四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

西島三重子 『池上線』

2017-10-13 10:45:11 | 音楽
カーラジオから西島三重子さんの『池上線』が流れてきた。
窓の向こうは夕焼けがきれい。
なんだかこの歌と夕焼けがマッチする。

♪古い電車のドアのそば
 二人は黙って立っていた
 話す言葉をさがしながら
 すきま風に震えて
 いくつ駅を過ぎたのか
 忘れてあなたに聞いたのに
 じっと私を見つめながら
 「ごめんね」なんて言ったわ

 泣いてはダメだと 胸にきかせて
 白いハンカチを 握りしめたの
 
 池上線が走る町に
 あなたは二度と来ないのね
 池上線に揺られながら
 今日も帰る私なの

歌は3分のドラマとも云う。
この歌はまさに小説だと思う。

歌詞カードを読みながら
先ほどじっくりと聴いてみた。
‘情景’が映像となって頭の中に浮かぶ。

♪終電時刻を確かめて
 あなたは私と駅を出た
 角のフルーツショップだけが
 灯りともす夜更けに
 商店街を通り抜け
 踏切渡った時だわね
 「待っています」とつぶやいたら 
 突然抱いてくれたは

 あとからあとから 涙あふれて
 後ろ姿さえ 見えなかったの

 池上線が走る町に
 あなたは二度と来ないのね
 池上線に揺られながら
 今日も帰る私なの

何かせつない女心
そんな心情が胸に突き刺さる。

一冊の恋愛小説。
1曲の恋愛小説。

何度聴いてもいい歌(詩)である。
コメント (2)
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