グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

春先にも硝酸塩中毒には気をつけよう。

2018-04-16 15:15:35 | Weblog
春先にも硝酸塩中毒には気をつけよう。

春先になると話題となる硝酸塩中毒に関する事例。この写真の記事も

のののののの 新聞記事・硝酸

たい肥を連年・毎作のように使用し、土中の硝酸チッソが蓄積した土壌
から収穫された牧草を、牛に与えたときにおこりがちになる[激しくな
ると牛の突然死にもつながる]硝酸塩中毒に関する記事となります。

この春先になるとおこりやすくなる硝酸塩中毒。

体験的にいえば、おこりやすい天候というものがありまして、たとえば

 ■ 寒い日がつづいたあとの 急に ぽっと あたたかくなった朝
 ■ 雨がつづいたあとの 急に 天気がよくなった朝

などに収穫した牧草では、とくに注意が必要となります。 ということ
で、そのあたりの話を図示したのがこの図ですが、農水省ページからの
図中の左下
土の中や土の表面に 生き物の遺骸やふん尿が多量に存在する場合 が
これにあたります。

 硝酸塩
のののののの このあたりですね。

さらに問題は、農業の問題だけにはとどまりません。

そう水環境の汚染です。大量の有機物の分解に伴って発生した硝酸塩
の河川や地下水への流入です。いまや都会に限らず、地方においても
日本の井戸水を汚染しているという現状があります。

ということで今回は、農業における春先の未熟な有機物の大量施用は
牛の健康を妨げるばかりではなく、環境における水汚染を引き起こす
可能性もあるので気をつけましょう・・というおはなしでした。

そして今回のおはなしの補則として、関連したバックナンバーは

 ■ たい肥料の多い圃場での対策 の回は こちら
 ■ 井戸水や地下水を汚染する場合は こちら
 ■ 口蹄疫にも関連したかも の はなしは こちら

となります。よろしかったらご参考に。


晴れ 硝酸塩の問題と併せて心配せねばならないのは、ヒトにも
  影響を及ぼす原虫やウイルスそして大腸菌による水の汚染
  の問題です。とくに家畜フンが原料の未熟なたい肥が多量
  に施されている場合は、硝酸塩よりもむしろ人畜共通感染
  症のほうが緊急の課題となります。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜