Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

patagonia キャプリーン・クール・デイリー・シャツ

2020-04-01 00:31:47 | ランニング


パタゴニアのTシャツ。ポリエステルね。
評判が素晴らしいことは知っていて、
普段用 兼 ランニング用で購入。

とにかく肌触りが最高で、ずーっと着続けていたくなる らしい。
これで走ってみた。

久々の快晴で朝から15度くらい。
会社まで5キロの道のりをジョグ。
あっという間に汗ばむけど、サラサラ感が終始持続。
まとわりつかないんだよ。
吸湿性と発散性がすごいんだね。

キャプリーンシリーズで、クール・ライトウエイトがあるけど、
こちらはさらに軽量で涼しい。
でも、デイリーでOKだね。
さすがパタゴニア。こんなにいいものがあるとは。。。
もうこれだけでいい。これを数枚持っていれば、コットンのTシャツは不要。

アクティビティーにも普段着にも1年中OK。

マラソン大会の最悪の生地の記念Tシャツ。
肌触りの悪いザラザラポリエステルのランシャツ。

パタゴニア着ると他の粗悪Tシャツのデメリットがすごくわかるから、
そういうのはもう着れないな。



とにかく絶賛。
キャプリーン・クール・デイリー・シャツ

https://youtu.be/a5noKfL0wKQ


丹沢トレイルランニング~蛇の館、死霊が棲む家、謎の老人スンダラベッチャー~

2020-01-05 16:35:18 | ランニング
大山阿夫利神社下社へ続くカゴヤ道。
昔々、籠が通った。なのでカゴヤ。
アプダウンがないトラバース。斜面を横切る、の意。
落葉が気持ち良いトレイルなのだが、今この時はいつもと違う。

足元がスライムのような、、ヘドロではない。
とにかく足が取られて走るには程遠い、そうだ!何か大きな生物の背中を走っているような。。
しかも道が時折左右に大きくくねる。
そして、まっ平な道が大きく右に沢に向かって傾く。
一瞬にして滑落する。
身体のいたる所に衝撃が走る。
ガレに当たって胸とか強打しているだろうし、ウエアは裂けているだろうし、
背中に何か刺さっているだろう、
と落下しながらも容易に察することができる。

頭を下に仰向けに止まる。
だいじょうぶ。とりあえず手は動く。指の感覚もある。目は見える。
手に当たるものを握ってみる。だいたい枝か岩のはずだ。

柔らかかった。動いた。手だけが覚えた感触ではなかった。
首の後ろも、短パンなので脚の裏全体も。
身体に触れているところはすべて動いていた。

蛇の温床だった。
無数の蛇が、視界いっぱい空も地面も覆い尽くしていた。
絶叫したつもりだが声が出なかった。
呼吸がままならなかった。
敏捷な蛇は口に入ってきて、猛烈な勢いで食道に入っていった。
長い、とにかく長い。苦しみながらその蛇の尾を眼で追うが見えない。
涙で霞んで余計に見えない。胃カメラならぬ胃蛇。オエツが止まらんし。

臭いは鮮明だ。 一度嗅ぐと一週間吐き続けられるほどの腐った臭い。
動物が腐ってハエがたかりウジを産み付け発酵する臭い。
究極の死臭なのかもしれない。

食道を抜けた蛇の頭は腸を通り、直腸に達するのはほんの数秒だった。

オナラをしたいけど、今したら絶対漏らすよね、と誰もが思ったことがあるあの緊張感がやってきた。
出るのは固形物か、気体か、はたまた液体か、、、、
この状況でオレは何を思っているのだ、、、、、
出るのは蛇の頭だろうよ、、、、

蠢く無数の蛇に、まるでオレは踊っているようだ。
絶体絶命。。。こんなトレイルの事故は嫌だな。。

とにかく今はケツの穴から蛇をだすのだ。
恐る恐る屁をしてみる。

はあああああっっ!!!!! 
汗びっしょり。夢だ。
助かった。
しかし、下半身には爆破テロの痕跡があるようだ。
トイレで確認しなくてはと、起き上がるものフラフラ。

運良くなのか、不幸中の幸いなのか、爆破テロは線香花火小規模爆破レベルで済んだ。

問題はそれどころではない。熱だ。超高熱だ。
阿夫利神社下社ドリームは高熱のための悪夢だったのだ。

話は長くなる。たまにはいいだろう。全く記事更新してねえんだし。

この高熱の原因はわからん。風邪の熱じゃない。インフルでもない。
喉も痛くないし、咳も出ないし、鼻水も出ない。出るのは屁くらいだ。

この不明な高熱、祟だとわかっている。
タタリだ。アタリでもマッタリでもワタリ哲也でもない。タタリだ。
前日のトレイルランニングに起きたことだと思っている。
そこでオレは触れてはいけないものに触れてしまったのだ。
見ても見ぬふりをして済むものもあるが、
見たら最後、チーン っていう話だ。
怖いよ。

2019年 最終週 12月29日。
山〆ということでホームの大山に走りに行った。
快晴、無風。

鶴巻温泉からエントリー。まずは弘法山を左に高取山を目指す。
ここに廃屋がある。
なにかの作業所のような何棟かの建物が登山道から中が見れないようにトタン板で覆われている。
誰も住んでいないようなので廃屋と書いたが、でも全く人気がないというわけでもない。
廃品回収を営んでいるようにも見えた。
わからない。
錆で真っ赤で朽ち果てた軽トラック。
ボウフラが湧いてアオコで腐った熱帯魚の水槽。
腐ったハシゴ。
そういったものがトタン板の隙間から見えた。
何か人気を感じたのは木のテーブルがあったからだ。
天板に包丁が刺さっていてテーブルの上に黒く腐った塊が散らばっていた。
食事した痕跡に見えたのだ。何を食らったかはわからないが。

この廃屋を通るとき、糞の臭いが鼻を突くゾーンがある。
畑の肥しの臭い。でもここに畑はあるのか???
肥溜めだ。知ってる。
オレ、小学校のとき落ちたことあるからあの臭いは一生忘れない。
あれほど悲しい臭いはない。
落ちた瞬間、友達は一瞬にして視界からいなくなった。
翌日から肥田君とか言われた。
落ちた瞬間、肥溜めに縁で足を擦り剥いて、傷口にウンチが入って化膿した。
化膿のグチュグチュは糞なのか膿なのかわからないほど悲しかった。
だからオレはそこを通るときとても悲しくなるのだ。

でだ。

廃屋には人の気配があるとは言っても複数でない。
オウムのサティアンのように大勢ではない。
そう、サティアンくらいの人数の糞尿をあつめた肥溜めの量なんだ。
一人で溜まる量の臭いではない。

きっと廃屋の主が、迷った登山者を呼び入れて、
斧で頭を割った後、内臓をえぐり出して溜め込んだのだ。
死臭ってウンコの臭いだからな。

本当におぞましい。だからいつもここを通るときは嫌な気持ちになったんだ。
とっとと通り過ぎよ! 登り加速!
50メートルも通りすぎず、、下から連れの悲鳴が聞こえた。
「きゃーーーーーー!!!!」

今回はトレイル仲間4人。
3人が下から来ない。
すぐ戻る。

気がつかなかったが、廃屋のトタン板の扉が大きく開いていた。
その中から悲鳴が聞こえた。

なんなんだよ!とオレ。
ホレホレと屋根を指差すツレ。

なんと軒先に何本もの大蛇がぶら下がってるではないか。
生きてはいない。見るからに干されている。
でも蛇とわかる。そのグロテスクさに悲鳴が上がったのだろう。

(衝撃画像。軒先の蛇に絶叫する迷惑女はお前だ!)

オレら4人はすでに敷地内にいた。勝手にだ。
そして勝手に扉が閉まっていたことに気がつかなかった。
あたりを見渡すと、まるでゴミ屋敷ライト版といった感じの散らかり方だが、
散らかってるものが凄かった。

(何かの肉をコトコト煮ます)

チェーンソー、なた、包丁、斧、鎖、等身大のまな板、
大きな発泡スチロールケースに入った何かの手足、
大きな洗面器はどす黒い液体でナミナミになっている。
すでにオレは腰に力が入らず、「早くここから出ようぜ!」と喚き散らす。

(非売品なり)

他の鈍感な3人も異様な雰囲気をようやく感じたようだ。

建物はざっくり5棟くらい。
作業小屋か物置だ。表向きはユンボなんかの小型建機の修理やらなんやら。
でも包丁やなたはいらないだろう。
登山者の腹を切り裂いて肥溜めに投げ込む以外は!


5棟の中でちゃんと窓があり煙突がある小屋が目の前にあった。
すりガラスの窓に人の影が写った。
建て付けの悪い引き戸がほんの少し開いた。
血だらけの土で汚れた包帯の手が引き戸から現れた。

ひえーーーーー!!!!とのけぞるオレ。
両足の大腿四頭筋つる。

「それ干してんのトバだべ。鮭とば。食ってくかい?」
すげー高音で語尾が上がる。
語尾にスンダラベッチャーと入れると雰囲気出る。
仙台弁みたいな感じ。

小さいが骨がしっかりしている老人。
スンダラベッチャー語尾にオレは騙されない。
鮭とば食えと言いながらオレらを食らう蛇の館の主。

まんず遠慮しねえでらベッチャー!(これはオレが勝手に)
老人は、鈍く光る大きな包丁を片手に、脚立に登って干してある蛇を反対の手でつかんだ。
スパスパスパッ!と切れる。

「いやー、さっきさあ、トバ切ってたら自分の指切っちゃってさあ」

なるほど。そのときの怪我か。
いやいや、登山者を襲うために包丁を研いでいたのだ。そのとき指を切ったはずだ。

蛇を5センチほど4つ切った。
なんだ5センチかよ。10センチはほしい。
いやいや、これは鮭とばではない。

老人は気さくさをアピールする。
家に入れと小屋の引き戸を大きくあけた。
部屋をのぞく。一見山小屋風だ。
ストーブに小さな寝床。ミニコンポなんかもある。
ただ、汚い。
いろんなものが落ちてる。ゴミやら缶やら。
老人は椅子を4脚出してくれた。
オレは椅子をしっかり確認する。ベルトがついていないかだ。
手足が縛られては次の手が講じられない。どんな手だ。

極めつけはストーブの前の生き血たっぷりの洗面器だ。
さては夜な夜な血をすすってるのかもしれない。これは絶対人間の血だ。
吸血じじいスンダラベッチャー。

オレらは一体生きて帰れるのだろうか。
トレイルランニングしにきただけなのに。

(スンダラベッチャー)

スンダラベッチャーは蛇をストーブに乗せて炙り始めた。
すごくミリンの効いたいい香りがしてきた。
「ホレ、この洗面器のはタレなんだけどさ、
オレ出身が北海道の帯広で、親戚が鮭送ってくるわけよ、毎年。
で、さばいて、タレに漬け込んでトバにして干すのさ。」

いやいや人の血でしょ。

オレはいちお礼儀正しく話したよ。
声は震えてたかもしれないけど。
「おじさん、悪いっすね。突然招いてもらって。
いやー、山で蛇、、じゃなく鮭とば食えるとは嬉しい。
もしかしてビールもあっちゃったりして??(笑)」
「もちろんあるよー、日本酒もあるよー」

ははー、オレらを酔わせて夜は人鍋なのかああ!!!怖すぎる!!

蛇がいいかんじ焼けた。
ほら食えとスンダラベッチャーが言う。

意を決し食ってみる。
蛇は珍しいものではない。普通に食う文化もある。
ゆっくり噛む。いやー、美味い。売ってる鮭とばではない。
自家製のモノホンとばである。
さすがにお酒は遠慮した。
(うまいフリ)

(楽しいフリ)

スンダラベッチャーはここ丹沢に来て50年になるという。
土建業を営んできたが、今は趣味的なもので麓の家から毎日この小屋に来ているという。
500坪自分の土地で、畑もあって自給自足できているという。
低山だけど、鹿、イノシシ、熊はしょっちゅう出て、
そいつらを仕留めるのでいい肉はたくさんあるからまた来い!と言ってくれた。

近く、国道246が高取山、弘法山の下を通すため、上にあるこの小屋を解体して土地を国に売るらしい。
最近目の調子が悪く、買ったばかりのクラウンRSはシートカバーかぶせて寝かせてるとか。
700万だね。

という話を聞いて、オレは気がついたらトレイルを走っていた。
他の3人もだ。気がついたら走っていた。
どうやって敷地を出たのか、わかっていない。

(走ってるフリ)

蛇の館、死霊が棲む家、謎の老人スンダラベッチャー。

その日から高熱が続き、結局年末年始は寝て過ごすことに。
やれやれだ。この出来事がきっかけなのだ。高熱のね。

まあ、不摂生しないで身体に気をつけろよ、
生きてるからこそ出会いはあるよ。
山のお告げなのだと思う。

熱が出ないでどこか山走ってたら事故に遭っていたかもしれないしね。

冬のエキップメント ロンT編

2019-12-05 00:36:43 | ランニング
冬のトレイルレース

朝すげー寒い。
スタート6時は空真っ暗で、氷点下まで下がる。
で走る。ロード登りね。汗かく。いきなり暑い。
山頂稜線に出る。
風が吹きすさぶ。汗で濡れたTシャツがどんどん冷たくなる。
ウインドブレーカーを羽織っても体温がどんどん奪われていく。

これ非常にやばい。命にかかわる。

山岳レースは、天候が急変する。雨も吹雪も。
下まで降りて気温急上昇。そしてまた登り気温急降下。
雨が降ってりゃシューズはドロドロのグチャグチャ。

棄権の選択肢はなし。
だってトレイルってそういうものだから雨降ってるのでDNSってあり得んわ。
まあ、自然に対応しているのが面白いんだよね。

でだ。
道具はちゃんとチョイスしなくちゃいけない。
山のものだから適当なもので命を落とすわけにいかん。

今週末のITJだけど、去年は途中から風邪で発熱ラン。
そのトリガーになったのは、稜線に出てからの西風だよ。
あれには身体が冷えた。
それなりの距離を踏んできたので身体が温まるほどはもう走れなかったのよ。

原因はわかったよ。
ウインドブレーカーの下のTシャツが濡れていたんだ。
ウインドブレーカーはOnのウエザージャケットね。
これは軽量で通気、保温が両立する素晴らしいものなんだけど、
結局ベースがダメだとウエザージャケットでもフォローできない。

Tシャツにアームカバーではごまかさない。
あれは、腕が温まると胴体の状態って麻痺しちゃうんだ。
腹を冷やさない。心臓は温かく。かいた汗は拡散させる。
冬はシャツの素材にこだわれ、だ。
とにかくちゃんとしたロンTが必要なのだ。

通気性、速乾性、吸水拡散性、肌触り、防臭性、耐久性。

一体何がいいのだ?

肌触りはとても大切。ランのモチベーションにつながるし、肌が擦れない。
登ってるときに肌が擦れてヒリヒリしたらどうなる?もう嫌になるよね。

防臭性も大切。
UTMFで46時間着続ける。
そのあと着替えせずに帰路につく。
一切臭いがしない。これもラン中のモチベーションに繋がる。

首周りはジップアップタイプと丸首タイプがあるけど、それは好みだね。

リーサルウエポン。これという2着がある。
On ウエザーシャツ

パタゴニア ロングスリーブ・キャプリーン・クール・トレイル・シャツ

ここら辺、完璧。
冬のトレイル関係なしに、もう肌触りのよさ、着心地だけでいいよね。

というわけで、どっちか欲しかったのだよ。
今、木曜。出発土曜だからね。オンラインじゃ間に合わんっす。

で、他にいいのはないのんか???
探しました。ありました。
ウイックロンZEROっていう素材です。
有名っす。モンベル独自の素材でした。

日本製だからね。On、キャプリーンに対抗できるんじゃね???

しかも安い。3700円。
とりあえず買ってみた。近所にモンベルのショップがある。

これで今夜走ってみよう。
ITJを快適に走れるか。

そして気に入ったら、UTMFで着てみよう。

ウエアもほんとにエキップメントっす。

LSD(ロング・スロー・ディスタンス)と脂肪燃焼

2019-09-18 00:42:49 | ランニング

普段のトレーニングでLSDがいかに重要か、、と言われて科学的根拠を明確に伝えているサイトは少ない。
自己ベストを目指すために、ライバルよりも速くゴールするために、ゆっくり走ってたら早くなるわけないやんけ!
と思うのが自然というもの。

もちろんスピード感を養うために速く走るトレーニングは必要。
でもLSDってすげー大切なんだよ、っていう話ね。

今まで自分もLSDを疎かにしていた。
いつもペースを気にしていた。
気にすべきは、心拍数と経過時間ね。

では説明しましょう。

昨日、25キロを平均ペース6’08”で走ってみた。
走る前にMCTオイル(中鎖脂肪酸)をスプーン1杯摂取。
MCTオイルは消化がよく、体脂肪をケトン体に分解してくれる。
ケトン体はブドウ糖に代わる第二のエネルギー。

主エネルギーを体脂肪にするとなぜ良いのか?
脂肪は長時間ダラダラと使えるエコ燃料なのね。
燃焼させるためには酸素が必要。つまり有酸素運動。
酸素を最高効率で取り込むためのキーが心拍数。
最大心拍数の60~70%。これを目標心拍数にしよう。

目標心拍数=(220-年齢-安静心拍数)×0.7+安静心拍数

自分の場合は130。

で、ラン開始。

心拍130キープできる速度で走る。 ペース6分。
90分間はこの状態を維持。
途中ペース4’15”の区間が約2キロあるけど、
ケニアかエチオピアのランチームが走っていて付いていったんだよ。
いやいや、あの脚!!!カッコよすぎてビックラこいた。
なんでアフリカの人たちが走ってたのかわからん。

まあ10キロ地点でいきなりペース上げられるくらいエネルギー余裕はあるということね。
これ走る直前にジェル摂ったり、ポカリ飲んだりするとインスリンショックで低血糖になってダメ。
走って数キロでいきなりエネルギー枯渇になってしまう。
(いますよね。マラソンレースでスタート間際にスポドリ飲んでる人。)

さて。
問題は90分過ぎだ。
どんどん心拍が上がってきた。
ペースを落とす。それでも心拍が下がらない。160を超える場面が多くなる。
ケトン体が枯渇してきたのかも。
そうなると糖質エネルギー燃焼に代えるんだ。
ところが糖質がない。ジェル持ってきてません。
スローペースはハイペースよりもジワジワくる。
ハイーペースは筋肉の反発で前に進むけど、
スローペースは股関節の使い方や上体で走る。
つまり、疲れてから初めて自分の弱点がわかる。

あと、ペラッペラのワラーチで走ったので足裏の衝撃が半端ない。
赤血球が思い切り破壊されてる。
有酸素運動で酸素を運ぶのは赤血球だからね。鉄分欠乏っす。
これが全身疲労の理由の一つでもある。



以上!

脂肪燃焼の区間(ファットバーンゾーン)が短いので長くできるよう、
やっぱり食事の摂り方って重要なのね。
ファットアダプテーション(朝食はMCTオイルコーヒーのみ)を続ける。

レースではジェル補給は前半は厳禁!!

レースでは良いシューズを。
雲の上の感覚のOnね。赤血球壊れません。

ハセツネ30K

2019-04-01 23:26:32 | ランニング

ハセツネ30K 走りました。

きつかった。

 

レジェンドクライマー長谷川恒男氏を讃えるレース、ハセツネCUP。

正式名は日本山岳耐久レース。名前で怖気づいちゃう。

制限時間24時間のレース。

普通の人は金もらったって走らないよね。それを金払ってまで走る。

その出場権をかけて奥多摩を30キロ走ってきたのであった。

1000位以内に入ると秋のハセツネCUPに出られるんだね。

 

30キロってトレイルでは、ショートかミドルの部類。

決して長距離じゃないんだよ。

 

長距離なのに、それをショート、ミドルのカテゴリーって、、、

変態なスポーツですな。

 

この30キロがいやらしい。オレが思うに中途半端な距離なんだ。

 

なぜ中途半端かというと、完走目指してスローペースで進むと1000位以内にはまず入れない。

かと言って上位目指して突っ込むと、後半の長い下りで脚がもたなくなる。

だから「生かさず殺さず」でタイムを出さなくちゃいけない。

 

だから難しんだ。しかもオレは今回初参加だから経験がない。

作戦は机上の空論ってやつね。

 

特にスタート直後のロード10キロ。

トップはキロ3分で走るそうだ。それって箱根駅伝並み。

一般はどうだろ。フルマラソンのプラス30秒ペースで走ればいいのかな。

 

 

さて。朝7時前にあきる野市に着きました。

会場に着いたらビックリ!!!

スタート8時30分の1時間前からスタートの場所取りが始まってるし。。

いや~、ガチンコだなあ。 道志村トレイルだって整列はスタート30分前だったよ。

 

1000位に入る目安は5時間とされとります。

でも年々選手のレベルがどんどん上がってきて4時間45分くらいがボーダーになるんじゃね?

だから4時間半でフィニッシュできればかなり余裕でしょ。

 

 

スタートゾーンには3時間、4時間、5時間の看板があり、オレが位置したのは5時間ゾーン。結構前にいっぱいいるね。

全体からすると半分くらいかな。つまり1000位の位置なのか?

 

 (前方いっぱい)

 

トレイルのレースってかっこいいんだよ。

MCがガンガン喋り、音楽鳴らしてボルテージを上げていく。

 

カウントダウン、8時30分 スタート。 曇り、ちょっと寒いくらい。

道幅8mくらいのコースを2000人が一気にスタートする。

狭い狭い!危ない危ない!!!!

もうこれでアドレナリンが一気に噴出。

オレなりにスタートダッシュ。がんがん前に出る。

すみません、すみませんを連呼(笑)。

とにかくみんな飛ばす飛ばす! フルマラソン並みっす。

しかも背中には水1.5Lと行動食。重いんだよ。
背中に荷物があると明らかにしんどい。

スピードトラップにハマりそうになる。

周りの雰囲気でついつい飛ばしちゃうことね。

 

でもオレはだいじょうぶ。 
朝は弱いから飛ばそうと思っても長い距離維持できないのだ。(笑)

 

周囲の荒い息使いとトレイルシューズがアスファルトを叩く硬い音が耳に入る。

なぜみんなぶっ飛ばしているかというとロード10キロ終えてからの
トレイルの入り口が大渋滞するからだ。

その渋滞の前の方にいなくちゃいけない。だからみんな走る。

で、止まりました。 いきなりビタっと。 渋滞開始。12分ほど完全停止。

(超人気ラーメン店の行列みたいな)

ここでモチベーション完全ダウン。
あれれ?オレのレースこれで終わっちゃのか???

トレイルに入っても前がつかえてるので超スロー。先が思いやられますな。

 

 (これまた渋滞)

たまーに走れても、また先でストップ。 この繰り返し。

いやー、これってレースなのかな?なんて思いながら先に進む。

たまに走れてもシングルトレイルなので前の選手を越せないし。

 

だから登りで抜くしかなかったよ。

登りで前の選手の左右にスペースができたら走って抜く。

少しずつ順位を稼ぐ。あまり変わらないけど地道にやるしかない。

10人抜いたら、1005位は995位になってるかもしれない。

 

(これでもか渋滞)

 

トレイルは10キロ続いたよ。

走れるところはとにかくガチンコ走りした。

身体はよく動いたな。

「よし、今日は調子がいい!」と思えればいいんだ。
そう思い込んでしまえばいける。

結局、前の晩にビールをちゃんと飲んでもあまり影響しないことがわかったよ。

普通の生活がいいんだ。

普通の生活の中にトレイルあり!みたいな。

 

 

そしてトレイルパートが終わり、ロードに出る。

これがまた延々下りのロード。長い長い。

 

長い坂道は危険。一歩一歩ズドンズドンと衝撃が走る。

オレも走るけど、衝撃も走る。

もう、おっかなビックリで走るわけよ。

 

眼の前に潰れかけのランナーがボチボチ見えてくる。

明らかに辛そうだし、脚を引き摺って走ってる選手もいる。

オレも数分後にこうなるのかな、なんてネガティブになる。

 

だから気分だけは明るく持つようにしたよ。

前の選手を抜く時は声をかける。もうちょい!がんばろう!とかね。

抜かれる選手は、ありがとう!とか、ヨッシャー!とか返してくれる。

オレの話しかけは余計なお世話ではないのだ。
フルマラソンにはないハートフルな瞬間がトレイルにはある。はず。

 

あとこういうのもあったよ。

オレをものすごい勢いで抜いていった選手がいたよ。あー、この人サブ3だな。

とてもいい走りだった。だからオレは、かっこいいいいい!!!ナイスラン!
いけいけー!って言ったんだ。

彼はとても喜んで更に加速してすぐにオレの視界からいなくなった。

 

下りが終わり登りに入った。ここもロード。

そこでそのいい走りの彼、潰れておりました。(笑)

自分で自分の走りをマネージメントするって基本ですな。

 

登りに入ったこのロード、本当にキツイ。 今回のきつさのハイライト。

隣に現れた選手が、顔を歪めながらオレにこう話しかけた。

「誰か歩いてくれれば私も歩くんすけどね、、、」

ほんとそうなんだ。トレイルって集団心理が大きく働く。

みんな楽になりたいんだ。オレは彼の願いを叶えてあげたいと思った。

 

「よし、任せてください!」 
辛くても走っている彼にそう返して、オレは大きな声で、

「みなさーん、ここは歩いてもいいんですよーーーー!!!」って叫んだ。

そしたらどうよ!前後の選手一斉に歩き出したよ。 
みなさん、すげーホッとした表情になって!

オレは救世主だったかな(笑)。

 

もちろん、オレは走り続けましたよ。これも作戦(笑)

 

このロードの登り、その先に鳥切場が現れる。 トッキリって読む。

登りのロードの先に立ち塞がる断崖絶壁。

その壁に足を鎖で繋がれた囚人達が悶絶しながら歩いてる。そう見えた。

 

嫌だ嫌だと思いながら到達しちゃいました。トッキリ登山口。

登り始めて即、脚がプルプル震える。
乳酸が出まくってケツあたりがニガーイ感じがする。

ニガイウンチ漏らしたわけじゃないよ。
しかもあれだけ汗かいても、まだまだ汗が滴り落ちる。

アップダウンを繰り返し、いよいよラスト。

最後の最後、長いダウンヒルはもう脚の限界。いつ吊ってもおかしくない。

 

変電所に出た。トレイル終わった!!!

残るは2キロのロード、地元の人達の声援。レースのクライマックス。

この応援には本当に助けられる。
最後のわずかに残る力を振り絞れるかどうか、、、
もうここは人間力。オレはそう思うね。ここで笑顔で走れるかどうかだ。

(エアピストルで笑う)

 

フィニッシュ。

4時間19分28 総合525位。  本戦出場権獲得!

(with goodrサングラス。衣装提供はOnジャパン。自分で買ったんだけどね。)

 

いやー、嬉しかった。

なにが嬉しかったかっていうと全力で走れたことだ。

これに尽きる。

渋滞以外は一度も立ち止まることはなかったよ。

タラレバになるけど、渋滞がなければ3時間59分25。

 

他人と競うには上には上がうじゃうじゃいる。

今回の優勝者は2時間40分。すごいなあ。

 

 

 

第11回 ハセツネ30K 大会結果

男子総合優勝  城武 雅    2:40:03

女子総合優勝  高村 貴子   3:09:26

 

出走数   1,648名  (男子1,460名 女子188名)