国会議員に歳費のほかに毎月支払われる文書交通滞在費(文通費)が、先日の衆院選で当選した新人・元職の議員さんにたった1日(30日の選挙で当選し31日の議員職1日だけ)で規定の100万円が支払われたということで、国民から非難の声が上がるだろうと予想した与野党が大慌てで対応を検討しています。
この文通費には領収書の提出規定もなく、法律上は議員さんが文書・交通・滞在の名目なら支払われた100万円の範囲で勝手に使っても問題ないお金です。
この時代にいくらなんでも税金で支払われる月100万円の大金(コロナ禍で生活に困窮してる国民が多数いるのに)の使い道を公にしないという法律を甘受してる議員さんたちの「政治への志」は一体どこにあるのでしょうか?
与野党議員の中には、これでは足りないとか、アッという間に使いきってしまうと言ってる人も多く、それじゃ~何で足りないのか公にして足りない分は税金から追加で支払えばいいでしょうに…。
この文通費には議員さんが動く際に秘書さんが一緒についていけばその分も賄われるし、住まいのある地方から東京に来た際の滞在費なども含まれます。
また、文書作成の際にかかる費用や郵送費(今時手紙なんて書くかよ・メールでいいだろ)、通信費(今時電話代かよ・メールでいいだろ)などにも使われています。
文書の作成や通信費にしても、今時議員さんのHPを見りゃ~全部分かるし、選挙区の偉いさんたちにも連絡があればメールで送れば、さほどの費用は発生しないだろうに、懐に金が入る制度なら旧態依然と言われても権益を守るというのが我が日本国の卑しい議員さん根性です。
まあ、世襲政治家ばかりだから(特に与党自民党は)、こういう議員の利得権益も受け継がれるものだという認識しかないんでしょうが…。
普通の会社なら、すべて経費で帳簿にのせ、税務署の厳しい判断を仰がねばなりません。
そんな帳簿作業もできない議員事務所ってあるんでしょうかね(裏帳簿を作るのは大好きなんじゃない?)。
じいちゃんも毎月帳簿を作り青色申告をしていましたから、帳簿作業がそれほどやっかいだとか大変だとは思いません。
法律上では認められてても、できることをやらないでおくのは、与党も野党もそのお金に何らかの裏側のうま味があるからでしょう。
領収書が要らないということは、私費に流用しても分からないということですから、どう考えてもうま味のあるお金なんでしょうね。
ということで、1日で100万円を受け取った議員さんの文通費を寄付しようとか、法律を改正して領収書をつけるようにしようとかいう話で盛り上がっています。
まあ、国民受けを狙ったお話で(来年参院選もあるから)、本当にやれるかどうかは喉元過ぎた後にしか分かりません。
せめて、領収書をつけて清算したり、後から清算金を支払ってもらうとか、取りあえず100万円渡して領収書を付け余ったら返納するとか、余分に掛ったら国税局?の判断で追加分を払うとか、キチンと目で見えるように法律を改正するのが最もいい解決策でしょうね。