ワンコが天上界の住犬になって6年とひと月
4月30日からの時間マジックで、2月20日頃にワンコのおかげで読んでいた本の一部を記しておくね
「翼がなくても」(中山七里)
陸上200m走でオリンピックを狙う主人公が交通事故に巻きこまれ左足を切断。しかも加害者は隣家の幼馴染みだった。アスリート生命を絶たれ絶望の底に追いやられながらも新たな生きがいを見つけ再スタートを切るが、そんな矢先、加害者が殺害され高額な保険金が支払われた。犯人は?主人公の新たな道はいかに? という話なのだが、思い切りの悪い諦めの悪い私には、この主人公のような発想の転換は出来そうもないので、そこは立派だと思いつつも共感は薄かったのだが、一つだけ心に響いた言葉がある。
「On your mark!」
陸上をしている人には当たり前なのかもしれないが、これはオリンピックなどの陸上競技で用いらる 「位置について」という言葉だそうだ。
蕗の薹 花言葉 仲間
今年は蕗の薹があまり芽を出さなかったし、それを天ぷらやふき味噌にする時間もなかったのだけど、
仲間を信用というか頼れず一人で抱え込んではしんどがっている自分を少し反省するために、掲載
「on your mark!」その言葉が殊更こころに響いたのは、
今はまっている「ちはやふる」(末次由紀)にあったセリフのせいかもしれない
『青春全部掛けたって強くなれない?
まつげくん
掛けてから言いなさい』
なにを今さら高校生のかるたのマンガなんてと思ったのだけど、
君の友達がはまっているというので、図書館で借りてみたんだよ
それが、思いがけず嵌ってしまい、
もったいないからと数冊ずつ借りて読んでいるのだけれど、
これがなかなかに面白いと感じるのは、
一巻に一つか二つハッとさせられる言葉があるからなんだと思うよ
そんな一つが上記の言葉
自分なりに相当頑張っているつもりで一定の結果は出ているけれど、
なかなか思うようにはいかないもどかしさを感じていた頃に出会った言葉
『(全部)掛けてから言いなさい』
この年や立場になると、熱血青春ドラマのように「全部掛けて」ということはなくなるけれど、
ぜんぶ掛ける心意気で、今一度「on your mark」と気持ちを新たにするべきではないか
そんな風に、二月のワンコお告げ本は思わせてくれたんだよ
ありがとうね ワンコ
って書いてる今は4月30日なんだけど、後程こっそり時間マジックで2月20日に収録しておくね
ところで中山七里氏の作品では歩行を助ける器具とくに車椅子について専門的な描写が多い。そして、高齢や事故を理由に車椅子や義足を使用している人が生き生き語られている。それが著者の身近な見聞からきているのなら、人の狡さや狡猾さを嫌ミスの女王ばりに散りばめながら、人の強さと優しさ描く作風には信念があるのかもしれない。