ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

Antonio Sancaez Profesor-3 ナット作成

2011年06月17日 | ナット・サドル作成・調整
アントニオ・サンチェスをお預かりしました


ナットは接着されていませんでした(*)。そのまま接着すれば溝調整で十分だったのですが、溝の底面は凸凹しているので平面を出した方がよく、そうすると溝が深くなってしまうため新規作成することになりました


クリーニングして


平面を出します


牛骨で新規作成、高さの目安を出します


1弦と6弦の位置は、ご希望によりそれぞれ1ミリ外側に


弦間を割り出して


溝を切り込みます


高さ調整し


磨きます。その後サドル底の平面を出して完了。


(*)「ナットは接着しない方がよい」という意見もあるようですが(その根拠が何なのかは不明です)、指板の幅より微妙に小さかったり大きかったりする場合、接着されていなければ弦交換の都度、弦の位置が変わってしまいかねないので、接着すべきと考えます(そもそも、ナットは指板の幅にピッタリと合わせて作られるべきで、幅が違うこと自体がまずは問題なわけですが)。それに対してサドルは接着すべきではありません(それは、主に「状態の変化に伴う調整」という観点からの話で、ナットの話とは論点の次元が違います)。

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