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いつか自分なりに纏めてみたいのですが、囲碁は不思議なマイナーゲームだと思うのです。
世の中には全く一部の人にしか知られていないゲームや遊びはあると想像できます。
ところが「囲碁」は”知名度”は大変なものですが、実際にゲームとして知っている人、更に日常楽しむ人の落差が極端な気がします。
ですから「袖摺りあう縁」ではないけれど、身近で同好の士を見つけたら大変貴重な発見となる筈です。
そういう貴重さは年々重く感じるのです
さて昨日の続きで
昨日、中1で初めて碁を打ったK 君も、もしもその後も彼と打ち続けていたとすれば、50年近いライバルになるはずです。
もしそうなら人生で何物にも替え難い碁敵になっていた可能性がある・・・その時は分からないことが・・・後になって分かる気がする
昨日も話したようにK君とは中2になる時別のクラスになったので、それ以来付き合いがなくなってしまいました。
その時は「碁を打ったことがある」と言う関係は大事な事でも何でも無い
もし、今ならお互い碁の仲間としての付き合いが出来るだろうが・・・その時はそういうことが分かっていません。
さて中2になって担任がK谷先生という人になりました。
この人は私の直ぐ上の姉も受け持った事があるから、家庭訪問などで家に何度も来ており、私など名前を呼び捨てにされていた
生意気盛りの子供としては『お前なんかに呼び捨てにされる覚えは無い!』なんて思っていましたから、あまり従順な生徒ではなかったでしょう。
K谷先生は生活指導に熱心で、問題のある(ほとんど男子)生徒を自分の目が届くクラスに集めていた。
1学年650人くらい居たから、問題のある生徒も結構多かったはず
ん? 私などは中2,3とこの先生と付き合ったのだから、もしかしたら私も問題児だったんでしょね・・・自分では考えなかったけれど。
碁に関しての話
後年話を聞いたのですが、このK谷先生も碁を打ったのだそうです。
昔の学校のことですから、宿直と言う制度があったから宿直室は碁・将棋あるいはマージャンの会場だったと思われます。
もし、もしも私が曲がりなりにも打つことが出来そうだと分かったら、K谷先生のことだから放っては置かなかったでしょうね。
多分宿直日には呼ばれたと思われます
生徒も多いけれど先生も多い学校・・・宿直は2月に1回くらいか?
碁のことが話題にならなかった事もあるけれど、生徒に打てるのが居るとは考えなかったのでしょうね(そういう時代でもあったか)。
今でこそ子供囲碁大会があるけれど、当時はほんの一部のプロを目指すようなエリート的な子供以外は打たないのが普通。
それになんとなく囲碁は大人の遊びみたいな感じだったでしょう
この先生は比較的若くして亡くなってしまった
若くと言うのは誤解されるかもしれませんが、平均年齢から見たら相当若く定年より前にと言う意味です。
だから結局は1局も打たなかったし、先生も教え子の私が打てる事は知らなかったでしょう。
ただ、ニアミスはありました。
もう少し先生が長生きしてくれたらの話ですが
と言うのは私の姉の嫁ぎ先の義父が長年教育界の仕事に携わっていて、○○システムみたいなものを作り上げた実績があった。
そんなことでK谷先生は義父の弟子みたいにそこに出入りしていたのだそうです
その義父は碁を打ちましたからK谷先生も誘われれば打ったかも知れません
私も姉の嫁ぎ先ですから数回は遊びに行きまして、その時K谷先生が碁を打つ人だということを聞きました・・・
姉の義父の場合雰囲気と言うか、聞いたところによると
もし対局するならば、当時なら向こう先か2子
これはこちらからは言い出しにくいですね
「教えて下さい」と言うことが名実ともに「教えて下さい」なら言い出しやすいが、口先だけに聞こえるかもしれません。
いくら同好の士でも、親子ほどの相手ですし、ローカルですが教育界の重鎮みたいな人ですし・・・決して威張ったりはしないのですが
義父の人間関係で、遠く離れているのに世話になったこともあるし・・・
もしこれが碁会所みたいなところだったら多分全く気にならないのですから不思議です。
結局「いつか打ちましょう」が続いて、とうとう1局も打たないうちに亡くなってしまいました。
「いつか」はダメですね
「いつか」は永遠にやってこないという事かも知れないと言う教訓です。
少し意味が違うかも知れませんが
「定年退職で暇になったら碁をやってみようかな」と言う言葉を聴くことがあるたびに、『暇になったら・・・は永遠に来ない未来かも知れません』
『やる人は、忙しくてもやる』と心の中で呟くのです
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