着物はお手入れが大変そう・・・・とよく言われます。私もそう思っていた時期がありました。「洗える!」ポリ製品なら洗濯用ネットにいれてがんがん洗いますが。絹製品や木綿は無理よね~と思っておりました。
一番汚れるのは半襟でしょうか?ファンデーションや口紅はまず、化粧落とし用の洗顔石けんで洗います。もちろんかの有名なオリーブオイル化粧落としでもOK.その後にボディーソープで洗います。油分を落とすのです。最初から水系の洗顔ローションで化粧落としを兼ねている物なら楽勝です。
木綿の着物の襟や袖汚れもボディーソープが一番!香りも良いので仕上がりも満足。
後はシャンプーです。リンスインなら手間が省けてOk.絹の半襟や帯揚げもこれで洗えます。バスタオルに挟んで足でふみふみしてからちょっと陰干し。というか数分ほおっておき、それから当て布をしてアイロンがけです。絹ってアイロンをかけちゃ駄目って思いこんでいたのですが、案外大丈夫。スチームさえかけなければ大丈夫です。
問題は簡単に洗えない絹の袷の着物ですね。ちょっとした汚れならその日のウチにベンジンなどを使って落とすのですが、しまい込んでいた着物をいざ着ようとしたら・・・・。カビや汚れが!というときに応急処置。除菌アルコールウエットティッシュが役に立ちます。アルコールなので揮発性が高くすぐに水分が飛ぶので広範囲に使っても布の縮みが少なく済みますし、まず縮みません。除菌もできるのでそれ以上カビは広がりません。もちろんその後に専門家に任せるのが一番良いのですが、季節ごとに出して行ったら結構なお値段になりますからね。
たとう紙や文庫紙につつんでしまうことがほとんどだと思いますが、あれは消耗品です。出来れば衣替えの時期にせめて二年毎に変えた方が良いと思います。何故って意外に紙は湿気を吸うし、変色しやすくそれが着物地に移り安いからです。うこんの風呂敷が一番良いと専門家には云われました。でしょうねえ。
プレタ着物や帯はビニールの袋に入れられて売られていますが、買って帰ったらさっそくビニールは外して置いた方が良いですよ~。これから日本は湿気の多くなる梅雨になりますからね。除湿器がフル回転です。
それから・・。防虫剤ですが、木綿意外には必要ないです。どちらかというと除湿剤の方を沢山入れる方が良いですよ。水が溜まるタイプじゃなく、シートになっているか、シリカゲルの重たい袋を入れます。タンス用のなが~いスティックタイプもお勧め。桐のタンスでも虫食い、湿気は侮れません。本物の桐タンスなら大丈夫なのですが、安物は釘を使うのでどうしても隙間が出来るのです。本物の桐タンスは一段締めると上の一段が出てくるくらい、密閉性があるのです。
天気が良くて風のある日には引き出しをずらして全部開けて風通しをします。それだけでも充分ですし、なによりもまず「着ること」がお手入れの一番の方法です。
着物は熱をとってから畳みますが、帯だけはぬくもりがあるウチに畳むのが良いですよ。それだけでしわが取れます。でもまだ引き出しにはしまいません。着物を畳んだ後に一緒にやるくらいのタイミングが良いようです。
帯揚げも帯締めも同じです。
かなり自己流の手入れですが、充分です。
是非おためし下さい^^;