リーダーシップ論―いま何をすべきかダイヤモンド社このアイテムの詳細を見る |
変革を求められる企業活動の中で、組織を同じベクトルの方向へ
導いてくれるリーダーを求める声はますます高まっている。
しかし、多くの企業はマネジメントとリーダーシップを
同時に要求する。そしてキャリアは混乱する。
マネジメントとリーダーシップは別物である。
ピアニストが同時に会計の仕事もこなすようなもの。
マネジメントとリーダーシップを同義と考えれば変革を乗り切ることはできない。
両者はそれぞれ違う目的に適している。
マネジメントの仕事は、計画と予算を策定し、階層を活用して職務遂行に
必要な人脈を構築し、コントロールによって任務をまっとうする。
リーダーシップが目指すものは、ビジョンと戦略を作り上げ、
複雑ではあるが同じベクトルを持つ人脈を背景に実行力を築き、
社員のやる気を引き出すことでビジョンと戦略を遂行することである。
著者がマネジメントとリーダーシップの能力を持つ多くの
ゼネラル・マネジャーを調査・観察した研究結果から彼らの
行動の裏にある理論を紹介している。
核となるのは「検討課題の設定」と「人的ネットワークの構築」である。
非常にアナログ的な行動ではあるが、有能な彼らに共通する手法である。
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