猛暑と少雨で・・・・元気な虫たち。
[8月後半に台風がやってくるまで]夏の高温と少雨の影響で虫、とくに
イモ虫類が激増していた2016年の西日本。そんな状況関連として、
やはり干ばつ気味で虫類が大発生していた 2013年8月の当ブログ
記事の再掲載 となります。本年のご参考として、よろしかったら。
↓
『猛暑と少雨で・・・・元気な虫たち。』
7月8日の梅雨明け以来、少雨の続く九州南部。8月はじめに発表された
降水量は統計史上最小の平年のわずか13パーセントという状態でした。
8月にはいっても、この天候の少雨傾向は変わらず、とくに水分をほしが
る作物であるサトイモ〔3月植え〕では、収穫量が大きく落ち込む事態に
陥っています。
これいじょうの水不足の影響を避けるために、せめてサトイモの品質を確
保しようとして収穫が前倒しされていることも、収穫量が減少している原
因なのではあるのですが・・・それでもイモの小玉化〔価格が安くなる〕
の傾向は避けられない様子であるようです。
それではサトイモとは逆に、雨のおおい気候を嫌うサツマイモの生育はど
うでしょう。8月にはいると、4月にマルチ栽培で植えつけられたサツマ
イモの収穫が始まるではないかと思ったところ・・・
のののののののののののののの
葉っぱはもちろんのこと葉脈もなくなって、葉柄だけ ↑
になったサツマイモ畑が、けっこう目につきます。
これは エビガラスズメ と、ナカジロシタバ という、大型のガの幼虫の
食害にあったせい。5月から6月の越冬世代の子どもである7月生まれの
第一世代が少雨と高温のために大発生したのが原因です。
とくに左2枚の体長が9センチ近くになるエビガラスズメの、葉脈も食べ尽
くすというその旺盛な食欲ぶりには、ただただ圧倒されてしまいます。
ということで今回は、少雨と高温が
● 作物自体の収穫量の不作と品質の低下
● 害虫の大発生という2次被害を受けることによる作物のさらなる減収
を招くというケースをお伝えしてみました。
・・・エビガラスズメは、幼虫が生長して 蛹/サナギ になる段階とな
ると、蛹化する場所を求めて、イモ畑からぞろぞろと這い出してきます。
もちろんイモの地上部を食べつくした場合は、老齢幼虫でなくても、這い
出して次の畑へと移動していきます。
思いのほかに早いペースで高温化のすすむわが国。
数年後の夏にはそんな南九州の今夏の光景が、全国のここかしこで見受
けられるようになっていくのかもしれません。
◎ それにしても雨です。平年であれば 気にも留めない降雨で
ありますが、降らなくなってみるととたんに、そのありがたさが
身に沁みるものですね。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
[8月後半に台風がやってくるまで]夏の高温と少雨の影響で虫、とくに
イモ虫類が激増していた2016年の西日本。そんな状況関連として、
やはり干ばつ気味で虫類が大発生していた 2013年8月の当ブログ
記事の再掲載 となります。本年のご参考として、よろしかったら。
↓
『猛暑と少雨で・・・・元気な虫たち。』
7月8日の梅雨明け以来、少雨の続く九州南部。8月はじめに発表された
降水量は統計史上最小の平年のわずか13パーセントという状態でした。
8月にはいっても、この天候の少雨傾向は変わらず、とくに水分をほしが
る作物であるサトイモ〔3月植え〕では、収穫量が大きく落ち込む事態に
陥っています。
これいじょうの水不足の影響を避けるために、せめてサトイモの品質を確
保しようとして収穫が前倒しされていることも、収穫量が減少している原
因なのではあるのですが・・・それでもイモの小玉化〔価格が安くなる〕
の傾向は避けられない様子であるようです。
それではサトイモとは逆に、雨のおおい気候を嫌うサツマイモの生育はど
うでしょう。8月にはいると、4月にマルチ栽培で植えつけられたサツマ
イモの収穫が始まるではないかと思ったところ・・・
のののののののののののののの
葉っぱはもちろんのこと葉脈もなくなって、葉柄だけ ↑
になったサツマイモ畑が、けっこう目につきます。
これは エビガラスズメ と、ナカジロシタバ という、大型のガの幼虫の
食害にあったせい。5月から6月の越冬世代の子どもである7月生まれの
第一世代が少雨と高温のために大発生したのが原因です。
とくに左2枚の体長が9センチ近くになるエビガラスズメの、葉脈も食べ尽
くすというその旺盛な食欲ぶりには、ただただ圧倒されてしまいます。
ということで今回は、少雨と高温が
● 作物自体の収穫量の不作と品質の低下
● 害虫の大発生という2次被害を受けることによる作物のさらなる減収
を招くというケースをお伝えしてみました。
・・・エビガラスズメは、幼虫が生長して 蛹/サナギ になる段階とな
ると、蛹化する場所を求めて、イモ畑からぞろぞろと這い出してきます。
もちろんイモの地上部を食べつくした場合は、老齢幼虫でなくても、這い
出して次の畑へと移動していきます。
思いのほかに早いペースで高温化のすすむわが国。
数年後の夏にはそんな南九州の今夏の光景が、全国のここかしこで見受
けられるようになっていくのかもしれません。
◎ それにしても雨です。平年であれば 気にも留めない降雨で
ありますが、降らなくなってみるととたんに、そのありがたさが
身に沁みるものですね。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」