気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

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イケズな人々

2009-03-03 09:45:22 | コスメ・ファッション

 着物を着るようになってその歴史や伝統についての著書や、着物と帯の合わせ方や、常識・定番についての本や雑誌を以前より熱心に読むようになりました。和裁にも挑戦したいと思っています。

 結論は真二つに分かれますね。「伝統と定番は守った方が良い」という方と「それはそれ、気軽に楽しみましょう」というこの二つ。

 パーティーにアンティークな銘仙で出席していた人がいて、残念に思った。という方もいれば、大島紬でさらりと粋に着こなしていて素敵だったという方。着物さえ着ていれば柄や素材がどうであれ「良い」と思い込むのは止めてほしいとはっきり書いている人もいます。まあある程度の着物の常識は覚えておいて損はないと思います。NGワードはあります。 意見はそれぞれまあそのとおりかなとは思うのですが、「だから敷居が高いのよ」と云われるのはこの辺りにあるのかなと思います。

 伝統は伝統。守りながらも新しい物をというのは両立しないのでしょうか。

 着物を着ようと決めてからが大変なのです。この季節にこの柄だと帯は・・・・帯揚げは…帯締めは・・・・草履は・・・・と考えるともうや~めた!となりがちです。沢山あればあっただけその組み合わせに苦心するのです。ならば「これにはこれ!」という一組をいざという時のために買うというのもありでしょう。

 でもねえ。この洋装が主流の時代に「いざ」はいつくるのでしょう。パーティーに出席するような仕事なら用意もしたくなるでしょう。入学式や卒業式にもいいでしょうが、案外「あの人いつも同じ御着物ね」と言われているんです。てか言ってしまう。さりげなく皆様見てるもの。やっぱり気になるんですよ。七五三のお祝いに母親が紬を着ているとやっぱり訪問着か付け下げの方が良くないですか?って言いたくなる。色無地に一つ家紋でも良いと思うのです。気楽にと言いながら自分の中でも矛盾しています。

 だからこそ「普段着の着物」ってやっぱり「贅沢」なのかなと逆に思います。掃除・洗たく・買い物・料理・仕事・と全部着物でこなすとなるとあまり上品な物では肩がこります。木綿や紬、ウールや洗える着物で、柄が落ち着いたものが良いでしょうね。帯も半幅でOK。貝の口変形結びでさらりといきましょうよ。

 そう考えると実母の着物はそのほとんどが実用着なのです。ちょっとおしゃれも出来るし、ちゃんと(?)訪問着や留め袖もあるのでそれこそ「いざ」という時はそれを着ればいいしね。

 日常着の始まりとして「浴衣」をお勧めしておきます。これなら気楽に着られますものね。でも下着(ブラとパンティー)の上に浴衣だけを着てスケスケで、しかも背丈に合っていないのを着て歩いている若いお嬢さんをみると、なぜ一緒に浴衣用の肌着を買わないのかと疑問に思います。一緒に売りつければ絶対に儲かると思うのですがね・・・。3980円で下駄まで付けるなら下着も浴衣用肌着も売れば買うと思うんですけど。

 だから今日もウールの紬です。ひな祭りなのにお嬢さんは風邪でダウンしているので、独りで着飾っても仕方ないので、いつもと同じになりました。

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