きみはなぜ働くか。―渡邉美樹が贈る88の言葉日本経済新聞社このアイテムの詳細を見る |
心がともなっていなかったら、どんなことだって伝わらないのだ。
行動に心が入っていなかったら、キミはロボットになってしまう。
きみたちにそんな無駄な時間を過ごしてはほしくない。
毎月、ワタミグループの全店舗・全施設へ贈られる
働くアルバイトさんへの渡邉社長からのメッセージの一文である。
「以前の『和民』には感動した、笑顔があった。が、最近の『和民』には
ない。」というお客様のクレームを受け、ある店舗に社長は赴いた。
即座に「いらっしゃいませ」という声が飛び交った。〈感じのいいお店だな〉
と思った次の瞬間、社長は興ざめをしてしまった。
スタッフは作業をしながら、まったく違う方向を向きながら「いらっしゃいませ」
と叫んでいたのだ・・・。
コンビニやファミレスへ行った時にたまに出会うスチエーションに似ている。
マニュアル通りに事は運ばれているのだけれど心がこもっていない。
ましてや大人の社会でも挨拶をしても返事の返ってこないケースは多い。
『きみはなぜ働くか』
自分は誰のために、自分は何のために働いているのだろうか・・・。
それは「本当の豊かさってなんだろう」「本当の幸せってなんだろう」と
問い、当たり前のことに気づくことから始まる。
自分の持っている優しさ、強さ、誠実さを隣の人、隣の人へと伝播していく・・。
感謝し、人の幸せに係わっていくという心が大切だ。