グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

秋の長雨時に発生するタネバエのはなし。

2013-10-06 19:03:25 | Weblog
秋の長雨時に発生するタネバエのはなし。

たとえば マメ類・ネギ類にはじめウリ類やキャベツ・ハクサイ・
ホウレンソウなどの

 発芽したばかりの幼苗が萎れるなぁ

と思っていたら苗の根際が食害されていたり、播種したあとになか
なか芽が出ないなと思っていたら肝心の種子の内部が小さなウジに
よって食害
されていたり。

といったぐあいに秋作の生育初期にでやすい、いろいろな作物を食
害する小さなウジ虫が出て困られたことはありませんか。

それは タネバエ です。 こんな姿 。

9月下旬ころからの秋雨期前後に全国で発生します。

このタネバエ。鶏フン・豚プン・牛ふんといった動物質のふんや、
植物質の作物の残さなどの 未分解有機物の腐敗臭に誘われて成虫
がやってきますよ。

雌成虫は、1個体だけでも700-1000個もの卵を産むってい
いますから、いちど出ちゃったら、たとえ薬剤で対処しようとして
もきりがありません。

ださないことが肝心です。ちなみに被害が多い地区でお薦めしてい
る、なるべく薬剤に頼らない防除方法は

 ● ピートモスで土づくりして、無機質のミネラル肥料を使用
 ● 有機物をどうしても使いたい場合は完熟させてから使用


この2つ となります。

タネバエ被害に苦労されているという方は、試されてみてくださいね。


◎ 地下部の害虫であるために、被害に気づいたときには すでに
  手遅れになりやすいもの・・・それがタネバエ被害です。したがっ
  て “予防”することが、なによりの防除方法 といえるでしょう。
  → ホウレンソウには、ほかにも こんな生育障害 も 。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染