四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

松任谷由実 『ルージュの伝言』

2021-05-21 09:56:53 | 音楽
フォークソングからニューミュージックへ。
フォークの流れを変えた一人がユーミンだと思う。

あの頃のフォークシンガーは、ジーパンによれよれのTシャツ。
あがた森魚さんは下駄を履いていた。
それが格好いい時代でもあった。
あ、ちょっとおしゃれなグループもいたか。ガロ。

このファッションを変えたのがユーミン。
2ndアルバム「ミスリム」。
ジャケット写真は、黒のドレス。
ピアノの前で坐っている姿はおしゃれである。
ジーパンは穿かないないと言っていた記憶がある。

歌のイメージも変えてしまった。
その代表曲が『ルージュの伝言』

♪あのひとのママに会うために
 今、ひとり列車に乗ったの
 たそがれせまる街並みや車の流れ
 横目で追い越して

 あのひとはもう気づくころよ
 バスルームにルージュの伝言
 浮気な恋をはやくあきらめないかぎり
 家には帰らない

 不安な気持ちを残したまま
 街はDing-Dong遠ざかってゆくわ
 明日の朝ママから電話で
 しかってもらうわ MY  Darling

あの頃のフォークソングに「ママ」という言葉はなかった。
母やお母さん、おふくろであった。
グレープの「無縁坂」
♪母がまだ若いころ・・・

吉田拓郎さんの「ふるさと」
♪おやじをを愛し おふくろを愛し・・・

海援隊の「母に捧げるバラード」
井上陽水さんの「人生が二度あれば」

「ママ」という言葉は使われていない。

「バスルーム」
四畳半フォークソングでは風呂はない。
かぐや姫の「神田川」
♪二人で行った 横町の風呂屋

この『ルージュの伝言』が収録されているアルバム「コバルト・アワー」
ジャケットも斬新なデザインである。
上部に描かれているハートからロケットが飛び出すイラストは
新たな時代への幕開けを感じた。

「コバルト・アワー」を聴くたびに思う。
フォークからニューミュージックへ。
この流れを作ったのは、やはりユーミンだと。

松任谷由実 - ルージュの伝言 (松任谷由実 CONCERT TOUR 宇宙図書館 2016-2017)
コメント (2)
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