9月一週目の土曜日、その会社へ訪問した。
途中で和菓子の詰め合わせを買い、お土産を準備した。
車で自宅から15分弱。
自転車でもなんとか行ける距離。
世間話を交えて、会社の今の情勢やらを聞いた。
「ちょっと忙しくなってきたので間接職が欲しい。
その前まではリストラしたくらいだから経営状態に波はある。
この業界はしょうがないよね。
○○部を任せたいと思ってる。
年収額は計算してるよ。
上場のようには出せないけど、世間一般の基準に照合はする。
数日内に部長会があるからそこで推薦するよ。
こういう業務があり、そこが現在アテンドできてなくて、だからこの人材が必要だ、
という展開にしようと思ってる。
必ずや全員賛成にならない場合もあるけど、そこでなんとか頑張ってみる。」
予想外の明るい展開にびっくりした。
いくら知り合いとはいえ、これほど期待させることを言うのだから、採用されるだろうと思った。
よほどのことが無い限り。
問題は額面だろうが、多くは望んでいない。
「採用期待していいですよね!」
と何度か念を押してその会社を後にした。
2時間もいたな。
オイラ、そのときから猛烈に奥歯が痛み出した。
根が深く、除去不可能な親知らずが、正常な奥歯を押しているようだ。
虫歯の痛みとは違う。
なんか、張り詰めた緊張が一気に解放されたせいだろうか。
確証はないが、採用される可能性はほぼ100%に近いものだと確信した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
月曜になった。
先方から、その部長会に社長も参加して、その会議体で推薦することになった。
何とかできるよう、推薦内容を考えます。
そんなメールがあった。
しかし、その日以降、なかなか次のメールが来ない。
9/6、7、8、9。。。。。
週変わり、9/16、17、18。。。
自分からの連絡は失礼だし、せかしてるようで、
このジレンマは、心臓がギュウーっと潰されるような、そんな毎日を過ごした。
その悶々の中、自分の転職を自分の中で正当化するため、いろんな事を考えた。
半沢直樹は銀行員として闘う道を進んでるが、オレは闘う道から逸れようとしてる。
まず、それが1年前からオレ自身を苦しめた。
5月あたりから十分に寝れない日々が始まった。
波乗りから以前より遠ざかった。
ウインドは強風でギブアップが多くなった。
会社では全く無口になり、周囲が全員敵に見えて来た。
そして9月の今、オレはほんとに祈ったよ。
誰に祈ったんだろう?
まぎれもない、自分自身に祈った。
オレなら、オレ自身ならなんとかなるだろう。なんとかしてくれるだろう。
結局のところ、際どい境界線にいるときは、頼りになるのは誰でもない。自分しかない。
でも、その根拠なんてなーんにもないのだよ。
ジョン・レノンがかつてこう言いました。
人間の根本才能とは、自分に何かができると思う事。
オレは何もできないが、やらなくては漂流を続けてしまうという危機感だけだよ。
途中で和菓子の詰め合わせを買い、お土産を準備した。
車で自宅から15分弱。
自転車でもなんとか行ける距離。
世間話を交えて、会社の今の情勢やらを聞いた。
「ちょっと忙しくなってきたので間接職が欲しい。
その前まではリストラしたくらいだから経営状態に波はある。
この業界はしょうがないよね。
○○部を任せたいと思ってる。
年収額は計算してるよ。
上場のようには出せないけど、世間一般の基準に照合はする。
数日内に部長会があるからそこで推薦するよ。
こういう業務があり、そこが現在アテンドできてなくて、だからこの人材が必要だ、
という展開にしようと思ってる。
必ずや全員賛成にならない場合もあるけど、そこでなんとか頑張ってみる。」
予想外の明るい展開にびっくりした。
いくら知り合いとはいえ、これほど期待させることを言うのだから、採用されるだろうと思った。
よほどのことが無い限り。
問題は額面だろうが、多くは望んでいない。
「採用期待していいですよね!」
と何度か念を押してその会社を後にした。
2時間もいたな。
オイラ、そのときから猛烈に奥歯が痛み出した。
根が深く、除去不可能な親知らずが、正常な奥歯を押しているようだ。
虫歯の痛みとは違う。
なんか、張り詰めた緊張が一気に解放されたせいだろうか。
確証はないが、採用される可能性はほぼ100%に近いものだと確信した。
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月曜になった。
先方から、その部長会に社長も参加して、その会議体で推薦することになった。
何とかできるよう、推薦内容を考えます。
そんなメールがあった。
しかし、その日以降、なかなか次のメールが来ない。
9/6、7、8、9。。。。。
週変わり、9/16、17、18。。。
自分からの連絡は失礼だし、せかしてるようで、
このジレンマは、心臓がギュウーっと潰されるような、そんな毎日を過ごした。
その悶々の中、自分の転職を自分の中で正当化するため、いろんな事を考えた。
半沢直樹は銀行員として闘う道を進んでるが、オレは闘う道から逸れようとしてる。
まず、それが1年前からオレ自身を苦しめた。
5月あたりから十分に寝れない日々が始まった。
波乗りから以前より遠ざかった。
ウインドは強風でギブアップが多くなった。
会社では全く無口になり、周囲が全員敵に見えて来た。
そして9月の今、オレはほんとに祈ったよ。
誰に祈ったんだろう?
まぎれもない、自分自身に祈った。
オレなら、オレ自身ならなんとかなるだろう。なんとかしてくれるだろう。
結局のところ、際どい境界線にいるときは、頼りになるのは誰でもない。自分しかない。
でも、その根拠なんてなーんにもないのだよ。
ジョン・レノンがかつてこう言いました。
人間の根本才能とは、自分に何かができると思う事。
オレは何もできないが、やらなくては漂流を続けてしまうという危機感だけだよ。