フラット化する世界(上)日本経済新聞社このアイテムの詳細を見る |
コロンブスが航海に乗り出し、旧世界と新世界の貿易が始まった1492年から
1800年頃までを最初の時代、グローバリゼーション1.0と呼ぶならば、
それが世界のサイズをLからMに縮めた。国家と腕力の時代だった。
この時代の国家や政府は、壁を打ち壊して、世界をつなぎ合わせ、世界統一を
はかろうとした。
次の大きな時代区分、グローバリゼーション2.0は1800年から2000年まで
続いた。この時代、世界のサイズはMからSに縮まった。
多国籍企業は、市場と労働力を求めてグローバル化した。
この時代、前半の世界統一は蒸気機関と鉄道による輸送コストの軽減、
後半は通信コストの軽減が原動力となり、世界経済の誕生と成熟を目にした。
2000年前後にまったく新たな時代に突入した。グローバリゼーション3.0である。
世界をSサイズからさらに縮め、それと同時に世界を平坦に均した。
パソコン、光ファイバー、ワークフロー・ソフトウェアの発達が集約して生まれ、
世界中の人々が、ある日突然、個人としてグローバル化する絶大なチャンスを
持っていることに気づいた。
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