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Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

2018白馬国際トレイル 

2018-09-10 18:27:19 | ランニング

 

 白馬国際は完全な夏の終わりと完全な秋の知らせをオレに告げる。

だからレースは、完全な秋晴れで雄大な北アルプスの山々が目前に迫り、

薄く雲のかかった白馬の街がシャモニーのように見えないといけない。

松川は清涼な水を運び、のどかな田園風景とクライムパート、ダウンヒルパートを交互に駆ける。

 

 (すげー地味)

 

しかーし! ガチョーン! 朝から雨。途中では大雨。そしてまた雨。

雨が止むことはなかったよ。

山並みは一切見えず。 松川は濁流状態。

山はまるでチョコレートからできていて、雨で一斉にチョコが溶け出して、

それはそれはヌルヌル&ズボズボ、ツルンツルンの、滑り始めたらどうにも止まらないコンディション。

(とにかく地味。なんでこんな写真撮ったのか記憶にないね。)

 

 (肥溜めに落っこちたみたいだな)

 

自然は変わるのだ。去年の快晴とは全く別の表情を見せた。

でも、変わらないものがあった。

白馬村のボランティアの小中学生、沿道のおじさん、おばさんの声援、

家の窓から手を振るおばあちゃん。

「そんなに窓開けたら雨が中に入っちゃうよーー!!!ありがとねー!!」

 

オレはこの日、とにかく声を出したよ。

前のランナーを抜くときは遥か後ろから大きな声を出す。

大声を出したらそれなりのスピードで越さなくちゃかっこ悪い。

それにこんな悪コンディション。笑えばなんとか凌げるのだ。

泥だって楽しい。

斜面を降りるときはヒャッホー!!と叫ぶのだ。

だってここは白馬。有名なスキーゲレンデなのだ。

 

泥にまみれ、川を走り、とにかく抜くときは声をかける。

邪魔なうるさいオヤジだったろうな。

でも何人かの女性には、

「こんなメゲそうなコンディションなのに、なんか楽しくなってきた!」

って言われたよ。

ラスボス八方の登り。ここはみんなゾンビ状態になってる。

止まる。座り込む。蛇行する。

ここでは見本を見せたよ。走って登るんだ。死ぬかと思ったけど大丈夫。

心臓は止まらなかった。 でも心拍190(笑)。

 

とにかくトレイルは翌日思い返すと楽しい。

あんなに過酷でもなぜか楽しい。

 

この歳で泥まみれで斜面を滑り降りるとは、転げ落ちるとは思ってもなかった。

 

スリップして転んで、サンバイザーがぶっ飛んだ。

斜面で仰向けになる。

斜面の上から下から笑いを含んだ絶叫が聞こえる。

みんな遊んでいるのだ。

雨が顔に当たり泥を流してくれる。

 

オレはまたトレイルが楽しいって思ったよ。

 

白馬国際トレイル ロング51キロ

エイジ別20位。オレの前にまだ速いジジイが19人もいるんだな。

(やっぱり肥溜めだな」