東京オリンピックが閉会しました。
日本のアスリートは、ものすごく頑張ってくれて、金メダル27個、銀14個、銅17個の計58個…。
これは、米国、中国に次ぐ世界3位で、日本五輪史上最多となりました。
コロナ禍にあって、無観客も多い中、本当によくやってくれましたね。
こうしたアスリートの頑張りとは、別にいろいろな問題も噴出したオリンピックになってしまったのは悲しい出来事です。
まずは、東京五輪が決定する際に起こったと言われる「買収問題疑惑」。
そして、決定当時の大会経費予算規模が約7000億円だったのに対して、新型コロナで延期されたこともあったのですが、現在約1兆7000億円と1兆円もオーバーしています。
このツケは、我々日本国民が多くを負担することになります。
そして、JOC会長の軽率な発言による辞任や直前になって開会式スタッフが過去の言動などで辞任という不手際…。
さらには、外国選手・関係者の入国後のコロナ感染判明などなど、言い出したらキリがありません。
朝日新聞の最新世論調査では、内閣支持率が30%を割ったとか…。
反対も多い中、五輪開催を強行して政権浮揚を図った菅政権ですが、結局国民人気を高めることはできませんでした。
そして、緊急事態宣言の中で行われた五輪を横目に、東京をはじめ周辺の県では感染拡大が続いて、医療崩壊も真近かに迫って来ています。
今では、全国津々浦々に新規感染者が続出する始末です。
台風9号が広島県に再上陸し、昨夜の五輪閉会式に出席していた菅総理は、今日の長崎市平和祈念式典に参加できるのでしょうか?
まあ、お疲れのことだし、広島での失態もあるので、彼としては台風で移動できないと出席できない理由をつけたいんでしょうが…。
復興五輪と称して開催を勝ち取った東京五輪ですが、被災地域の完全な復興も終わらず、福島原発事故の処理は「アンダーコントロール」が全く進んでいない状態でなし崩しになり、いつしか「コロナに打ち勝った五輪」なんて言葉もどこかに消え失せ、力を尽くしたアスリートの姿だけが記憶に残る大会になりました(本来、そうでなきゃ~いけないんだよね)。