グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

渡り鳥が増えることで発生が懸念されるのは。

2013-01-04 16:43:47 | Weblog
渡り鳥が増えることで発生が懸念されるのは。

渡り鳥が増えることで発生が懸念されること・・・それは〔新型インフル
エンザの発生にも関わってくる
可能性のある〕 鳥インフルエンザの発
です。ということで、昨年の記事の再掲載です。

 ↓

「数年前までは、おめでたいことだったのだけれど。」

世の中の吉か凶かは、状況で変わるものなのだなと実感することが、
おおくなってきました。
 
たとえば クマ 。クマの大群の映像です。

 クマ.jpg

これは、ルーマニア版の厄払い

クマの毛皮をまとい、歌って踊りながら家々を回るという、ルーマニア
の伝統的な新年行事

日本でいえば、獅子舞の獅子がいっぱい・・・とったところで、じつにおめ
でたい写真だなと、おととしには思ったのです。

けれど数年前からの人里におけるクマの出没や、それに伴う物的・人的
被害がおこったいま、わたくしはこの写真を見て怖いとかんじずにはおら
れません。

そして、いっぽうこちらは、おめでたい鳥〔亀は万年、ツルは千年〕で
あるツル、その ナベヅルの大群 です。

 images.jpg

こちらも、 おめでたさ満載 ともいえる写真だったはずなのですが・・・
日本各地で強毒性の鳥インフルエンザウイルスが野鳥から検出され
ることがめずらしいことではなくなった今、この写真をみて身構えない
農業関係者はおそらくいない
はずです。

わずかに数年、はっきりいえば36ケ月もたっていないはずなのに、この
心の変わりようって、いったいなんなのでしょうね。わがことながら、
驚いてしまいます。

いじょう、 かは状況で決まる というお話でした。。


◎ 暖冬との予想が一転し、厳冬となった現在。各都道府県の、とくに
  養鶏関係者は渡り鳥の数や、〔ウイルスを含んでいるかもしれない
  渡り鳥のフンに神経を尖らせています。
  そして・・・ヒトの健康にも直結するFAОのお話は こちら です。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜





“寒波の春”には、注意が必要になる鳥のはなし。

2013-01-04 11:49:48 | Weblog
“寒波の春”には、注意が必要になる鳥のはなし。

『棚に停まっては 切干ダイコンさえもむさぼり、イチゴのハウスに侵入
 しては、まだ熟れてもいないイチゴの果実をつつく。しまいには公共の
 施設の花壇に植えられたハボタンさえも食い尽くしてしまう』

というふうに 一昨年の冬、異常なほど数で押し寄せ、すさまじい食欲を
みせた鳥がいました。

ヒヨドリ です。

防鳥ネットを張っていたとしても、そのネットをくぐり抜けては農作物を
繰り返し襲うヒヨドリの群れ・・・標的とされた作物の茎葉が みるみる
なくなっていくそのさまには、見ていて“恐怖”を感じましたよ。

そして、2013年初春。

昨年12月からの寒波の襲来とともに、日ごとにこの鳥が増えています

キャベツやハクサイ、ブロッコリー、ダイコンなどを作っている産地では
早めの鳥対策が功を奏することになるかもしれません。
ということで以下は、そんな一昨年のヒヨドリ被害に関する被害の様子と
なります。よろしかったら、防除のご参考に。


 被害例 1

県内有数のキャベツやブロッコリーの産地、糸島市でヒヨドリが収穫
間近の野菜を食い荒らす食害が相次いでいる。同市のまとめでは、最
近の約2カ月間で被害額が4600万円。昨年度のイノシシ被害を既
に上回った。市農業振興課は「この冬は寒さが厳しく、餌を求めて山
から下りているのだろう」とみており、畑の上を覆う防鳥網を購入す
る農家に、費用の一部補助を始めた。
同市によると、ヒヨドリ被害は、過去5年では年間600万-1千万
円で推移していた。ところが、昨年12月中旬から多発し、市全域で
深刻化。昨年度の鳥獣被害で最も大きかったイノシシの3615万円
を、2カ月程度で約1千万円超えた。
同市東でキャベツを栽培する女性(70)は「数時間おきに50羽ほ
どの群れが飛んできて一気に食い荒らすこともある。これだけの被害
は十数年ぶり。防鳥網もたるんでいると玉をつつかれ大変」と頭を悩
ませている。


 被害例 2

津奈木町や芦北町のミカン畑で、ヒヨドリによる食害が拡大している。
特に収穫期を迎えているデコポン(品種名・不知火)では、収穫量が
例年の半分以下に落ち込んだ生産者もいる。
雪が降った年末から、ハウス栽培は無事だが露地物に被害が集中、約
300トンが被害を受けていると予想。例年はあまり食害がない甘夏
にも出始めている。
通常だと荒天時は収穫作業をしないが、今年は被害拡大を防ぐため、
雪や雨の中、収穫を急ぐ農家も多い。農家のひとりは「ヒヨドリは1
千羽ほどの集団で移動し、熟れた果実だけを狙ってくる。人間に勝ち
目はなく、諦めるしかない」と話していた。



◎ やつらは、おそっても危険がないと判断した特定の畑から襲って
  きます。
  そんな状況の中で最も効果的だった対策、それは 狙いをつけられ
  ないようにと、早めに張った パスライトやパオパオによる 農作物
  の被覆
 でした。
  
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染