Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

Getting Hard, Petting Hard!

2007-03-13 00:00:40 | surfin'


土曜日、ちょこっとだけウインドを走らせた風は夜中に本格的に吹いて、
翌朝の日曜日、海面をグチャグチャにさせた。
風が北に変わってから波は整い始め、無風になった正午過ぎ、
ワンダフルなコンディションになった。
肩~頭。セットでオーバーヘッド。

ゲッティング途中、身体のギリギリ後ろで波が割れて、
その飛沫がオフショアにあおられて、土砂降りの雨のように降ってくる。
なんとかアウトに出れたかと思うと、お化けセットが目の前で割れようとしている。

『だめだ!間に合わない!』とは言ってないな。
無言だったかな?『やべっ!』くらい叫んだかな?

ローリングしたら腹の上で板が真っ二つになりそうな波で、
これはやばいと思って、瞬時に板を右手方向に放り投げ、頭を抱えた。
たぶん爆死とか、トラックにぶつかる瞬間って、ああなのだろうか?
手足がバラバラになりそうで、上下左右全くわからない。
耳に急に水圧がかかり深く沈んでるんだな、と思う。
水中は暗闇で、ゴゴゴとかボコボコボコって聞こえる。
息が続かなくなる間際に水面に浮上する。
肺いっぱいに空気を溜め込む。

沖に目をやると。。。ガチョーン!
また目の前で波が割れる。またグルングルンになる。

何度か繰り返し、リーシュをたぐり、やっとの思いで板の上に乗っかる。
もう腕が上がらない。何度ドルフィンしただろう。
アウトについたとき、もうグログロのグロッキー・バルボア状態である。

そうそう、同じ部署の女の子がオイラより早い時間に入水してて
あまりの強オフショアにTバーアウトまで流されてしまったとのこと。
そしたらシートオンカヤックの人にレスキューされたらしい。
そのカヤックの人ってイエローのモンベルのカヤックじゃない?
って聞いたらまさしくその人だった。
そのカヤックと同じ波に乗ったことがある。確か4.7waveの日だ。
カヤックのウエーブライディングはかなりド迫力である。
それからその娘は24歳でフラを始める予定だ。
ダブルトムブラザースのウクレレで踊ることになる。

頭オーバーになると、ポイントにはさすがに上級者しかいない。
なので割れる波の横で他人のサーフィンを見ていても実に楽しい。
思わず拍手したくなる人や、歓声を上げたくなるライディングを間近で見ることができる。
自分もデカイのに乗って、『ィィィヤッホーオオオ!』と思わず声を上げてしまう。
言っても言われてもモチベーションが上がってくるものだ。

昨日は女性も多かった。
顔見知りも多く、知り合いウエーバーの彼女や、
ショップのビギナーチャンプや、夏に知り合った娘だったりだ。
テイクオフの落下恐怖があるからか、さすがに乗る本数は少なかったけど、
同じようなデカイのに巻かれ、とにかくそこでサーフしようという意気込みは尊敬に値する。
負けてはいられない。

何回目かのゲッティングのとき、オイラと同じ方向に向かう人がいて、
それは手がぶつかるほど隣にいて、すごく邪魔になった。
邪魔くせーなー、と思い、横を見て顔を確認した。
夏に会った女の子だった。
『あ、こんにちは』『こんにちはー!』『ハードだね~』『ハードですねー』
なんとかアウトまで出た。
夏の日に自転車で追いかけ、名前を聞いて、西浜のビーチに腰掛けて世間話をした娘だ。

波が厚く、テイクオフできず波に置いていかれた彼女は一瞬悔しい顔をするけど、
こっちを見て『もう!乗れなかったわよ、プンプン!』みたいな笑顔を投げかけてくれる。

サーフィンは罪な奴である。⇒◎