グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

SDGs。牛丼よりもむしろ生姜焼き定食で。

2021-10-16 16:21:32 | Weblog
SDGs。牛丼よりむしろ生姜焼き定食で。
5月にご紹介した回の文章中[こちらこちら]で・・・

余談ですが、「牛丼一杯を生産するのにも風呂おけ10杯分の、
2トン超の真水が必要になる」ともいわれている貴重な水をつか
って生産した農産物を大量に輸出している国々の水資源の将来の
ほうがむしろ心配になっちゃいましたね。
カリフォルニアとかオーストラリアとか干ばつと山火事は日常茶
飯事になってきているじゃないですが、それでも食料/水の化け
物を輸出する根性って、普通じゃない気がしませんか?

と書いたのですが、

この文にあるように、農生産物・畜産物を育てるために必要となる
水の量は、いわゆる仮想水という考え方で推定できます。 この
仮想水という概念は、ロンドン大学東洋アフリカ学科名誉教授の
アンソニー・アラン氏がはじめて紹介した概念であり、いまや
牛丼一杯を生産するのに・・・」という語句を検索しさえすれ
ばとてもとてもたくさんのサイトやブログがでてきます[こちら]。
むしろ たくさん出てきすぎて辟易してしまうほどに/笑。そして
じつはたいへんなことであるはずの世界の水問題が、読めば読む
ほど、ぁあそんなものなんだなぁ・・と、 まるでふつうのこと、
まるでヒトごと、まるで別の世界や別の惑星のはなしのように思
えてきたりもします[慣れてきちゃうんでしょうね]。

これは 由々しきこと。

一般の消費者に意識をもってもらうために生み出されたフレーズ
が流行り過ぎたことが理由で、そのインパクトを失ってしまうと
は、本末転倒ではありませんか。

そこで。

ここは 牛丼だけにはまかせとけない。 そう、ハンバーガーは
もとより、うどん、ラーメン、スパゲッティーに オレンジジュー
ス、コーヒーやビール、そして生姜焼き定食やハンバーグランチ
などの助力助太刀が、いまや必要な時代・事態となったのです。。

ということで、こちら。こちらが いろいろなメニュー/食べ物を
つくる時に必要な仮想水の量が明示されている、ある意味マニア
ックな笑 サイトになります。 

さあ とりあえずは、これで安心。「牛丼一杯で必要な・・」と
言いかけただけで「2トンでしょ。」なんて答えるヒト対策とし
て、

「牛丼一杯で必要な水は2トンなのですがぁ、では生姜焼き
  定食では どのくらいの水が使用されている
のでしょう?」

という具合に使用して、仮想水という概念を初めて知ったときの
あのインパクトを、好きな食べ物/メニューを利用することで、ぜ
ひに とりもどしてやりましょう。

そうでもしないと。・・・ある日、いつもどおりに蛇口をひねって
も水量がまるで足りなくなったり、そのうちまったく出なくなって、
あわててスマホでニュースを検索する・・・なんて日が、決してこ
ないとはいいきれない時代なのですものね、実際は。


晴れ もういちだんマニアックな仮想水計算機/​こちら​。
  便利というか、すごいですよね~。。
  
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」