1ヶ月前にウルトラマラソンで膝を痛めたことは話した。
長い下りで無理が祟り、40キロ地点を前に膝がおかしくなり、
そのままゴールまでの60キロを痛み止めでごまかした結果である。
走れないことは、長距離を走っているときの辛さより遥かに辛く、
風が吹かずにウインドサーフィンできないことの100倍イライラする。
焦って少し走ってみる。
放物線の上昇のようにいきなり痛くなる。だいたい5キロだ。
そこからは歩くのだが、結局翌日は痛みに悩まされる。
しっかり休養で治せばいいのはわかっているが、それができないほど焦る。
プロ選手ではないのに焦るわけだから、
野球やサッカー、全てのプロ選手は怪我というものは本当に試練になるということだ。
5月はそれでも40キロ走った。
少し山も走ってみた。いや、歩いたかな。
ワイドスクワットをやって、膝の周りの筋肉に刺激を入れる。
Lグルタミン、BCAAで筋肉を補強、補修する。
Lグルタミンの効果は著しく、階段の昇り降りでの痛みがいきなり無くなった。
実際治ったかどうかは走ってみないとわからない。
痛みがなければOKだが、痛みが出ても走り続けてしまうのがオレのダメなところである。
痛くないのは幸せなことである。
ただただ、そういう怪我の痛みではない「普通」の「当たり前」の苦しさに耐えていればいいだけの話だ。
きっと怪我から克服したときは、苦しむことを楽しめるだろう。
苦しんでいる自分を客観視できるだろう。
文字通り怪我の功名である。
シンスプリントでも数ヶ月苦しんだ直後の腸脛靭帯炎。
これも試練であり、GOD of RUNの贈り物である。
もうすぐ再開できる。
速くなるぞ! (まあ、年相応に)
Sgt.Peppers lonly hearts club band Remix
当時はモノラルこそ真骨頂というジョージ・マーティンの考えを引継ぎ、
息子のジャイルズは50年経って、多重録音されていた音を細かくステレオに再構築した。
埋もれていた音が表れ、ボーカルは生々しく、ギターは攻撃的で、
ドラムスはリンゴが世界一のドラマーと言われた訳がわかる。
ボーカルはどの曲もセンター寄りになり、もはや優しいポップスのイメージはない。
サイケで攻撃的なロックな芸術作品という言い方が相応しい。
Lucy in the sky ... や Within you without you はドラッグ体験が如実に手に取るようにわかる。
聴いた瞬間、ほとんど腰を抜かした。
それほど衝撃的だった。
40年間、毎月聴いてきたアルバムがこうなるのか、と。
再録音ではなく、音源に細工したわけでもない。きれいにクリーニングしたのだ。
スタジオではこの音でモニターしていたのか、、、と思うと、やはり彼らは天才である。
今更だけど、彼らは凄すぎる。
Sgt.Peppersは世の中に残すべきアルバム100、もっとも優れた100、
音楽史上に残る100、いろんな100位に殆ど1位で登場するアルバム。
聴いたことのない人はおそらくいないだろう。
新しいランキングに入れるとしたら、
「聴かずに死ねないアルバム」である。
このランキンングのもちろんNo.1に輝く。
昔から聴いている人には500%それほど衝撃だ。約束できる。
ビートルズが、ジョージ・マーティンが、意図していない音になっている箇所があるかもしれない。
でも、それとてポールもリンゴも驚きを隠せずこのリミックス盤を試聴しただろう。
最新技術に拍手喝采。
ビートルズは進化し続けるバンドある。
なぜかというと、サージェント・ペパーズが50経って完成したからである。