この夏はお得で良いことがあると思いたい。
そうとでも思わなければ連日の、この暑さ、やってられない。
今年の土用の丑の日が、7月24日と8月5日と2日あるのは、2度も景気づけに鰻を食べねばならぬほど暑いのだと思うとウンザリだが、今日31日の2度目のものは幸せを運んでくれるらしい。
ブルームーン Blue Moon
一月に2回満月がある場合の2度目をブルームーンといい、ブルームーンを見ると幸せになれるというそうだ。
天気にも恵まれそうなので、今夜はブルームーンを仰いで、幸せを祈りたい。
月といえば、夏であろうが浮かぶ詩がある。
『寒月ガカカレバ
君ヲシヌブカナ
アシタカヤマノ
フモトニ住モウ』
大好きな井上靖氏の「あすなろ物語」の主人公鮎太がつくった詩だ。
寒月とは冬の冴えわたった光の月をいうのだとは知っているが、煌々と輝く月が美しく感じられる時は、夏であろうと私には空気が澄んで感じられるので、美しい月を見ると、凛とした気持ちになり「寒月がかかれば」が心に浮かぶ。と同時に、この詩が収録されている「あすなろ物語」の一節が思い出される。
庭の翌檜の老木について
『あすは檜になろう、あすは檜になろうと一生懸命考えている木よ。』
このあと『「でも、永久に檜にはなれないんだって!それであすなろうというのよ。」と、多少の軽蔑をこめて説明してくれた』という文が続くが、私は冴えわたる月を見るといつも「あすは檜になろう」と凛と引き締まった気持ちになるので、今夜は大切な人や命の幸せを祈りながら、暑さでボケがまわった気持ちを引き締めようと思っている。
ところで、月といえば敬宮愛子様をご出産されるため宮内庁病院へ向かわれる雅子妃殿下を、美しい真ん丸の月が煌々と照らしていた光景が鮮明に記憶に残っているが、敬宮様ご誕生の日の夜も、美しい月は母と子を照らしていたようだ。
『十一年前 吾子の生れたる師走の夜 立待ち月は あかく照りたり』
宮内庁ホームページより
愛子内親王殿下は平成十三年十二月一日午後にお生まれになり ました。 その日の夜、空に月が明るく照っていたことを皇太子妃殿下には大 変印象深くお思いになりました。 後に、妃殿下にはこの月が十五夜から二日後にあたる十七夜の立待 ち月であったことをお知りになりました。 このお歌は、内親王殿下がお生まれになられた日の夜の光景を懐か しくお思いになりながらお詠みになられたものでございます。
月にも祝福され誕生された敬宮様が「あすは檜になろう」と真面目に努力する少女になられたことが拝察できる文がある。
大きな力を与えてくれた沼津の海 敬宮愛子
不安な気持ちを抱きつつも、きっと楽しい思い出が作れると言われて出かけた沼津でしたが、初日から練習は厳しく、海に入りたくないと思う時も少なくありませんでした。ただ楽しかったのは、友達との生活と食事、お風呂でした。
しかし、足の着かない海で泳いで、初めて気持ち良いと感じる日が来ました。三日目に行ったプレ距離泳の時でした。プレの日は、波もなく、太陽が照りつける中での距離泳となりました。海に入るまでは、五百メートルも泳げる訳がないと諦めていましたが、泳いでいるうちに、体の力が抜け、楽しく泳げるようになりました。五百メートルを泳ぎ切ると、海が好きになり、海に入るのが楽しみになっていました。
迎えた本番の五日目は、潮の流れが少しあり、泳ぎにくいと感じましたが、前日に一キロ泳や二キロ泳を終えた人たちの「頑張れー」という応援の声が聞こえる度に、不思議と力が湧いてきました。無事に泳ぎ切り、みんなと喜びながら頂いた氷砂糖の甘い味は格別でした。
沼津での生活は、私に諦めないことの大切さを教えてくれ、大きな自信を与えてくれました。沼津の海は、私にとって忘れられない記念の海。六年間の中で、私がいちばん成長できたと感じられる素晴らしい思い出になっています。
学業やスポーツは身分の区別を持ち込むべきではない分野であり、子供時代のそれは後の人格形成という点からも特に厳格に公平であるべきだと考えるので、プールにはいる機会が限られるため水泳が苦手な敬宮様が、小6夏の学校行事の海での遠泳に向け、何年も前から須崎の御用邸で猛特訓を受け、6年生の遠泳に臨まれたのは立派なご姿勢だと思う。
苦手なものから逃げずに努力し諦めないことの大切さを体得された敬宮様が檜になられるよう、幸せを運ぶブルームーンと奇跡を運ぶブルームーンに祈る。
ブルームーンという薔薇がある。
青いバラの作出は難しく当初は「不可能、かなわぬ望み」という花言葉であったのだが、青い薔薇が誕生したことから現在では「神の祝福、奇跡、夢かなう」となったそうだ。
「あすは檜になろう」と努力を続ける全ての幸せを二つのブルームーンに祈る、文月ブルームーンの夕べ。
そうとでも思わなければ連日の、この暑さ、やってられない。
今年の土用の丑の日が、7月24日と8月5日と2日あるのは、2度も景気づけに鰻を食べねばならぬほど暑いのだと思うとウンザリだが、今日31日の2度目のものは幸せを運んでくれるらしい。
ブルームーン Blue Moon
一月に2回満月がある場合の2度目をブルームーンといい、ブルームーンを見ると幸せになれるというそうだ。
天気にも恵まれそうなので、今夜はブルームーンを仰いで、幸せを祈りたい。
月といえば、夏であろうが浮かぶ詩がある。
『寒月ガカカレバ
君ヲシヌブカナ
アシタカヤマノ
フモトニ住モウ』
大好きな井上靖氏の「あすなろ物語」の主人公鮎太がつくった詩だ。
寒月とは冬の冴えわたった光の月をいうのだとは知っているが、煌々と輝く月が美しく感じられる時は、夏であろうと私には空気が澄んで感じられるので、美しい月を見ると、凛とした気持ちになり「寒月がかかれば」が心に浮かぶ。と同時に、この詩が収録されている「あすなろ物語」の一節が思い出される。
庭の翌檜の老木について
『あすは檜になろう、あすは檜になろうと一生懸命考えている木よ。』
このあと『「でも、永久に檜にはなれないんだって!それであすなろうというのよ。」と、多少の軽蔑をこめて説明してくれた』という文が続くが、私は冴えわたる月を見るといつも「あすは檜になろう」と凛と引き締まった気持ちになるので、今夜は大切な人や命の幸せを祈りながら、暑さでボケがまわった気持ちを引き締めようと思っている。
ところで、月といえば敬宮愛子様をご出産されるため宮内庁病院へ向かわれる雅子妃殿下を、美しい真ん丸の月が煌々と照らしていた光景が鮮明に記憶に残っているが、敬宮様ご誕生の日の夜も、美しい月は母と子を照らしていたようだ。
『十一年前 吾子の生れたる師走の夜 立待ち月は あかく照りたり』
宮内庁ホームページより
愛子内親王殿下は平成十三年十二月一日午後にお生まれになり ました。 その日の夜、空に月が明るく照っていたことを皇太子妃殿下には大 変印象深くお思いになりました。 後に、妃殿下にはこの月が十五夜から二日後にあたる十七夜の立待 ち月であったことをお知りになりました。 このお歌は、内親王殿下がお生まれになられた日の夜の光景を懐か しくお思いになりながらお詠みになられたものでございます。
月にも祝福され誕生された敬宮様が「あすは檜になろう」と真面目に努力する少女になられたことが拝察できる文がある。
大きな力を与えてくれた沼津の海 敬宮愛子
不安な気持ちを抱きつつも、きっと楽しい思い出が作れると言われて出かけた沼津でしたが、初日から練習は厳しく、海に入りたくないと思う時も少なくありませんでした。ただ楽しかったのは、友達との生活と食事、お風呂でした。
しかし、足の着かない海で泳いで、初めて気持ち良いと感じる日が来ました。三日目に行ったプレ距離泳の時でした。プレの日は、波もなく、太陽が照りつける中での距離泳となりました。海に入るまでは、五百メートルも泳げる訳がないと諦めていましたが、泳いでいるうちに、体の力が抜け、楽しく泳げるようになりました。五百メートルを泳ぎ切ると、海が好きになり、海に入るのが楽しみになっていました。
迎えた本番の五日目は、潮の流れが少しあり、泳ぎにくいと感じましたが、前日に一キロ泳や二キロ泳を終えた人たちの「頑張れー」という応援の声が聞こえる度に、不思議と力が湧いてきました。無事に泳ぎ切り、みんなと喜びながら頂いた氷砂糖の甘い味は格別でした。
沼津での生活は、私に諦めないことの大切さを教えてくれ、大きな自信を与えてくれました。沼津の海は、私にとって忘れられない記念の海。六年間の中で、私がいちばん成長できたと感じられる素晴らしい思い出になっています。
学業やスポーツは身分の区別を持ち込むべきではない分野であり、子供時代のそれは後の人格形成という点からも特に厳格に公平であるべきだと考えるので、プールにはいる機会が限られるため水泳が苦手な敬宮様が、小6夏の学校行事の海での遠泳に向け、何年も前から須崎の御用邸で猛特訓を受け、6年生の遠泳に臨まれたのは立派なご姿勢だと思う。
苦手なものから逃げずに努力し諦めないことの大切さを体得された敬宮様が檜になられるよう、幸せを運ぶブルームーンと奇跡を運ぶブルームーンに祈る。
ブルームーン 神の祝福 夢かなう
ブルームーンという薔薇がある。
青いバラの作出は難しく当初は「不可能、かなわぬ望み」という花言葉であったのだが、青い薔薇が誕生したことから現在では「神の祝福、奇跡、夢かなう」となったそうだ。
「あすは檜になろう」と努力を続ける全ての幸せを二つのブルームーンに祈る、文月ブルームーンの夕べ。