波が大きくなってくると波間は風が弱くなる。
フラットだと勢いよくゲッティングできるのに、
波が大きくなるとゲッティングしづらくなる。
これ当たり前。
さあ、どうする?
人間は考える葦である。
壁に当たったら考える。
考えないと上達しない。
優秀なアスリート、スポーツマンは頭が良い。
だから強い。
考えないで出来る人を天才と呼ぶ。
天才であればホキパで崇拝されているはず。
ほとんどが凡人っす!
さて、考えるとは、理屈やギアの調整で済むものではない。
ゲッティングするときのイメージを持つ事ができ、
自分の気持ちをプッシュしながら冷静沈着でいられる精神力、
そして考えた事を手足の末端まで神経を通わせ水と一体化することなのだと思う。
じゃあどうするのかって誰も教えてくれない。
みんな感覚的にやってるからちゃんと表現できないのかもね。
かつてスキーやってたとき、アイスバーンを滑るのに、
やたら理論を言う奴、エッジをキンキンに研ぐ奴、いろいろいた。
道具オタクってどの世界にもいるんだよ。
だいたい腕と伴ってなかったな。
アイスバーンをちゃんと滑れる奴はあまりいなかった。 プロでもね。
何故かと言うと、アイスバーンってエッジで切ろうとすればするほど(スキー)がずれるものなのだ。
だから、オイラは考えた。だって滑れる奴が存在するではないか!
骨格も体格もそんなに変わらないのにできる奴がいるんだ。
オイラなりに結果が出た。アイスバーンはパウダーを滑るがごとし!
氷と思わずフワフワの新雪だと思って意識を優しく滑ることにした。
結果板の芯の上に乗る事が出来、体軸から板が外れなかったので、
カンカン氷を切る滑りができるようになった。
さらに力強く!
もはや板のチューニングなど関係なかったね。
(当時、志賀のジャイアントでFIS大会があり、
ステンマルクがインスペクションで子供用のミニスキーで
カリカリの青氷の40度近いバーンを金属音立てながら
滑って行ったのを見たことがある。
道具ではないんだな。)
この話を他のうまいプロ連中に話したら同じ事考えてた!と言ってくれた。
でもこういう話は金にならないので誰もオープンには話さなかった。
精神的なことが伴うアドバイスは日本人は好まないという風潮もあったからかも。
ウエーブも多分同じである。
オイラはゲットするとき前から迫るスープを壊さないように、
あのスープは絹豆腐でできていると思いこむ。
グチャグチャに壊さないように神経を集中させる。
豆腐を壊さないように進むには、どのようにボードをトリムせにゃならんか考えるだろう。
あんな無風でグチャグチャな海面、普通は出れない。出れるわけない。
でも出れる奴はいる。
体格も骨格も大して変わらない。瞬発性なんて全くいらない。
でも出れる奴は出る。
気持ちだけでも出れない。
しかし考えることで、気持ちは変わる。
考える事は悩む事ではなく、イメージや瞑想だね。
では、よいウエーブをしましょう!!
WAVE WITH ROCK!!