四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

『うつヌケ』 田中圭一:著

2017-08-11 10:33:40 | 
今、話題のコミックエッセー。
新聞やラジオなどでも紹介されていた。

よく売れている、ということは、
それだけ「うつ」に悩んでいる人たちが多いからだろうか。

『うつヌケ』
うつ病を脱出した著名人など17人を取材し、
その体験談をドキュメンタリーコミックとしてまとめている。
また著者、田中圭一氏も長いうつトンネルを彷徨い、
脱出した体験談も描いている。

なぜ、このような本を執筆したのか。
うつトンネルを脱出するきっかけになったのが、たまたま手にした一冊の本。
その一冊との出会いが10年近くうつトンネルを彷徨った自分を出口へと導いたそうです。
「つらく苦しいうつトンネルから脱出できたものとして、
 今なお苦しむ人を救わずにいられない」
うつトンネルで苦しんでいる多くの人たちにとって、
「偶然出会う一冊」を描いて世に出さねばならない、
そういう思いからだそうです。

自分自身も「うつトンネル」を彷徨っていました。
4年近く、薬も飲んでいました。
今はなんとか脱出できました。

自分自身が体験したこと、悩んだこと、苦しんだこと。
そして、周囲の人たちが支えてくれたこと。
そんな経験もあるから、ものすごくこの本に共感します。

自分も今、心の病で悩んでいる人たちに手を差し伸べたい。
そんな思いもあります。
だから「心の病を患って」と題して、ブログにもアップしました。 ※カテゴリー参照
著者の気持ちが分かります。

この本は治療法ではありません。
体験談です。
自分自身の経験から云えば、支えてくれた人たちがいたから脱出できたのです。
「心の病」をもっと理解してほしい。
うつを患わっている人だけでなく、普通の人たちにも読んでほしい一冊かと思っています。
コメント (2)
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