何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

一歩一歩、でもモタモタすんな!

2018-02-28 19:30:00 | 
「プレイボール人生④ モタモタすんな!」 「続 モタモタすんな!」 「モタモタすんな!byワンコ」
「モタモタすんなbyワンコ②」より

「淳子のてっぺん」(唯川恵)は、登山家として多くの世界記録を打ち立てた田部井淳子氏をモデルに書かれているので、もちろん海外遠征の場面も多いのだが、私の印象に強く残ったのは、プロローグとエピローグで紹介されている田部井氏の「東日本大震災に遭った東北の高校生たちを富士山登山に招待する」という活動だ。

福島で生まれ育ち、初めての登山が那須の茶臼岳だった田部井氏は、東日本大震災後 居ても立ってもおれず、被災者支援の一環として始めたのが「東北の高校生の富士登山」だったのだが、これは被災地の高校生にとって’’命や生’’を考える登山であっただけでなく、田部井氏にとっても’’命と生’’に向き合う登山だった。

被災地の高校生と富士山に登る田部井氏は、余命を宣告された癌患者でもあった。
蝶が岳で待つ日の出

最後となる富士登山で、田部井氏には気になる少女がいた。
つまらないのか疲れているのか、どこか寂しそうにも見える少女は、案の定「下山する」と言い出す。

聞けば、少女の家は津波で流され、祖父は船を見に行ったまま帰っていないという。
周りの人は「両親と弟も無事だったから、良かったね」「頑張れ」と声を掛けるが、その善意を分かっていても、少女は釈然としない。
少女は、何か変えたいと思い、でもどうすれば良いか分からず、田部井氏の富士登山企画に参加したものの、目の当たりにした甚大な被害と登山している自分・・・「何のために、こんなしんどい思いをしなきゃいけないのだろう」と思い、下山を決意する。
そんな時に、余命宣告を受けている田部井さんと話す。
少女は、田部井氏が余命宣告を受けるほどの病に冒されていることを知っていた。
だからこそ少女は、何故そんな状況でも山に登るのかを知りたかったのだろう、それをストレートに問う少女に、田部井氏は答える。(『 』「淳子のてっぺん」より)

『生きてるってことは前に進み続けてゆくってこと』
『急がなくていいの。ゆっくりでいいの、踏み出すその一歩が、生きている証しなんだから』

その時、少女に、美しいご来光がそそぎ、少女はそっと目尻を拭った。

女性だけの登山隊で世界記録を打ち立てた場面も読みごたえはあるが、私にはプロローグとエピローグで語られる被災地の高校生への田部井氏のメッセージが強く強く心に残っている。

『すべては一歩から始まる。淳子はそう思って山に登り続けて来た。
 目的の到達するために一歩踏み出す。そして、もう一歩、さらに一歩。
 それがどんなに小さな一歩であろうと、足を進めることで掴めるものが必ずあるはずだ。
 それを淳子は山で感じてきた。』

世界最高峰の頂に立つ田部井氏と、3000mに頂に立つのがやっとの私では、山歩きにおける’’一歩’’が違うのは当然だが、山歩きから学ぶ’’一歩一歩’’の大切さという点では、同じものがあると思っている。

本書には『誰にだって最初はあるさ』という言葉があるが、それは’’初めての山’’という意味だけではないはずだ。
初めての山、世界初の挑戦、日常のなかの初めてのこと、誰にだって何にだって、初めてはある。
だが、生きている証しと踏み出す一歩は、どんな小さな一歩でも、掴めるものは何かあるはずだ。

そうして辿り着く’’てっぺん’’とは。
女性だけでアンナプルナを目指す遠征にでる淳子に、同じく登山家である夫正之がかける言葉は・・・・・
『てっぺんは頂上じゃないからな』
『淳子のてっぺんはここだよ。必ず、無事に俺のところに帰ってくるんだ』

一歩一歩の先にある’’てっぺん’’とは、それぞれの人生で一番大切だと思うものに辿り着くことなのかもしれない。

そんな事を思う、初めての一歩を踏み出す直前の私である。

一歩一歩、でもモタモタすんな! 私

モタモタすんな!そだね~

2018-02-26 23:05:55 | ニュース
「続 モタモタすんな!」 「モタモタすんな!byワンコ」 「モタモタすんなbyワンコ②」より

16歳の女子高生スキーヤー ジェイド・ハマイスターが撮った写真が世界中で大きな話題となっているそうだ。

<16歳女子高生、南極点から「サンドイッチ」で反撃 ユーモアで差別に対抗、世界から賞賛>
NEWS 2018年02月05日 18時58分 JST配信より引用
16歳の女子高生スキーヤー、ジェイド・ハマイスターは「ポーラー・ハットトリック」という偉業を達成した。これは、南極点と北極点、グリーンランド氷床の3カ所をスキーで踏破するもので、16歳は史上最年少だという。
その彼女が撮った一枚の写真が、ネットで大きな話題を呼んでいる。
今年1月10日、37日間に及ぶ冒険の末、南極のアムンゼン・スコット基地にたどり着いたジェイド。セレモ二アル・ポールと呼ばれる南極点標識の隣で、誇らしげに国旗を掲げている。注目のポイントは、彼女が手に持っているサンドイッチだ。
一体なぜサンドイッチなのだろうか。

彼女は写真のコメントで、その秘密を明かしている。
「ほら、あなたのためにサンドイッチを作りましたよ(ハム&チーズ入り)。37日間、600㎞の距離をスキーで旅して南極点まで来られるんだったら、どうぞ召し上がってください 」

この"あなた"とは、彼女に対して性差別的なコメントをした、あるネットユーザーのことだ。

話は2年前にさかのぼる。
2016年に14歳で北極点へとスキーで到達して最年少記録を打ち立てたジェイドは、その時の体験をオンラインで世界配信されているビデオ講演会「TED」でスピーチした。
その動画に「俺のためにサンドイッチを作ってよ」「何人の男に手伝ってもらったの?」など嘲笑するコメントを残した人がいたのだ。
ジェイドは、現代社会にはびこる性差別について、TEDで次のように語っていた。
若い女性というだけで、否定的なコメントを浴びせられます。「女性は少食で、着飾らず、痩せて、身の丈にあった野望を持て」「いつか白馬の王子さまが来て、救ってくれるのを待ってろ」なんて言われるんです。それは、「女は強くない」っていう男性的な決めつけではないでしょうか。

そして、今回。彼女のユーモア溢れる「反撃」は、世界中の人たちの心を動かした。
投稿には「おめでとう!最高にかっこいい」「あなたは強さと意思の象徴ですね。心からインスパイアされました」「めっちゃ笑った」といった、賞賛コメントが無数についている。

16歳にして、世界中の女性に勇気を与えたジェイド。彼女はこれからも、きっと新たな記録を打ち出していく。
http://www.huffingtonpost.jp/2018/02/05/polar-hattrick_a_2335282


このところ「淳子のてっぺん」(唯川恵)について書いていたが、上記の記事を読んだ時、本書のある言葉が浮かんできた。
「女なんかに登れるもんか」
田部井氏は女性だけの登山隊を結成し、1975年エベレスト(8848m)女性初の登頂に成功するのだが、田部井氏に女性登山隊を結成させたのは、「エベレスト? 女なんかに登れるもんか」という男の言葉だったという。
上記の記事を読む限り、世界もそう大きなことは言えないかもしれないが、21世紀に入るなり、いと高き処が率先して男子の命のみ重んじる姿勢を鮮明にしたのだから、日本は1975年から変化がないどころか後退している感すらある。

だが、「サンドイッチを男のために作っておけ」と言われようが、「女なんかに出来るものか」と言われようが、女はへこたれることなく、南極もエベレストも制覇してしまうし、昨日2月25日閉幕した冬季オリンピックも、我が国では女性アスリートの活躍が目覚ましかった。(スキージャンプやスピードスケートで女性のメダルラッシュが続いたし、頭脳と体力を要するカーリングという競技で、日本に初めてのメダルをもたらしてくれたのも、女子チームだった。)

声高に完全なる男女平等を訴えるつもりは毛頭ないが、人口減社会に入った日本だからこそ、もうそろそろ大きく舵を切らねば何事も間に合わない事態になると思われる。

田部井氏の「モタモタすんな!」に、カーリング女子の「そだね~」を重ね、女性の活躍を力強く応援していきたいと思っている。
二月下旬から他の花に先駆けて、いや自身の葉が芽吹くよりも先に、花を咲かせる黄梅
その花言葉は、期待


ところで、氷上のチェスとも云われるカーリングは、試合時間が三時間を超えることもあるため、ハーフタイムで軽食を取ることが認められている。これが世に云う「おやつタイム」で、女子チームが銅メダルを獲得した際の「おやつ」は巨大なイチゴだったと思うが、男子チームは とらやの一口羊羹を食べていたそうだ。
・・・あの とらやの羊羹が絶品なことは確かだが、激しい運動や緊張感で唾液が少ない時には、あまり向かないような気がしなくもないような、気がする。
山では少なくとも、とらやの羊羹よりも、適度な水分でぷるぷる感のある葛羊羹の方が向いていると、両方を試したことがある私は思っている。

もう一度だけ、つづく

奉祝 日本一の日

2018-02-23 21:00:00 | ひとりごと
今日2月23日は、語呂合わせから条例で「富士山の日」に定める自治体もいくつかあるが、
2月23日は皇太子様の御誕生日であることから、「日本一の日」とも云われるそうだ。
wikipedia三保松原
写真出典https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E4%BF%9D%E3%81%AE%E6%9D%BE%E5%8E%9F#/media/File:Mt_Fuji_at_Mihonomatsubara.jpg

子供の頃に読んだアニメの本なので、引用文『 』に原典があるか否か分からないが、「わが青春のアルカディア」(松本零士原作 尾中洋一・小説化)には今も心に残る言葉がある。

『人間はもともと人間として生まれついたのではなく、
 人間になっていくのだ』
『人が人として最も美しいのは、他人の痛みを自分の痛みとして感じている時
 人が人として最も醜いのは、他人を踏みつけにして自分を立てようとする時』

今年のお誕生日の会見で、「皇太子様が天皇になるということを自覚されたのはいつか」という記者からの質問があるが、それと同時にいやそれ以上に大切なことは、自覚されたうえで「天皇になっていく」過程で何に重きをおかれているか、ということではないだろうか。

それを、皇太子様は22歳にして語っておられる。
『花園天皇は、まず徳を積むことの必要性、その徳を積むためには学問をしなければならないということを説いておられるわけです。その言葉にも非常に深い感銘を覚えるます』(昭和57年 大学ご卒業の会見より)

この徳と学問の重要性を、50歳のお誕生日の会見でも述べておられる。
『第95代の花園天皇が、当時の皇太子、後の光厳天皇にあてて書き残した書に、まず徳を積むことの重要性を説き、そのためには学問をしなければいけないと説いておられることに感銘を受けたことを思い出します。そして、花園天皇の言われる「学問」とは、単に博学になるということだけではなくて、人間として学ぶべき道義や礼儀をも含めての意味で使われた言葉です。私も、50歳になって改めて学ぶことの大切さを認識しています。』

皇太子様は、花園天皇の「誡太子書」を平易な御言葉で説いておられるが、花園天皇と皇太子の関係性と現在を併せ考えれば心ザワツクものがあるし、花園天皇の視点は現代に通じているため非常に厳しいものがある。

『愚人は時変に達せず。昔年の泰平をもって、今日の衰乱を計る。謬れるかな、謬れるかな。近代の主、猶未だ此の際会に当たらず。恐らくは唯太子登極の日、此の衰乱の時運に当たらむか。内に哲明の叡聡有り、外に通方の神策有るに非ずむば、則ち乱国に立つを得ず。是れ朕が強いて学を勧むる所以なり。今時の庸人、未だかつて此の機を知らず。宜しく神襟を廻らして、此の弊風の代に尚うべし。詩書・禮楽に非ざるよりは、得て治むべからず。是をもって寸陰を重んじ、夜をもって日に継ぎ、宜しく研精すべし。』
『凡そ学の要たる、周物の智を備え、未萌の先を知り、天命の終始に達し、時運の窮通を弁じ、若に古に稽え、先代廃興のあとを斟酌し、変化窮まり無きものなり」

『故に孟軻、帝辛を以て一夫となし、武発の誅を待たず。薄徳を以て神器を保たんと欲ふ(ねがふ)とも、あにその理の当たる所ならんや・・・たとへ吾が異姓の窺ゆなしといふとも、宝祚の修短多く以てこれによれり、しかのみならず、中古以来兵革連綿、皇威遂に衰ふることあに悲しまざらんや。太子宜しくつらつら前代の荒廃する所以を観察せよ』

優れた歴史学者であられる皇太子様は、「誡太子書」が諭す厳しさを十分にご存知だからこそ、「徳と学問」と「時代に即した新しい公務」について繰り返し語られているのだと拝察する。
平成30年 御誕生日ご会見より
『象徴としての在り方を求めていく中で,社会の変化に応じた形でそれに対応した務めを考え,行動していくことも,その時代の皇室の役割だと思います。「時代に即した新しい公務」についても,この点を述べたものであり,将来にわたり生じる日本社会の変化に応じて公務に対する社会の要請も変わってくることになると思いますし,そういった社会の新しい要請に応えていくことは大切なことであると考えております。以前,私は,水の問題や環境問題,子どもや高齢者を取り巻く状況などに触れましたが,それらに限らず,今後も,新たな公務に対する社会の要請は出てくると思いますので,そうした公務に真摯に取り組んでまいりたいと思います。
同時に,世界各国との相互理解を深めていくことも大切であると思いますので,文化交流や国際親善の面でもお役に立てればと思います。』

このような厳しい道を、穏やかな佇まいで歩んでおられる皇太子様の御誕生日だからこそ、今日2月23日が、日本一の日なのだと私は思う。

皇太子様 御誕生日おめでとうございます

特集記事
「気づかいと責任感と優しさと 58歳 皇太子殿下のお人柄」 https://news.yahoo.co.jp/feature/889

追記
富士山の写真に、三保松原を選んだのには理由がある。
御大の体調を慮って始めた’’春の家族旅’’
今年は、富士山を拝む旅にしようとは年明けから計画していたのだが、昨夜旅行会社から「三保松原はいかがか」と連絡があり、それが決定したのが今日「富士山の日」なのだ。






嫌味な追記
ただ男子として誕生したから、その立場になれた、では21世紀の日本の象徴としてあまりに悲しい。

モタモタすんなbyワンコ②

2018-02-21 21:15:15 | 
「プレイボール人生①」 「プレイボール人生②」 「プレイボール人生③」
「プレイボール人生④ モタモタすんな!」 「続 モタモタすんな!」 「モタモタすんな!byワンコ」より

ワンコ ワンコの名前のお山は神々しいね
ワンコが天上界の住犬になってしまった二年前には、蝶が岳から穂高を拝したけれど、
昨年は、奥穂のてっぺんにワンコと一緒に登ったね


上の写真の真ん中あたり、雪渓があるところが涸沢なんだよ
上高地から涸沢までボチボチ歩いて、6時間
そこで一泊して、いよいよ穂高に登っていくのだけれど、
すごい急斜面だろう ワンコ
森林限界を超えて、岩場を登りはじめると、本当に’’一歩一歩’’の重みと感じるんだよ
大自然の偉大さ、それに比べて人間のちっぽけさ
でも、そんなちっぽけな人間の’’一歩一歩’’の積み重ねが、
神々しいお山のてっぺんへと導いてくれる
お山はいいね

今年もさ、色々と計画を立ててはいるのだけど、
ワンコお山を拝する山歩きか、ワンコのお山に登るのか、ワンコの意見も聞かせてね ワンコ
でもって、ちょっとズボラなところがあるワンコよ
私のザックに潜り込もうなんて考えず、
君も夏山登山にむけて訓練をしておくんだよ
’’一歩一歩’’ 自分の足で歩くんだよ ワンコ

さてさて、「淳子のてっぺん」(唯川恵)にも’’一歩一歩’’の大切さが記されている。
本の帯には、「その一歩が、夢を叶える」と大文字で書かれているのだが、幻冬舎の本書の紹介文にも、その言葉は記されている。
<幻冬舎 話題作が続々登場 淳子のてんぺん>より引用
「エベレスト? 女なんかに登れるもんか」 そんな男の言葉に負けん気を発揮、 女性だけの隊で頂きを目指し、 8848メートルに立った淳子。 山頂から彼女が見たものは――。 直木賞作家が田部井淳子さんをモデルに書き上げた、渾身の長篇小説。 ただ、山が好きで、会社勤めをしながら暇さえあれば山に登っていた淳子。山が好きだということをのぞけば、ごく平凡な女性の淳子が、女性だけの登山隊でヒマラヤを目指すことになる。最初の目標はアンナプルナ。「女なんかに登れるはずがない」という言葉に反発して挑戦したが、初めての海外遠征は資金繰り、寝る暇もない膨大な準備、女性隊員同士の嫉妬、軋轢、分裂と大変なことだらけ。登頂は成功したが、苦い物が残った。複雑な思いでいる淳子に「ねえ、エベレストに行かない?」と声をかけたのは、ともにアンナプルナで苦労した隊長の明子だった。成功すれば、女性として世界初だ。山男である夫の正之に「行くべきだよ」と励まされ、淳子は決意を固める。アンナプルナ以上の困難を乗り越え 、8848メートルの頂きに立った淳子の胸に去来したのは……。 好きなこと、やりたいことを見つけて、どんなに苦しくても一歩一歩、足を運べば、必ず夢は叶う。山を愛し、家族を愛し、人生を愛した淳子の生き方が、すべての女性の背中を優しく押してくれる。 直木賞作家・唯川恵が、女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した田部井淳子さんをモデルに書き上げた、感動の長篇小説。
http://www.gentosha.co.jp/book/b11077.html

本書は、登山家として多くの世界記録を打ち立てた田部井淳子氏をモデルに書かれているので、もちろん海外遠征の場面も多いのだが、私の印象に強く残ったのは、プロローグとエピローグで紹介されている田部井氏の活動だ。
その活動とは、東日本大震災に遭った東北の高校生たちを富士山登山に招待するというものだ。

被災地 福島で生まれ育ち、初めての登山が那須の茶臼岳だった田部井氏は、東日本大震災後 居ても立ってもおれず、被災者支援の一環として始めたのが「東北の高校生の富士登山」だったのだが、これは被災地の高校生にとって’’命や生’’を考える登山であっただけでなく、田部井氏にとっても’’命と生’’に向き合う登山だった。

被災地の高校生と富士山に登る田部井氏は、余命を宣告された癌患者でもあった。

その田部井氏が、高校生に語った’’一歩一歩’’とは・・・つづく

モタモタすんな!byワンコ

2018-02-20 09:51:25 | ひとりごと
「プレイボール人生①」 「プレイボール人生②」 「プレイボール人生③」
「プレイボール人生④ モタモタすんな!」 「続 モタモタすんな!」

ワンコ ワンコが天上界の住犬になって二年と一月がたってしまったよ ワンコ
ワンコに触れることのできない寂しさで押し潰されそうな一年が過ぎた頃から、
ワンコを身近に感じるようになっているんだよ
ワンコは、私の心の声をよく拾って食べてくれてるよね
ワンコを感じた後はいつも、心が軽くなっているのを感じるよ
有難うだよ ワンコ

もう大っぴらにボヤキはしないけれど、
ワンコだけは、殺人的な忙しさの合間に、私が溜め息をついているのは知っているから
だから今月は、ワンコからのお告げの本がなかったのかな

でも、このタイミングでワンコのお山を思いだせたのは、
やっぱりワンコの仕業なんだろう?
そして、ワンコのお山(写真)を拝みながら思い出した言葉「モタモタすんな!」は、
ワンコからの叱咤激励でもあるんだろう

「モタモタすんな!」
これは、「淳子のてっぺん」(唯川恵)に出てくる言葉なんだ
大切な人を山で亡くした心の疵がいつまでも癒えない友人に、
同じくその悲しみを背負った田部井氏が、心を鬼にして言った言葉なんだよ

状況は全く違うけれどさ、
何事にもモタモタしがちな私には、この言葉は強く突き刺さったのだよ

山では一歩の大切さを実感しながらも、実生活では「三歩進んで五歩下がる」的な私なので、
ワンコが届けてくれた「モタモタすんな!」を、当分の間は噛みしめて、
私お得意の愚痴も、’’石橋を叩いて壊してしまって結局渡らない’’ も暫らくは封印するよ 
一歩一歩の歩みだけれど、モタモタせずに頑張ってみるよ ワンコ

「淳子のてっぺん」については次回また書くとして、
久しぶりに晴れ渡った今日ワンコの日に感じた’’春’’を、写真に撮ってみたよ ワンコ
 10日前には雪の中で縮こまっていた蕗の薹も、今日はすっかり天ぷらにお誂え向きになっているし、
何より、厳寒のなか蕾をつけていたワンコの薔薇が、固い蕾をほころばせ始めているよ ワンコ
今はまだ、あのワンコの可憐なピンクではないけれど、
寒さを乗り越え、より強く咲こうとしているワンコの薔薇は、
新しい季節をしっかり生きろと教えてくれている気がするよ ワンコ

春だね ワンコ
ワンコがいない三度目の春だけど、ワンコの「モタモタすんな!」がしっかり心に届いているから
’’一歩一歩’’頑張ってみるよ ワンコ

つづく
バラは赤、というけれど
2月14日、世はバレンタインデーだそうだ。子供の頃の2月14日は忙しかった。日頃は、そう煩いことを言わない学校も、この日ばかりは所持品検査をしたものだ。男子に渡したいチョコ......