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九州につたわる源為朝・伝説。

2020-04-03 15:39:38 | Weblog
九州につたわる源為朝・伝説。

2009年のものですが、次回関連としてよろしかったら。

 ↓

『九州につたわる源為朝・伝説/ 甥の義経にもよく似て』

歴史の中では保元の乱(1156年)、それのみにしか登場しない源為朝
ではありますが、その名前は人々に長く語りつづけられてきました。そ
れは、保元の乱で見せた為朝の活躍が鮮烈な印象を残しているからなの
でしょう。

軍略的には天才でありながら政治センスがなく、敗北の将となり悲劇的
な最後をとじるという点で、義経と為朝はよく似ています〔両者は甥と
叔父の間柄〕。
奥州で育ち、奥州で最後を遂げ、死後にジンギスカン伝説を生んだ義経
と九州で育ち、八丈島で最後を遂げ、死後に琉球王伝説を生んだ為朝。
日本人の判官びいきの感情に訴えかける点でも、この両者はまことに良
く似ています〔肉親の情にほだされやすい点まで似てますね〕。

さて、そういった境遇が似ている両者には相違点もあって

小兵であったという甥の九郎義経に比較して、叔父である鎮西八郎為朝
の体格は絵に描いたような大兵。身長七尺(約210cm)、しかも左手が
右手より四寸(約12cm)も長いという弓の名手。そら、疱瘡神が逃げ出
したくなる気持ちもよくわかります/笑。

そんなヘラクレスのような鎮西八郎為朝の絵として

北斎の肉筆画の佳品に鎮西八郎為朝図があります。『鬼が数匹がかり
でも引ききれない為朝の弓。その場面を涼しい顔で眺める鎧兜姿の為朝』
という構図は、為朝の人となりを、見事に表現したものとなっています。

この画は上野の北斎展で見たのですが、 鬼より強い為朝というよりも、
為朝こそがまさに鬼の大将であったのではないかと思えるほどの迫力で
あったのが忘れられません。

そんな為朝さまの、九州のにのこる伝説の一部ですが・・・

『13歳の時、父為義に勘当されて九州に追放された為朝。肥後の阿蘇
 氏の婿となり自ら鎮西(九州)総追捕使と称して暴れまわり、菊池氏、
 原田氏などの九州の豪族たちを討ち破った。』
『わずか2年程で九州全土を平定し、自ら鎮西惣追捕使(ちんぜいそう
 ついぶし)を称した為朝。九州を平定するべく各地を転戦した』
『そんな為朝に対して朝廷は逮捕命令を出すが、これに従わなかったた
 め父が解官されてしまう。これを聞いて、為朝は都に戻る ・・・』

といったものに加え、鬼や大蛇退治の話が九州のあちこちにちらばりま
す。『熊本・雁回山伝説 』『佐賀・鎮西山と五万ケ池伝説 』『宮崎・
観音山と鬼付目 』『福岡・大蛇退治』などなどが有名ですので、興味の
ある方はぜひ検索かけられてみてくださいね。

晴れ 鬼さえ凌ぐ剛勇ぶりのエピソードをもつ為朝。天狗に
  剣術を教わった義経と同じく、なにかと妖怪と縁のあ
  るのも両者の共通点でしょうねえ。NHKさん、ここ
  はぜひぜひ大河ドラマにいかがでしょう。NHKさん
  を批判する有象無象の子鬼どももたちまちにして退散
  するかもですよ/笑。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業「 本当は危ない有機野菜