四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

『あの歌がきこえる』 重松清:著

2015-04-02 09:05:33 | 
久々に自分好みの面白い本に出会えた。
各章のタイトルは、「いつか街で会ったなら」、「戦争を知らない子供たち」、「風を感じて」、「DESTINY」など12章。すべて「歌」の題名となっている。

主人公シュウとその友だち、ヤスオとコウジの中学1年生から高校3年生までの6年間を「歌」のエピソードを交えて物語は展開していきます。
主人公の年齢は、僕のよりも少し下。だからでしょうか、共感する部分が多々あります。

懐かしい、そしていつまでも忘れない「歌」を物語にしていくのは、とても面白くあの頃にフィールドバックしたような気持ちになれました。
思えばあの頃の10代が一番楽しかったような気がします。

重松清さんを知ったのは「吉田拓郎&かぐや姫つま恋コンサート2006」のドキュメンタリー番組。この番組に出演してフォークソングなどをコメントされていました。
若いころは多くの音楽を聴き音楽雑誌などのライターを志したそうです。

本を読んでいたら久々に聴きたくなりました。最後の章のタイトルでもあるRCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」。
♪ああ こんな気持ち うまく言えたことがない ない♪


コメント
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