Wave Riderとブログと性癖とスペルマ

ブログをスタートしてから１年たった。
文章を書くという行為はとても建設的で、
頭に浮かんだことを体系化するというトレーニングには最適な感じである。

物事を文章にしていく過程の中で、僕は一つの発見をした。

苦悩して、悪循環に入り込み、答えが見出せなくなり、悶々と考え込んだとき、
自分を物語の主人公に仕立て上げ、ストーリーを展開していくと、
ほんの少しだけかもしれないけど、光が差し込みやすくなるという発見だ。

人は他人のことは批判しやすく、自分自身のことになると滅法追及できなくなる。
つまり文章を書くことはとても第３者的で冷静になれるというメリットを生かすわけだ。

ものを書くと、そこに記述される場所はマイワールドで、そこでの行動は意のままである。
とても精神的な遊びをしているようで、自分的にはおもしろい。

きっと悪いスパイラルに陥る人もいるわけで、
太宰治なんかはそうなっちゃった人のうちの一人なのかな。

思想や発言は自由なもので、それを拘束してはいけないし批判できるものでもない。
いろんな物事に対する考えは画一されるものではないので、僕は自由に書いている。
ただインターネットを通して閲覧されていることを意識することもあるので、
ボツになった文章は自宅の記事フォルダに溢れかえっている。

世の中にはアラを探すことや批判することが趣味の人っているもんだ。
僕は悪趣味だと思っている。変わった性癖のほうがまだいい趣味だ。
変わった性癖？変わってない性癖もあるかも。
世の中には２種類の人間がいる。
変わった性癖を持つものと、変わらない性癖を持つもの。


『あなたの性癖って好きよ。世の中の女の子は虜になっちゃうわよ』
『そんなこと初めて言われたよ。でも自慢はできないだろ？』
『もちろんよ。顕在化させることに意味はないわ。
顕在化されている性癖は性癖であることのパトスを失うから』

きっと素敵な性癖なんだろうなあ。
僕は性癖について考え始める。
物事はある観点から見ると哲学的にもなるし、エロチックにもなる。
もともとエロスや種子（スペルマ）は哲学用語なのだ。
どうでもいいことだけど、文章とは肯定した上で扉を１枚１枚開けていく行為なのだ。
結果的にそれは人生そのものだと感じた。

この１年で僕の生活環境は激変した。
登場人物はうまくつながっている。
作者の思いは今のところうまく実現できているようだ。