『除染には客土という手も。』
「土の表面をはぐのがいちばんいい」という除染作業に関する2011年の8月の
ニュースを聞いたときに、この作業で発生するであろう膨大すぎる土のイメージ
具体的に表した回 に続いて、普段から“土”に関することの多い農業関係者
として思うにいたったのは、「剥ぎ取るよりも盛り土するのが簡単であり現実的
ではないのか」ということでした。
6け月経過したいま、今回はその9月分の再掲載となります。よろしかったら、
ご参考に。
↓
『出来の悪くなった土地に、新しい土を搬入するという農業技術』
「新しい土地の圃場では作物がよくできる」・・・これは良い営農成績
をあげておられる農家さんに共通の認識です。
土地の土壌の分析をしてみても、それははっきりと確認することが可能
あり、そのような土地でよく見受けられる特徴は
● 全体的に土の養分が不足傾向にある
● 土の構成成分であるミネラルのバランスがとれている
ということになります。
そうなんです・・・あるミネラルが極端に不足したとした場合、対策と
してその不足したミネラルを補足していけばよいわけですから、 まあ
わかりやすい話ですよね〔ヒトで考えれば、痩せている方では とりあ
えず食べてもらえばよいわけですから〕。
問題は、、長年の耕作による影響で
● 全体的な土の養分が過剰傾向にある
● 養分のいくつかが過剰にあり、ミネラルのバランスがとれない
ときです。
たとえば、植物の生育に良いからといって、あるミネラルばかりを過剰
に、何回も・何年にもわたって施用すると、ミネラル間のバランスが崩
れ、それぞれのミネラルの間で反発がはじまることがあるんです〔拮抗
作用とよばれますよ〕。
そうなんです、肥満と、それに伴う減量となると、これはとにかく大変
なんです〔これは人の場合でも同じですよね〕。
そして、対処法です。まずは
● 過剰になりすぎた特定のミネラルをやらない
という方法があります。ただし、この方法では、作物を作りながらとな
りますので、これに伴う技術もむずかしいし、時間もかかることになる。
そこで、もっともてっとりばやい方法として、昔から行われているのが、
山土などの、痩せてはいますが ミネラルに富んだを土を、問題の出た
土地に搬入するという方法があります〔土を土壌改良剤として利用する
わけですね〕。実際の農業の現場では、ハウス10アール当たりに数十
トンの山土を搬入したなんて話は、よくあるんですよ。
ということで、文中の過剰になりすぎた特定のミネラルという部分が、
今回のセシウムにあたるわけです。
現在、始められた除染作業について、たとえば
● 大量に剥ぎ取る土が出るが、その保管先がみつかりにくい
● 使用された水の流れ着いた先で線量が数倍に高まる可能性がある
という2つの問題が報道されています。いわゆる除染作業が結果的に放
射性物質を周囲に広げるのではないかという点が懸念されているわけで
すね。
そんなときにおもいあたったのが、この
『出来の悪くなった土地に、新しい土を搬入する』という、『客土』とよばれ
る土壌改良法であるわけです。簡単に言えば問題のある土地に新しい土
を搬入することで 問題を“薄める” という行為あったわけなのです。
問題が解決するわけではありませんが、〔汚染の程度の軽い土地では〕
とりあえずの現実的な対応策として使用できるケースもあるのではない
でしょうか。
▼ とりあえずの対策ではありますが、剥ぎ取るよりも盛り土をするほうが、
作業効率はよいもの。それはセシウムによる二次汚染をすこしでも軽減
することにつながります。
「夢で終らせない農業起業」 「里地里山複合大汚染」
「土の表面をはぐのがいちばんいい」という除染作業に関する2011年の8月の
ニュースを聞いたときに、この作業で発生するであろう膨大すぎる土のイメージ
具体的に表した回 に続いて、普段から“土”に関することの多い農業関係者
として思うにいたったのは、「剥ぎ取るよりも盛り土するのが簡単であり現実的
ではないのか」ということでした。
6け月経過したいま、今回はその9月分の再掲載となります。よろしかったら、
ご参考に。
↓
『出来の悪くなった土地に、新しい土を搬入するという農業技術』
「新しい土地の圃場では作物がよくできる」・・・これは良い営農成績
をあげておられる農家さんに共通の認識です。
土地の土壌の分析をしてみても、それははっきりと確認することが可能
あり、そのような土地でよく見受けられる特徴は
● 全体的に土の養分が不足傾向にある
● 土の構成成分であるミネラルのバランスがとれている
ということになります。
そうなんです・・・あるミネラルが極端に不足したとした場合、対策と
してその不足したミネラルを補足していけばよいわけですから、 まあ
わかりやすい話ですよね〔ヒトで考えれば、痩せている方では とりあ
えず食べてもらえばよいわけですから〕。
問題は、、長年の耕作による影響で
● 全体的な土の養分が過剰傾向にある
● 養分のいくつかが過剰にあり、ミネラルのバランスがとれない
ときです。
たとえば、植物の生育に良いからといって、あるミネラルばかりを過剰
に、何回も・何年にもわたって施用すると、ミネラル間のバランスが崩
れ、それぞれのミネラルの間で反発がはじまることがあるんです〔拮抗
作用とよばれますよ〕。
そうなんです、肥満と、それに伴う減量となると、これはとにかく大変
なんです〔これは人の場合でも同じですよね〕。
そして、対処法です。まずは
● 過剰になりすぎた特定のミネラルをやらない
という方法があります。ただし、この方法では、作物を作りながらとな
りますので、これに伴う技術もむずかしいし、時間もかかることになる。
そこで、もっともてっとりばやい方法として、昔から行われているのが、
山土などの、痩せてはいますが ミネラルに富んだを土を、問題の出た
土地に搬入するという方法があります〔土を土壌改良剤として利用する
わけですね〕。実際の農業の現場では、ハウス10アール当たりに数十
トンの山土を搬入したなんて話は、よくあるんですよ。
ということで、文中の過剰になりすぎた特定のミネラルという部分が、
今回のセシウムにあたるわけです。
現在、始められた除染作業について、たとえば
● 大量に剥ぎ取る土が出るが、その保管先がみつかりにくい
● 使用された水の流れ着いた先で線量が数倍に高まる可能性がある
という2つの問題が報道されています。いわゆる除染作業が結果的に放
射性物質を周囲に広げるのではないかという点が懸念されているわけで
すね。
そんなときにおもいあたったのが、この
『出来の悪くなった土地に、新しい土を搬入する』という、『客土』とよばれ
る土壌改良法であるわけです。簡単に言えば問題のある土地に新しい土
を搬入することで 問題を“薄める” という行為あったわけなのです。
問題が解決するわけではありませんが、〔汚染の程度の軽い土地では〕
とりあえずの現実的な対応策として使用できるケースもあるのではない
でしょうか。
▼ とりあえずの対策ではありますが、剥ぎ取るよりも盛り土をするほうが、
作業効率はよいもの。それはセシウムによる二次汚染をすこしでも軽減
することにつながります。
「夢で終らせない農業起業」 「里地里山複合大汚染」