何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

命への愛 職務への愛と理解

2022-12-01 18:08:08 | ニュース

今日12月1日は敬宮愛子内親王殿下のお誕生日だ。
21歳 おめでとうございます

わんこ好きな私としては、そろそろ高齢犬となる由莉ちゃんが元気でいてくれることを願いつつ、今年もバンダナ由莉ちゃんとのツーショットだと思っていたのだが、今年は皇居のお馬さんとのお写真だった。

https://www.kunaicho.go.jp/activity/activity/02/activity02-r041201ph3.html
宮内庁ホームページより

由莉ちゃんも高齢となりお写真は難しかったのかと思いながら、あれこれ報道を検索していると、皇居のお馬さん事情を伝えているものがあった。
それによると、愛子さまが人参をあげておられたのは皇居の厩舎のお馬さんらしいが、このお馬さんたちにもコロナ禍が及んでいるという。

https://www.jinji.go.jp/sousai/029/goeiba.html
人事院ホームページより


大使の信任状捧呈式などで街中を颯爽と歩む姿が時折ニュースでも取り上げられるお馬さんだが、このお馬さんは皇居の厩舎で警察庁 皇宮警察本部 護衛部 護衛第一課 護衛馬係の人たちに24時間365日飼育調教され出番を待っている。
だが、このコロナ禍で、新任大使の信任状捧呈式の送迎は(馬車列を見ようとする人たちによる密を避けるため)車で行われているそうだ。

敬宮さまのお誕生日のお写真は、見せ場を失い三年たってしまったお馬さんと、黙々と職務に励んでおられる護衛馬係の仕事に光を当ててくれた。

お誕生日のお写真を馬さんにされることは、敬宮さまが動物好きということで、ご両親両陛下とご相談になって決められたそうだが、そこには見せ場を失った馬さんと係の方への深い思いがあってのことだと、私は思う。

そのように思うのは、敬宮さまの  殺処分のない世の中を望んでおられる作文(命を守る少女の命を守れ - 何を見ても何かを思い出す)  の素晴らしさと同時に、まだお子様ながら(学習院の行事に参加している)動物愛護の活動に自分のお財布からお金をだし寄付されている、という報道を記憶しているからでもある。

上手く表現できないのだが、大切な命を守るためには、優しさや愛情はもちろんだが責任や金銭的負担が必要だとご存知であること、またそれに関わる仕事に敬意を払っておられることを、私は感じる。

そのような感覚が、コロナ禍の国民生活を案じ、一生に一度という成人のためのティアラ制作のご辞退に繋がっているのだと拝察している。

お馬さんというと、スペイン語で祈りという意味のある’’オラシオン’’という馬の物語を思い出す。

「優駿」(宮本輝)

そのなかで特に印象的なのが、馬が無事に誕生するのを祈るシーンだ。
サラブレッドの誕生なので、欲得がらみの作為的人為的な要素は否めないが、だからこそ無事の誕生を大自然に祈る場面は静謐で美しい。

命の誕生の素晴らしさというと、敬宮さまがご誕生されたことを受けての両陛下の御会見で、当時の皇太子妃殿下が涙ぐみながら「生まれてきてくれてありがとう」と仰ったお姿に心打たれたが、敬宮さまが成年の御会見で「産んでくれてありがとう」と仰ったことにも感動した。

命の誕生すら我欲のために弄ぶ令和版聚楽第marmoとの狭間にあって、無冠のお姫様の高潔さは一際輝いているし、我々の希望にもなっている。

敬宮さまのお幸せを心より祈っています

お誕生日おめでとうございます