「BNPの数値が高いのですが、どこか悪いのですか?」
患者さんから検査結果を持って来て質問をうけました。
病院では「まあ大丈夫でしょう」
と特に触れていなかったそうですが、検査結果が高値だったため気になっているそうです。
なぜこの検査をしたのか?
って事ですが、胸が苦しいときがあるので気になって受けたそうです。
BNPは主に心臓の心室から分泌されるホルモンで、心臓に負荷がかかると増加します。
※心房から分泌されるのはANPというホルモン
心室というのは4つある心臓の部屋の下部2つ、血液をため、それをギュっと圧縮することにより、体中にめぐらせるための部屋です。
(酸素を体中に運ぶための左心室
各組織から送り返された血液を肺動脈を通して肺へ送るための右心室の2つ)
BNP働きは
①血管拡張作用
②交感神経抑制作用
③利尿作用
④レニン・アルドステロン分泌抑制作用
⑤心肥大抑制作用
などがあるそうです。
これらは心臓にかかっている負担を軽減させるように働きます。
→BNPの値が高い=心臓に負担がかなりかかっている! ということになります。
BNP「脳性ナトリウム利尿ペプチド」名前の由来
BNPは心臓の心室(一部は心房)から分泌されていますが、これは後でわかったこと。
最初にBNPが発見されたのが、ブタの脳からだったことから「脳性ナトリウム利尿ペプチド」とつけれらたそうです。
ANPのAは心房(Atrium)の頭文字をとりBNPのBは豚の脳(Brain)から抽出された為名付けられました。
NPはナトリウム利尿ペプチドを意味します。