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09.09.09 and 29.29.29

2009-09-10 17:35:10 | ThinkAbout..



2009年09月09日は、音楽史上非常に重要な意味を持つ日だ。
Beatlesのアルバム英国オリジナル14タイトルがデジタルリマスターで再発売されたのだ。
これはニュースやコマーシャルでもどんどん取り上げられた。

古いアルバムがリマスターされることは珍しいことではない。
では何故にBeatlesなのかというと理由はこうだ。

62年にアルバムデビューしたが、当時は4トラック録音。
その後リボルバーあたりから、楽曲が複雑になり、テープの逆回転や様々な試みがされた。
もはや4トラックは彼らには限界で、
その時の技術より彼らの音楽の方が明らかに先を行っていたわけだ。

確か、87年にCDリリースされたが、完成度が高く非常に評価が高かった。

しかしながら、特に初期のころのモノラル版は本来はCDではなくレコードで聴くべき。
発売当時の生の音だからだ。
それとBeatlesのアルバム自体、
その音源には足したり引いたりしてはいけない聖典なのである。

今回初めてBeatlesの音源に最新テクノロジーが使われ、
その全てにノイズ除去が行われた。しかもアビーロードスタジオである。
そこで彼らが当時録音する際、実際にモニターした音に限りなく近いわけである。

Beatlesが現在の最新テクノロジーを生み出すスターターでありながら、
解散から40年近くになり、初めてその再生が施されたわけである。

だから090909は音楽史上、レコード史上、CD史上の事件と言われる所以である。

ボックスセットのステレオ版(モノラルリマスター版も同時発売)は35800円で、
そのうち買おうと思っていたが
9日当日になったとき、やはりその日に買わないと意味がないと思ってしまった。
予約していなかったので市内のCDショップを駆けずり回り最後の1店で見つけた!
たまたまあった一つだった。

そして嬉しさの余り、焼肉を食べに行った。
家にすぐ帰り聴きたいところだが、
寄り道してジラすともっと聴きたくなるだろうと思って、敢えて寄り道した。

オイラは090909にBeatlesのCDボックスを抱えながら、292929を食ったわけである。

家に帰り聴いてみた。
もちろんデビューアルバムの「Please Please Me」からである。

ビートルズCDの特徴であった高域のやや荒れたとげとげしさ(LPのなめらかにロールオフする高域に比べCDの迫真性を生み、それがビートルズのCDの定評を生んでいたわけだが)がきれいにノイズシェープされ、楽器の分離感の優れた非常に立体的でクリアなサウンドに生まれ変わっている。要するにきれいで聴きやすいのである。

要は、素晴らしい音質で聴けるLPみたいなのである。
ハーモニー系は思わず目を閉じて聴き入るほど。

凄い!さすがBeatles!
解散してなお生まれ変わり、人々をびっくりさせる。
やはり偉大すぎるグループである。

40年の歳月を超え、まさにリアルタイムでレーコーディングされたかのよう。
より彼らの凄さを実感できる。