングテーブル

ダイニングチェア

ソファ、リビングテーブル

テレビボード

あるいはリビングボードなどが

思い当たるかと・・・・・。

 

これらはそれぞれ

あってしかるべき家具ではありますが、

全てを揃える必要はありません。

 

ここで「家の中での過ごし方」を想定することで、

その家具たちの要不要や

それに伴う

占有スペースの大小=それぞれの家具の大きさや

適切な配置が見えてきます。

 

大事なのは

どのように過ごすか?

どのように暮らしたいか?

例えばソファ前に置かれることが多い

リビングテーブル。

 

リビングテーブルを

ソファ前に置く理由は、

ソファに着座しながら

作業や食事を行う、

そこまでではなくとも飲み物を置く、

というものです。

 

同時にソファ前の

リビングテーブルは

スムーズな周囲の回遊の

妨げとなることもあります。

 

食事は主にダイニングでとるということなら

リビングテーブルは

小さなものでも、

あるいは無くても良いかもしれません。

 

最近はテレビ自体を

部屋に置かない暮らし方も多く、

スタンド一体型のテレビや

壁付けスタイルも多くなっています。

 

テレビボードも昔と違って

無くてはならないもの

ではないかもしれません。

 

あるいはソファは

リビングダイニングの顔ともいえる

家具ですが、

気が付けば家族全員が

ダイニングテーブルで

過ごしている時間の方が長い、

ということなら

思い切ってソファを無くす

という手段をとることで

テーブルをより大きく計画ができる事もあります。

 

その方が実益に合っている

という可能性はあります。

 

この部屋にはこれとこれを置かなければ

という意識が強すぎると、

逆に暮らしにくい空間に

なってしまうかもしれません。

 

「どのように過ごすのか」

「どのように暮らしたいのか」を

想定しながら

本当に必要な家具を

導き出し揃えていくように・・・・・。

 

過ごす時間が長い空間の家具は

少し大きめにする。

 

そこでもうひとつ大事なことは

過ごす時間が長い(であろう)空間の家具は

大きめにする事です。

 

例えばダイニングスペースで

過ごす時間が長い家庭があり、

そこでは個々が

ゆとりを持って過ごしたい。

 

サイズの理想は幅180cmだったとします。

 

しかし3人掛けソファも置くと

幅180cmのテーブルは

置けない。

 

このようなことになった場合、

選択肢は

ダイニングテーブルをサイズダウンする

ソファをサイズダウンするか無くす

となります。

 

どちらの答えも

間違いではありませんが、

前者は極力選ばないことを

お薦めします。

 

なぜなら、

テーブルのサイズが小さいと

着座時に互いの距離が近づき

圧迫感を感じるようになります。

 

合わせるダイニングチェアも

本当に自身の欲しいもの、

あるいは座り心地の良いものが

選べなくなる

可能性も出てきます。

 

つまり「ゆとり・くつろぎ」が

犠牲になる

可能性があるのです。

 

にソファで過ごす時間が長いなら

逆にソファのサイズは

大きめにするべきです。

 

過ごす時間が長い空間で

多少なりとも

居心地が悪く感じることは

なからず

ストレスに感じるものです。

 

過ごす時間の「長さ」を考えて

家具を選ぶことで、

暮らしはより豊かに

快適になっていくはずです。

 

人の移動する軌跡となる

動線確保も。

 

忘れてはいけない事に

過ごし方を考慮しながら

「過ごしやすさ」をふまえた

サイズ選びとレイアウトは

考えないといけません。

 

過ごしやすい空間を計画するには

「動線」を

考慮しなければなりませんが、

その動線は

暮らす人やそれを使う人によって

随分異なります。

 

動線とは、

人が部屋の中を移動するときに

通るルートのことです。

 

動線は

間取りと家具の配置によって

決まります。

 

家具レイアウトの基本は

よく通る動線は広く取り、

無駄に動かずに

行動できるように配置する事です。

 

日々の過ごしやすさは、

間取りと連動して家具配置で

決まるといっても

過言ではありません。

 

この点について

キチンと整理整頓しながら

暮らしを考える事で

生活の質がよりよくなります。

 

家族や自分の時間など、

その暮らしに

何を求め大切にするのか?。

 

新築、引越、リフォームの際は

「家具から始める家づくり」も標榜する

建築家との住まい造りで

満たされる暮らしを考えてみませんか?。

 

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■やまぐち建築設計室■

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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

https://www.y-kenchiku.jp/

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