ウチのニャンコのランちゃんが乳腺腫瘍になった。今年の夏。
痛み止めの注射を２週間毎に打ち、
抗生物質を毎日飲み、なんとか生き長らえた。
４、５日前から肩で息をするようになった。
がんが転移してその巨大化したがん細胞が肺を圧迫するからだ。
寝ている時間がどんどん増え、痛いものだからじっとすることが多くなった。
水を飲むため、トイレに行くため、少し歩いては休み、少し歩いては休んで肩で息をする。
とても見ていられない。
恐らく痛みが強くなっていき、今度は逆に徐々に眠ることができなくなった。
布団の上でスフィンクスのように固まり、助けを求めるように飼い主の顔をじっと見つめる。
もちろん、獣医に頼み、早く楽にしてあげる選択肢もあったが、
本人の意思なく、その命を絶ってあげることはできなかった。
そして、最期、１１月１８日。
彼女の小さな命の生への執念か、目を大きく見開き、
口を開けて圧迫された肺へ酸素へ送り込み始めた。
でもそれは長い時間は続かなかった。
その後、やっと、やっと、ようやく痛みから解放されたようだ。
目を閉じ、口を閉じ、陽だまりで昼寝するように横になった。
１４歳で彼女の人生は幕を閉じた。
茅ヶ崎へやってきて７年。
えぼし岩の上に輝く星となりました。
ワンコのラッキーと彼女は仲がよく、逝ってしまった事にラッキーは気付いたのか、
硬くなった彼女にしきりに、起きろ起きろと足で揺する。
彼女を見つめたかと思うと、ワンワン泣いていたなあ。
寂しいなあ。
合掌。
