「京の都の珍(苦行)道中①」より
ついで参りが御法度だとは知っているが、せっかく京の都を訪問するからには、やはり有名処を幾つか訪れたいと思うもの。
例年なら、無理やり市内をぐるりとまわり竜安寺~金閣寺~知恩院とか、銀閣~南禅寺~知恩院とか、清水寺~高台寺~知恩院とか、様々ルートを考えるのだが、二年ぶりの今回は知恩院を主たる目的にした。
この界隈は、八坂神社・円山公園・祇園と有名処がひしめいていることもあり、かなり賑やかなのだが、東大路通りから東山へ向け一歩入ると、そこは空気が全く異なると、訪問する度に思う。
私の写真が下手なので、この階段の急勾配が伝わりにくいが、男坂と云われる この階段は立ち上がりがかなりキツい。私などは、これを登らずして正式なお参りになるものかと思うのだが、ご高齢の方やお上品な婦女子は心配することなかれ、隣に緩やかな傾斜の女坂もある(ようだ)。
真冬でも一汗かきそうな急な階段の途中で足を止め、ふと振り返ると、三門の向こうに、京の都の町並みがかすかに伺える。
以前は、男坂を登りきったところにある堂々たる御影堂で御回向をして頂いたのだが、現在は大修理のため、阿弥陀堂から鴬張りの廊下を渡り、法然上人御堂にて御回向をしていただく。
http://www.chion-in.or.jp/04_meiho/map.html
知恩院お参りは、ご回向をして頂くのが一番の目的だが、私が密かに楽しみ?にしているのが、10:20からの御法話だ。
今年の夏、家人がお参りした際の御法話は、「どのような命もあだ疎かにしてはならない。それは蚊であってもだ。ご先祖様が蚊になられているかもしれないし、また自分が蚊に転生するかもしれないから、蚊も殺してはならない」というお話しだったという・・・?家人は、講演会と名のつくものは睡眠時間と考える質たちなので、お話の真意は定かではないが、家人だけでなく居合わせた人は、苦笑いしながら有難くお話しを拝聴していたそうだ。とは云え、家人は内心「蚊を殺すなと話している今 目の前をブンブン蚊が飛んだら、このお寺さんは どうされるのか? 仮に蚊を叩き殺すことはイカンとしても、蚊取り線香もイカンのか?」と、そればかり考えていたそうだ。
そこへくると、この度 私が拝聴したお話は、この半年私が悩み続けていたことへの答えのような御法話で、心洗われる思いがし、大変有難かった。
人の縁の尊さを説くお話の具体例が心に沁み、このタイミングでお聞かせ頂けた御縁に心から感謝している。
俗界との境目とも、お寺の権勢を誇っているとも云える、堂々たる三門とは異なり、地味で静かな門をくぐり知恩院を後にし、次へと向かう・・ちょいと予告写真。
次の訪問地は、上高地で心に留まった大切な言葉を揮毫された門主が坐す寺院。
その大切な御言葉は、新しい年に・・・・・合掌
追記
ところで、京都に限らず最近 観光地などを歩いていると、以前には少なかった光景 -この写真でもそうだが、同姓の友人との旅行やショッピングを楽しむ若者 - が よく目に留まる。
そんなことが殊更気になったのは、つい先日「クリスマスに カップルお断りにするレストランが ウケる日本、と海外で話題になっている」という記事を読んでいたからだと思うが、実際のところを若者に訊ねると、「彼女や彼氏がいても、趣味やイベントは、同性友人との方が楽しめる」との答えが返ってきた。
ゆとり も さとりも自由だなと思う、失われた世代の私であった。
ついで参りが御法度だとは知っているが、せっかく京の都を訪問するからには、やはり有名処を幾つか訪れたいと思うもの。
例年なら、無理やり市内をぐるりとまわり竜安寺~金閣寺~知恩院とか、銀閣~南禅寺~知恩院とか、清水寺~高台寺~知恩院とか、様々ルートを考えるのだが、二年ぶりの今回は知恩院を主たる目的にした。
この界隈は、八坂神社・円山公園・祇園と有名処がひしめいていることもあり、かなり賑やかなのだが、東大路通りから東山へ向け一歩入ると、そこは空気が全く異なると、訪問する度に思う。
私の写真が下手なので、この階段の急勾配が伝わりにくいが、男坂と云われる この階段は立ち上がりがかなりキツい。私などは、これを登らずして正式なお参りになるものかと思うのだが、ご高齢の方やお上品な婦女子は心配することなかれ、隣に緩やかな傾斜の女坂もある(ようだ)。
真冬でも一汗かきそうな急な階段の途中で足を止め、ふと振り返ると、三門の向こうに、京の都の町並みがかすかに伺える。
以前は、男坂を登りきったところにある堂々たる御影堂で御回向をして頂いたのだが、現在は大修理のため、阿弥陀堂から鴬張りの廊下を渡り、法然上人御堂にて御回向をしていただく。
知恩院お参りは、ご回向をして頂くのが一番の目的だが、私が密かに楽しみ?にしているのが、10:20からの御法話だ。
今年の夏、家人がお参りした際の御法話は、「どのような命もあだ疎かにしてはならない。それは蚊であってもだ。ご先祖様が蚊になられているかもしれないし、また自分が蚊に転生するかもしれないから、蚊も殺してはならない」というお話しだったという・・・?家人は、講演会と名のつくものは睡眠時間と考える質たちなので、お話の真意は定かではないが、家人だけでなく居合わせた人は、苦笑いしながら有難くお話しを拝聴していたそうだ。とは云え、家人は内心「蚊を殺すなと話している今 目の前をブンブン蚊が飛んだら、このお寺さんは どうされるのか? 仮に蚊を叩き殺すことはイカンとしても、蚊取り線香もイカンのか?」と、そればかり考えていたそうだ。
そこへくると、この度 私が拝聴したお話は、この半年私が悩み続けていたことへの答えのような御法話で、心洗われる思いがし、大変有難かった。
人の縁の尊さを説くお話の具体例が心に沁み、このタイミングでお聞かせ頂けた御縁に心から感謝している。
俗界との境目とも、お寺の権勢を誇っているとも云える、堂々たる三門とは異なり、地味で静かな門をくぐり知恩院を後にし、次へと向かう・・ちょいと予告写真。
次の訪問地は、上高地で心に留まった大切な言葉を揮毫された門主が坐す寺院。
その大切な御言葉は、新しい年に・・・・・合掌
追記
ところで、京都に限らず最近 観光地などを歩いていると、以前には少なかった光景 -この写真でもそうだが、同姓の友人との旅行やショッピングを楽しむ若者 - が よく目に留まる。
そんなことが殊更気になったのは、つい先日「クリスマスに カップルお断りにするレストランが ウケる日本、と海外で話題になっている」という記事を読んでいたからだと思うが、実際のところを若者に訊ねると、「彼女や彼氏がいても、趣味やイベントは、同性友人との方が楽しめる」との答えが返ってきた。
ゆとり も さとりも自由だなと思う、失われた世代の私であった。