今の会社に入社してジャスト1年たった。
中途入社の難しいところは、
何もできなければ中途入社のくせに!と言われ
何か出しゃばると中途入社のくせに!と言われる。
普通にこなしても中途入社のくせにもっとこなせ!と言われる。
まあそういった状況でも、自己評価以上にいろいろやった。
評価はどうあれアクションはした。結果も見えてきた。
問題はある。そこまでに辿り着くやり方に課題が残った。
中途入社は何故に周囲に何をやっても言われる立場になるかというと、
周囲の人々は期待を持ちながらも、出る杭は打つという
対極の人間性質をもっているからに他ならない。
人間個人の気持には何対何かでその両面があって、
集団になっても何人対何人かであるものだ。
その集団の割合の法則で興味あるものを一つ。
会議では、2対6対2という法則がある。
【賛成】対【どっちつかず】対【反対】の割合だ。
一般にはどっちつかずを如何に賛成に持っていくかで
会議の成功を期待するだろう。
それが近道のような気がするものだ。
でもそれはご存じのとおり、
反対を如何に賛成させるかが勝敗の鍵を握る。
それが成功すると、どっちつかずは放っておいても賛成に回るからだ。
もちろんこれは目標を共有する組織体の話だ。
仮にお店の客がその割合だとしよう。
客が店に余計な要求を出したり、
オーナーの意図していないことまで言及したら追い出せばいいだけの話だ。
その客が嫌がらせしたらやだけどね。
なので、お客というのはその店の労働組織体ではないので関係ない。
話戻して、反対を賛成にさせるのは、
味噌汁で顔を洗うくらい難しい。
でも鼻にワカメや豆腐が入るだけのことなので、
煮えたぎっていない限り平気か??
で、反対を賛成にさせるのは説得がベストな手法ではない。
反対派を優先にしてあげたり、ほめたり、明るく挨拶したり、
前もって下話したり、あえて相談したりの行為でいい。
それをアンドっていうんだ。
そして、そのアンドってやつが大の苦手なんだな、オレは。
アンドの必要性を感じていても遠ざかったり、
悪いことにはその必要性を察知できないときもある。
組織体どころか、人間生活にも合わない、孤高の変態waverである。
清流に魚棲まず、という諺があるが、
実はこの1年で経験したり指摘されたりで、
その諺の意味を真に知ることになったわけだ。
それを前提に社会生活や個人生活を
営んでいかなければいけないのは重々承知した。
でも、だ。
その諺には対極の諺も存在する。
『水清ければ月宿る』である。
志は忘れまい。
アントニオ猪木はこう言った。
『めんどくせえんです!』
議員時代、元秘書に訴えられた裁判で
「マスコミの伝えたことが嘘ならなぜ訴えなかったのか」
と尋ねられて、一言、めんどくせえんです、だとさ。
ところが、
『この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。
危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となる。
迷わず行けよ。行けばわかる』
とアノトキノ猪木に真似されるくらい有名な語録がある。
全く魚は棲まないが、月の宿る男である。