グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

カメムシ類が 大量すぎるほどに生き残り?

2018-04-06 16:38:28 | Weblog
​​​​カメムシ類が 大量すぎるほどに生き残り?

マイナスになることも珍しくなかった本年の最低気温が、急に12度以上
に跳ね上がってきた先月の3月29日前後のこと。そんな春先の時期の夜
間に、室内の蛍光灯の明かりを目指して飛んでる虫たちがありました。

       

見ていると、カナブンほどおおきくはなく、コガネムシほど小型でない。
飛んでいる様子も、甲虫類より しなやかで、しかも灯りにぶつかった
としても、それほどの音も発生しない。それどころか蛍光管に平気な様
子で、一匹また一匹と張り付いているではありませんか。

 んんっ、これは、もしや。。

と おもって近づいてみると、その扁平な五角形のシルエットの主は
驚いたことに、カメムシの仲間であるツヤアオカメムシでありました。


    

 びっくりです。

秋に生まれたカメムシ類が 野外の常緑広葉樹の樹冠などで越冬して
春を待つ という話は有名ですが、そんな目覚めたばかりのカメムシ
たちが なぜか 元気すぎるほど元気に4月はじめというこの早い時
期から普通に
飛び回っている現状というのは。


       

そして、そら恐ろしくもなりましたよ。6月ころの時期に、この越冬
した大量のカメムシたちの残した、その大量となるであろう子孫がひ
きおこすであろう農業生産物の被る被害を推察すると。

・・というわけで今回は[平年であれば梅雨のはじまる前後から初夏
にかけての時期におおきくなってくる果実類や 作物の生長点の樹液
を吸汁することで被害をもたらす]カメムシ類が大量に越冬して生き
残っているうえに、平年よりも早い時期から活発に活動していること
に関する 南九州からのご報告でした。


お化け 昨年の秋に大量発生した地域のちかくの土地 であれば
  転ばぬ先の杖・・ということで本年は早め早めの虫対策
  をこころがけられるとよいかも・・ですね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染


​​​


キンモクセイが気にならないほどのカメムシの匂い。

2018-04-04 15:13:01 | Weblog
キンモクセイが気にならないほどのカメムシの匂い。H
秋季に大発生することの多いカメムシ。昨年は鹿児島県での大発生が話
題になりましたが、こちら宮崎県では2014年の9月の終わりに大発
生したという経緯があります。ということで次回分関連ということで、
カメムシが群がったために夜間の自販機が緑色の箱にみえた” という
そんな2014年のカメムシ大発生の回の再掲載です。

 ↓

『キンモクセイが気にならないほどのカメムシの匂い。2014年9月』

初秋に、町木として大量に植えられたキンモクセイの香りが漂ってくると、
なんだか頭が重くなる症状に悩まされている と書いたのは前回でした。

が。

今年は ちがったのです。そんなキンモクセイの香りが気にならなかった。
その原因は こちら。


ののののののの
カメムシ

そう、 夜間に灯りに飛来する カメムシ です。

先週の9月23日くらいからの1週間。 宮崎県・児湯郡の、電柱の街灯、
自販機、住宅の窓、車のヘッドライトなどといった夜間の明かりという明
かりには、たくさんのたくさんすぎるカメムシたち が 飛来したのです。

街灯の下で踏まれたカメムシや 家屋に侵入して暴れるカメムシのガス[
危険を感じたときに発する刺激臭]が、[例年体調がおもわしくなくなる
原因だと考えられる
キンモクセイの香りを完全に上まわったのです。

はじめての体験となった、このミナミアオカメムシの大発生・・・その匂い
たるや それはもう、すごいものでした。

生物学的な興味からいえば

 発生密度が大きく変動するうえ、飛来時期も年によって異なる

とか、

 狭い面積で、いきなり大発生することもある

という、生き物としてのカメムシの不思議を垣間見れたのは幸せなことだっ
たのかもしれませんが、灯りの下を通るごとに ペチペチ というカメムシ
を踏んだ時の音が聞こえたり・取り込んだ洗たくもののなかから匂いととも
にカメムシがころげでてきたり という体験は、できればもう経験したくあ
りません。 カメムシのもたらす農業被害については こちら。

そして、いま[9月30日]。

カメムシの姿がほとんどみえなくなった灯り[ライト]を見ながら、『来年
の9月の中旬にはたとえ頭が重くなっても例年どおりにキンモクセイの香り
のほうがいいな
』なんて思っています。


お化け 「田畑をつっきる道に設置してある自販機が緑色に見えた」なんて
  いうお話も、そこかしこで。これが日常になったら、こわすぎ~。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染