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農業の現場の おはなしなどなど。

貴人の動作が名前の由来になった神社。

2017-12-21 17:38:02 | Weblog
​​​​​​貴人の動作が名前の由来になった神社。

早期イネ作りの時期である5月の時期に、いろいろな地区の水田に
お邪魔するのですが・・・そこでずーっと気になったのが、むかし
は水田にまわりを囲まれていたのだろうなと思う、とある神社さん
のお名前。

そのお名前は

    毛比呂計神社さまと書いてあります。

どのようにお読みすればのだろうと、そのよみを研修会に参加され
ている農家さん連に訊ねてみると、その 御名前は “けひろけ” 。
ここは 毛比呂計/けひろけ神社さま で あったのです。

さて、そこで気になったのが、つぎは  “けひろけ” 。


 神社の正面はこんなかんじ →   

神さまのお名前なのか、地名なのか、動植物由来か、はたまた気象
からきたお名前なのか。けひろけって、いったいなんだろうという
疑問です。

けひろけ・けひろけと 呪文のように唱えながら、鳥居をくぐると、
そこに解説板がありました。

     

この解説板曰く

 当社の由緒は、孝謙天皇の御宇、百済に福智王という人あり、乱
 のためにその父貞嘉王と日本に奔った。始め安芸の厳島に至り、
 のち児湯郡蚊口浦に来たり、海水に霑した衣冠束帯等を石の上に
 置いて乾かした。そこでここを毛比呂計(裳拡け)といい、神社
 を創建したのが始まりと伝える。
 棟札によれば、永享十二辛酉(1440)三月、田部金綱により再興
 され、その後、永禄十年正月再興、寬永元年十二月秋月種孝公に
 より再興、慶安二年十一月種春公により再興、貞享二年十月再興、
 寬永七年三月種政公により再興、享保十一年九月種弘公により再
 興、文化十一年種任公により再興されるなど、歴代領主からも篤く
 尊崇された社であった。明治四年村社に列格し、同四十年二月神饌
 幣帛料供進社に指定された。
 社名は、『高鍋寺社帳』には裳廣解大明神とあり、『比木寺社帳』
 には級纊大明神と記されていたが、現在は毛比呂計神社。

とのこと。つまりは

濡れた衣服を乾かすために、石のうえに衣服を広げたことが起源と
なってる・・・この神社は、貴人の動作が由緒となっているわけで
すね。

もしこれが濡れた衣を石の上ではなく樹の枝に架けていたのだとす
れば、時節がらひょっとしたら

 けかけろけ/毛加計呂計というお名前

になったのかもしれないなぁ などと思いつつ、お参りせていただ
ました。

      

ということで今回は宮崎県児湯郡高鍋町の中鶴地区にある毛比呂計
神社さまのご紹介でしたが、さすがに日本は八百万の神様の国、い
ろいろな神社のお名前があるのだなと実感。この小さなお宮の歴史
の古さにも感嘆。。



晴れ そして
  しょうじきに白状すれば・・・アメノウズメの踊りに関連
  したような、あるいはパワートーザピーポーのB面だった
  ヨーコ・オノの「open your BOX」騒動みた
  いな、そんなピンクな想像をせずにはおられませんでしたね。
  けひろけ

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染







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