Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

ゲッティング男の退職日記1

2006-11-30 00:45:06 | 転職日記


内定をいただき入社を決意した会社での役員面接のときの話だ。

役員面接が終わり、控え室に戻ったオイラに人事のオバチャンが
『たぶん内定だいじょぶですよ』
と言ってくれた。
オバチャンは人事開発室長だから、採用に関しては大ベテランだ。
役職付く人事の人が『内定だいじょぶ』なんて無責任なことは言わない。
おそらく役員面接が終わった直後、
オバチャンは取締役との会話ですでにオイラの採用決定を確信したんだろう。

オイラはオバチャンに見送られその会社を後にするときこう言った。
『またお会いできるように祈ってます。』

今日、オイラはその入社する会社に電話し、オバチャンを呼び出してもらった。
入社日の連絡と、給与の話だ。
オバチャンは給与の額に対して、
『だいじょうぶでしょうか?少なくないでしょうか?』と聞いた。
もっとください!と言える訳が無く、素直に了承した。
提示額に、おおよその残業手当と海外出張の手当てを加算して再計算してもらった。
中小企業で働くオイラにとっては夢のような金額だった。
(でも年齢考えると一般的かも)

オバチャンは役職手当のことについて触れた。
オイラはいきなり役職をもらってしまった。
残業代のつく管理職だ。

いきさつはこうだ。
採用はすでに決まっていたけど、管理職にするか否か決着が付かず保留の時間があったようだ。
会社文化に慣れるまでは管理職はきつい。でもすぐ管理職になれる役職を用意してくれたのだ。
オイラがもらった役職は昇級試験を何度も受けなくてはならないポジションのようだ。

何かが間違ってる。
オイラは風が吹いて波がサイズアップすると腹が痛くなる不良社員なのだ。
万年主任でもいいと思ってる出世願望ゼロの男なのだ。
給料を全てウインドに注ぎ込もうと思ってる将来設計ゼロの男なのだ。

『本当にまたお会いできることになりましたね』オバチャンはそう言って、
オイラの入社意思にお礼をしてくれて電話を切った。

オイラはしばらく不思議な気持ちになった。
オイラは正当な評価をしてもらったのだろうか?誇大ではなかったのか??
外で携帯で電話を終えたオイラはデスクに戻り、しばらくの間、不思議世界の住人になった。

デスクでPCの画面を見るふりして宙を眺めていた。
徐々にパワーが出てきた。エネルギーがみなぎってきた。
オバチャンに暗示をかけられた様にオイラは一瞬にして強くなった。
少なからず評価をしてもらったことに対し、人間はこんなにパワーが出てくるものなのか?
自信を与えられると、底力が出てくるのかな?
生命力とは自信と希望のかたまりなのだ、きっと。

思えば、長きに渡りオイラは我慢してきたのだ。
サラリーマンという長いものに巻かれ、自分を殺し、さらに自分を隠す生活をしてきた自分が走馬灯のように走り回っていた。
ウインドサーフィンや波乗りのおかげでストレスが溜まらなかっただけなのだ。

オイラのみなぎるエネルギーは、悦びとともに怒りも引き起こした。

オイラは購買の部長に電話をした。
トラブルの原因であるバーコード部長だ。
そのバーコーダーは責任逃れをいつもする。
オイラはそれを許さないことにしたのだ。
『あんたは自分の責務をわかってねえのか!!』
『誰に向かって言ってるんだ!!自分の言ってることがわかるのか!』
バーコーダーはおそらくハゲの毛穴から湯気を出して目を三角にしてるはずだ。
『今行くから待ってろ!』電話を切ったバーコーダーがオイラのところへ飛んできた。

謝れとか、主任のくせにとか、頭の悪いところを大披露した。
バーコーダーはオイラの部長の悪口を言った。
オイラの部長は面倒見がよく正しい判断をする信頼の置ける人なのだ。
『謝れ??男はなあ、プライドで生きてるんだよ。あんたには無いプライドで生きてるんだよ。
オレのプライドがあんたに屈するなと言ってるんだよ。』

オレはバーコーダーを睨みつけて言った。
バーコーダーはぶつぶつ言いながら部屋を出て行った。
まわりには結構人がいた。耳が聞こえないふりをする奴がほとんどだった。
でも何人かはオイラにピースサインをしてくれた。

オイラはやってみたかったのだ。サラリーマン金太郎を!
オイラは『サラリーマン波太郎』だぜい!

さあ、明日オイラは自慰じゃなく辞意を表明する。
円満退社できるのか???
いきなり問題を作っちゃったぜい!
どうするよ??

I've got A WINDSURFIN' LIFE(転職日記完結)

2006-11-27 10:55:02 | 転職日記
2年前、会社でISO9001の認証取得に際し、オイラは会社から事務局に任命された。
ISO9001というのは会社の業務を国際規格に合わせるわけだ。
国際規格というと難しいけど、どってことない。
仕事と言うのは業種変われど普遍なもので、
『正しい仕事のあり方』のマニュアルを作り運営していく仕事を任せられたんだ。

会社には派閥があった。今でもある。
会社のマニュアルを作るわけだから、正義の派閥からは応援された。
悪人どもの派閥からは潰しをかけられた。
その事態は予測していたけれど、実際潰しをかけられると正直こたえた。

当時、直属の部長が悪人派閥の頭領だった。
そのタヌキハゲオヤジはオイラを会議室に呼びつけ、あることないこと文句をつけた。
一番バカだったセリフをオイラは忘れない。
あまりのバカさ加減にこの会社は将来がないと思った。

そのセリフはこうだ。
『なぜ茅ヶ崎から通ってるんだ?
家を買うなら会社に近いのが当たり前じゃないのか?』

そのタヌキハゲが不細工な奥さんと出来の悪い子供と茅ヶ崎に海水浴にきたら、
ウインドサーフィンでフルプレーニングで体当たりしてやろうと誓った。

私は仕事のために生きてます的な奴が本当にいるんだな。
オイラは知ってるよ。そういう奴でまともな仕事した奴を見たことがない。
だいたい空回りしていてカッコ悪い。

仕事を精一杯することや、前向きに対処する重要性は誰でも知ってる。
そういうことは口にするべきではないのだ。
ちゃんと仕事して当たり前なのだ。

『僕は人生を楽しむ手段として仕事をがんばってる。仕事はすごく重要さ。
でもねオンとオフをしっかり持っている。
僕の趣味はサーフィンなんだよ。いやサーフィンがライフワークの一部かな。』
そんなことを言う部長がいたらカッコいいね。

オイラは仕事を生活の拠点には考えない。
生活の一部に仕事があるスタイルをとりたいのだ。
その仕事はハードでやりがいがあり、得るものがあり、自分を高めることができる。
そしてコンディションのいい日には波乗りをし、ウエーブライディングをする。
生活の一部として仕事や海や友達がほどよくバランスする。
そのすべてがオイラの愛車ビーチクルーザー『ウインドちゃり南極1号』で行ける範囲だ。
オイラはその生活を求めていた。

そしてそれが実現します。
本命企業に内定をもらったのだ。
昨夜は本当にうれしくて、ウオークマン聞きながらロックしてたな。

企業研究から会社回り、1次面接と役員面接。
数社に断られ、数社に内定をいただいた。(次は退社手続きでパワー使うな。)
とにかく今回は自分自身を知ったり、世の中の情勢を知ったり、本当に勉強になった。
本当に本当にがんばった。自分で言うのもなんだけどスンゲー疲れた。
土日は波があっても海に入る気にならないほどで、夜はうまく眠れなかった。
まだ、その内定企業とは書類契約していないので正式ではないけどね。
とりあえずの報告です。

オイラは今回の活動で身にしみて感じたことがあった。
才能なんてクズの積み重ねなのだ。
一番大切な才能とは、自分に何かが出来ると信じるということ。
そしてそのベースにあるのは熱意以外の何物でもないということ。


多くのご支援まことにありがとうございました。

ハゲタヌキよ、さらば!ビバ、サーフシティー!

忘年会はボッキーイガギュウの二の舞すかね。
早朝忘年会にしますかね(#^.^#)

ウエーブ男の転職日記その7

2006-11-13 22:21:06 | 転職日記


本日の面接、横浜ビジネスパークに入っている2社である。
この横浜ビジネスパーク(通称YBP)は大企業が何社も入っているオフィスビル群。
敷地内にはレストランビル、スタバ、フィットネスクラブもあり、
まさに日本のビジネスシーンを象徴するような雰囲気が立ち込めている。

地元茅ヶ崎ではお目にかからないような、すましたカッチョエエOLが闊歩している。
まるでテレビドラマの舞台のようで、外国人がIDカードを首からぶら下げ、
ビジネスマンがひっきりなしに颯爽と歩いている。
髪の毛が潮で痛んだ貧乏ウインドサーファーにはいささか場違いである。

1社目はアメリカに拠点をおく安全認証機関。
受付は小奇麗なリゾートホテルのレセプションみたいで、壁には世界地図のパネルが貼ってある。
30少し過ぎた、感じのいい美人タイプの総務の女性が迎えてくれた。
笑顔がいい。女性は笑顔である。何はともあれ笑顔である。
笑顔がいいから、ふと悲しい顔なんかされると男は参っちゃうのである。あー、参りてー!

『お待ちしておりました。』やはりリゾートホテルである。
彼女は会議室に案内してくれた。彼女の後をついていく。いい形のケツである。
ダッポ~ン、ダッポ~ンとしてない。キュッキュッとしてる。キュッ、プルン、パーンッである。

面接では担当部長とその総務の女性が応対してくれた。
その二人はオイラを品定めする。オイラもその二人を伺う。今日は霊視に挑戦してみた。

二人とも高学歴、いい育ち、しかし人間的な強さが欠如している。いい意味での威圧感がないのだ。
青いオーラは見えるが赤色がない。何故だ?そう、彼らはオイラより年下で緊張しているのだ。
オイラは志望動機や将来的なビジョンを慎重に話した。
言葉を選び、彼らに植え付けるように話をした。
それに対し、彼らは真剣に耳を傾けた。結構真剣に傾けない人がいるものだ。
採用側には聞いてない失礼な人もいるんだ。

オイラは彼らに好感を抱いた。しかし会話に何かが足りない。すぐわかった。ユーモアだ。
『何か1発芸できますか?』の質問は無かったので、ホモフラダンスは披露できなかった。
真剣な話とウイットに富んだ(?)話をメリハリをつけて話した。

趣味は?と聞かれたので、ウインドサーフィンとロングボードと自信たっぷりに言った。
担当部長も総務の女性もオイラより年下だったので、自分を若くアピールすべきだと思ったのだ。
総務の女性の目の色が変わった。
『私もサーフィンするんです!』
(おお!キタキタキター!!!ロングでしょ!どこでどこで乗ってんのよぉおおお!)
オイラは心の中で絶叫した。
彼女の顔つきからコシレベルだと思った。技量って顔つきに出るものなのだ。
『どのくらいのコンディションがお好きなんですか?』彼女がキラキラし始めた。
『頭半くらいすかね』 オイラはチョット背伸びしてみた。
頭半って心臓バクバクコンディションなのだ。
担当部長も一気に緊張が解けたようだ。部長が続けた。
『では、私がウインドサーフィンをしたくなるように説得してもらえませんか?』 ナイスな質問である。

『ウインドの楽しさは一言で言うとスピードと浮遊感です。
実生活では決して味わえない、まるで宇宙旅行です。宇宙旅行はしたことないですけどね。
たぶんそんな感じです。頭以上の波と風速15Mでその快感が訪れるんです。
ホントに話すと丸1日かかりますから、話す機会がまた訪れることを祈ってます。』
今日の受け答えで一番のデキであった。1本取ったかな?取ってどうするよ!

オイラは何とか爽やかなお兄さんイメージを残そうと結構必死だった。
それに彼らが腹を立てれば次の役員面接はない。
ともにがんばりたいのなら役員面接に通す。
面接終了間際、次のステップの説明があった。
今回の面接をパスすれば役員面接と筆記試験だそうだ。
『筆記試験ですか。。。内容は?』
『英語の読み取りです。』
『ぎゃふん!』


。。。。午後の部
次はやはりアメリカ資本の完全外資の自動車部品会社。
ABS(アンチロックブレーキングシステム)やSRSエアバッグの安全システムを供給する。
ベンツ、BMW、フォード、日産、トヨタ、主要メーカー殆どで社員は全世界で6万人。
そこの品質保証だ。
つまり誰かが事故って、エアバッグが開かないとする。オイラの責任である。世界的大問題である。
もの凄い影響力である。やるならデカイことがいい。
ブワーンって膨らんだエアバッグに茅ヶ崎の砂がついてるかも知れない。
CHIGASAKI-CITYである。意味は全然無い。
(ジョンレノンが、NEWYORK-CITYのTシャツ着てた。ふざけたパロディー。
やっと冒頭画像と結びついた!)

この会社、午前に受けた会社と同じ建物にあった。ビックラこいた。偶然にもほどがある。
あまりの偶然。これも何かの縁なのか???
オイラはサーファー目キラリ総務女性にみつからないように、
走ってその午前中の会社の受付の前を走り、午後の部の会社のある2Fへダッシュした。


面接はマンツーマンだった。
専門的なことを思い切り突っ込まれた。
データ解析に偏差値を使っているか、統計的手法は何を使っているか、
パレート図を書くときはどんなエクセル関数を使うか、
こういう電子制御の不具合が起きた場合どんな是正の処置をとるのか。
思い切り手に汗を握った。手にヌルヌル業務用ローションを塗ったかのようになった。
担当者はオイラのウイークポイントを単刀直入に伝えてくれた。
英語力と電子知識の不足である。オイラの専門は金属加工なのである。
(いや~、ちょっと厳しいな~)→オイラの素直な感想だ。
今回パスすると次は役員面接だけど、英語のインタビューがあるとのことである。
『私は海外とのやりとりを辞書片手にEメールする程度です』とはっきり言った。
もし入社して困るのはオイラである。無理無理!

電車に乗り、家に着くや否や携帯電話が鳴った。
転職支援会社のベッピンさんからだった。
今日午後に受けた会社が早速役員面接を受けて欲しいとのことだった。
面接は本国(アメリカ)とテレビ電話回線によるネット会議形式だそうだ。
バリバリのエリート国際ビジネスマンみたいだ。オイラは貧乏ウインドサーファーだっちゅうの。
『英語はできませんって先方に伝えたんですよ。何故でしょう?意外です。』
意外である。英語力は日本のスタッフが補うそうである。
その役員面接は木曜日。会社休みまくりである。どこぞ吹く大西である。
その担当者がもしやゲイ?いやいやまさか。。。

さらにまた支援会社のベッピンさんから書類選考が通ったと連絡があった。
そこは都内の財団法人。
転職支援会社が今まで20人推薦してきて1度も選考されていないところだという。
オイラは怖くなってきた。大袈裟に装飾書類はやばい。

今後の展開に目が離せない。
自分のことなんだけど、映画みたいになってきた。

午前の会社のサーファー目キラリさんとサーフィンするのであろうか!
またケツを拝めるのであろうか!
それとも午後の会社で世界を飛び回り、英語ができないためホモフラダンスで誤魔化すのか!
結局転職できず、相変わらず腹痛大西貧乏ウエーブライダーのまま一生を終えるのか!

だんだん笑い話みたいに思えてきた。
これは転職ブルースだ。ブルースを楽しむぜ!!

ウエーブ男の転職日記その6

2006-11-12 20:42:35 | 転職日記
貼り付けのYOUTUBE、懐かしいでしょ。オイラ大笑い。
実はこういう仕事もしたかった。ロボコップ吹き替えで金もらえる。みんな笑う。
人を幸せにすること=仕事の理想像!

さてさて、徐々に転職活動が本格的になってきた。

転職活動はしんどい。
一般的に楽なものではないだろうけど、しんどい。

オイラはあることに気がついた。
転職しようと心に決めて、自分の背中を押してやることで、もう一人の自分の存在に気がついた。

『だいじょぶだよ。1発ぶちかませよ。やらないなら変わらない。やっても変わらない。
ならやってみな。前向きで失敗することはありえない。失敗って何もしないことだ。』
そう言い放つ自分がいる。もう一人の自分だ。なかなか元気がいい。
何もしないことが、失敗の最大の原因になるんだ。

『でもこのまま今の状況でも悪いわけじゃないんだ。』と元々のオイラ。
『お前はご隠居さまだよな。』と発破をかけるオイラ。

発破をかけるオイラは続ける。
『40を過ぎて転職するということは大きな大きな賭けだ。
もちろん今までだって転職は考えてきたろう。でもうまく行かなかったよな。
それはそのときが転機ではなかったんだよ。
今が転機なんだよ。
転機はね、突然やってくるように見せかけているけど、転機はお前の行動をずっと見ていたんだ。
人生の全てには意味がある。
全てのことは草原にうっすら降る雪のようだったり、ビーチに吹き付ける西風のようだったりね。
それはバームクーヘンのように幾層にも重なってるんだ。意味のない層はないんだよ。
今がチャンスだ。この波はこれで終わりだ。最後の極上のウネリだ。
生きるというのは、その波に乗ることだろう。波待ちのために海に行くわけじゃないだろ。』

発破のオイラは元々のオイラにこう言ってやった。

元々のオイラは『わかったよ』と言った。

元々のオイラは少し考えてから言った。言い訳にならないように発言した。
『実は発破君のおかげで少し楽しいんだ。
自分の実力が見えてきた。何かができる自分と何もできない自分を客観的に見ることができる。
人生は実にいろいろなものがリンクしている。ウインドサーフィンだってリンクしてる。
オイラは3.7㎡の海に出て戻ってくることができる。
その力を他にも使わなければ!やっとそう思えてきた。』

『遅いよな。』発破君。
『遅いよね。』元々君。
『3.7㎡オーバーは死の危険があるけど、仕事は地面に足着いてるから、だいじょぶだよ。』発破君。
『そう思えるのはウインドサーファーの特権だね。そう思えば何でもできそうな気がする。』元々君。

さてさて!明日は2社連続面接だ。
どちらも書類選考を合格した。両者ともアメリカ企業の日本法人。
まだまだ、先は長い。3.7㎡の海に比べたら屁みたいなもんだ。屁にも及ばない。
Go For It!



ウエーブ男の転職日記その5

2006-11-10 14:51:10 | 転職日記
今後みなさんが転職をしようとしたとき、必ず面接を受けることになる。
生涯転職することがなければ面接とは一切無関係だけど、
リストラされたり会社が倒産することはあり得ないことではない。
急にイヤイヤ病になることもあるしね。

ある程度しっかりした会社では書類審査→1次面接→最終(2次)面接がある。

オイラはこの10年間、数社で面接を受け、今回の活動1発目で最終面接まで漕ぎ付けた。
思うとハッタリだらけのような気がする。
書類は大袈裟なことを書き、内容を装飾し、
『いかにも』的な文章で、人事担当者に『会ってみたくなる像を』を与える。
問題は1次面接で化けの皮が剥がれることだ。心配した。でもダメモトで臨んだ。

オイラは、自分を売り込む商談だと思って面接にアタックしたんだ。
失敗談を聞かれ、その状況を説明した。原因を究明して改善した、
と伝えたのはプラスだった気がする。
必要なのは仕事に対する取組み方、そのアピールである。
オイラくらいの年齢だと人事はマネージメントできるか否かを考慮に入れるはずなので、
マネージメントということを30越えたら常日頃念頭に入れておいたほうがいい気がする。
その点に関し、どういうことを言ったかというと、
『決められたことをこなしていくのは作業。
私は、この作業の中で問題点を見つけ、
改善のために計画をし、実施し、評価することが仕事だと思っています。
おそらくそれが目標管理という絶対的な組織が伸びるための活動だと思っています。』
こんなことを言った。
オイラは信条的に業種違えど根本的な考えは不変だと思っているのでそう言った。
明るくハキハキ元気よく言った。元気悪い奴は雇いたくない。
これは商談なので明るく接した。

運よく1次を通過した。

事実上の最終試験である役員面接を次に控える。
人事が経営陣に対して「これだけいい人材を残してきました」ということを示す、
「採用当局自身のプレゼンテーション」ともいえるわけだ。
人事は現場のニーズや将来の成長計画に基づき、
必要な人材像と応募してきた人間を照らし合わせ、
様々な能力・実績・個性を持った人を厳選するはずだ。
人事は採用のプロだから、人事のお眼鏡に最後まで残った人は、
全員採用してもそれぞれが十分通用する力を持っているはずだ。

★では、なんで最終(役員)面接で落選者が出るのか?

オイラはこう思った。
最終面接に残るような人材であっても、
他社にも内定をとり入社を辞退するという可能性があるからだ。
だから役員に採用予定数以上の人数と面接させ、一定の人数を落とさせる。
つまり人事が役員に採用の最終的な判断をゆだね、
責任をとってもらうためだとも考えられる。

★役員は何を基準に当落を決めるのか?

役員は応募総数のうちの何人が最終に残ったか知っており、
個々のプロフィールの簡単なレクチャーを受けていることも想定される。
最終に臨む人は「それなりに優秀である」ということが
人事当局によって保証されていると認識しているわけだな。

では、厳選された人材を前に最終判断を迫られる役員は、
どのような視点で被面接者を見、選んでいくのだろうか。それは、ひとこと、「印象」だ。

面接の場で役員の考えていることは、

(1)本当にうちに入社するのだろうか。
(2)本当に現場で通用するだろうか。
(3)うちの社風に合うだろうか。

オイラは役員の気持ちで考えた。
きっとこの3つに絞られる。面接を通じ、極めて「直感的に」判断しているはずだ。

もし、最終面接で落ちるとしたらこういうことだ。
オイラにとって、役員=彼女のお父さん、人事=彼女のお母さん。
オイラにとって「彼女の母親には気に入られても、
父親とはうまくいかない」というのにとても似ている。

彼女の母親はオイラと接するときに、オイラのいい点を細かいところまでいろいろ見出し、
父親にもいいところを説明して勧めてくれる。
一方、父親はオイラの細かいところには興味はなく、
「この男は娘にふさわしいかどうか」「娘を傷つけることがないか」といった印象しか見ない。
初対面の父親にオイラの細かい点をアピールしても、
相手はそんなことそもそも聞いちゃいないのです。

つまり、人事はオイラを多角的に評価しても、
彼女の父親がオイラを「印象」で評価するように、
役員はオイラを「印象」で判断するはずだ。

役員面接で細かい点に拘泥したアピールは逆効果だ。
むしろその会社の「社風」に合っているか、元気はあるか、逆境に耐えられるか、
といったことを、彼女の父親にアピールするがごとく、
明るく大きく答えてみせることが大事なんだな。

面接の場が、ムネ~肩の波がある4.7㎡の海だと思えるかな。
オイラは明るく元気よく臨めるはずだ。
そりゃ無理だな。面接会場では風が吹いてないからな。

このセリフが言えればいいと思うよ。
『他にも転職活動してますかね』
『はい、活動してます。しかし、他社の当落に関係なく、私はこちらに入社します!』
入れてくれるだろうか?

チクショー!切羽詰まってるぜ!