先日来政治向きのニュースで、やたらと「背水の陣」を強調している人がいる。
まあ一歩も引けないという覚悟を表してはいるのでしょう・・・が、気持ちは気持ちとして違和感を感じるのです。
兵隊たちに前に進むしか生き残る道は無いという覚悟をさせるために敢えて「背水の陣」を敷いたわけで、古来戦陣としてはあり得ないことだったわけで・・・成功したのもその時一度だけだったのではないでしょうか?
信長も義元奇襲作戦は二度と使わなかった・・・
イヤ、兵法というか軍学の話ではなくて、単に「五十歩百歩」の話です。
職場碁では偉そうな顔をしていますが、私より強い人とかプロから見れば、先輩顔をして寝言を言っているように聞こえるでしょうね。
五十歩百歩であり、多少の置石の差なんてドングリの背比べでしょう
今日の昼休みは「あれっ!?Fさんが居ない」という感じ
彼はいつもなら昼休みのお弁当はややフライングの常習犯なんだけれど、昼休み5分前に席に居ないというのは流石に早すぎる。
どうやら午前中は現場に出て、そのまま外食をして帰るようです。
成る程業者から届いたお弁当が少ないはずです
となると、昨日に続いて昼休みは仮眠タイムになりそう・・・マア連日の早起き碁ですから仮眠も良いか。
そこで、Kさんから声がかかった
私が仮眠体勢だったので「悪いですねェ」と大いに恐縮している
「いえいえ、いつでも声を掛けてください、さあ、打ちましょう」
『お互い碁キチ同士、遠慮など無しで楽しみましょう』
年とか役職の上下、棋力などは関係なく、碁を楽しむということに関しては同じ
まあ楽しみ方に、多少の上下とか、品みたいなものはあるかも知れませんが
でも「打とう」と声がかかれば1も2も無し!
例え仮眠が取れなくて、午後に睡魔との闘いが待っていようとも後悔はいたしません。
今の職場では車で外出する仕事は無いので、そのあたりの危険は無い
マア、堂々と舟をこいでいたら、同僚と来客には顰蹙を買うでしょうが、その辺りはジイサマの厚かましさで乗り切る?
Kさんは先日向こう5子で3目残りました。
「たった3目」なのか「残った事に意味がある」か、さあどっちでしょう
私などは後者の方に近いのですが、前者の方も割合に多いようです。
私がKさんだったら・・・「例え僅かでも3目残ったということは、大筋正しい打ち方だったはず」と考える・・・イヤ仮定でも良い。
勿論白にも間違いはあるはずですが、ともかくその様に考える。
であるなら、再度同じ立ち上がりを試みたいと思うのです。
白が前回の打ち方を振り返って、工夫を加えるなら必ずやどこかで変化するはず・・・そしてその変化にも対応する打ち方をする・・・
虱潰し的というか、こういう風に5子を乗り越えたいと思わないのでしょうか?
そこのところは他人の考えることなのでわかりませんが
迷路の中で正しい道の発見法みたいな感じかも知れません。
高みから全体を見ることが出来れば簡単ですが、自分の目線で判断するしかないなら、間違ったらそこからやり直すみたいな試行錯誤で行くしかないと思うのです。
「暇人は勝手にやっていろ」と言われかねないですがね
Kさんを拝見すると、前回の成功・失敗にかかわらずいつも打ち方を変えたくなるようです。
「いつも同じではつまらない」或いは「白さんも面白くなかろう」という気持ちもあるように見えます。
相手をしている私としては全く余計な気遣いだと思うし、「前に打った記憶・記録」は今とどう繋がっていくのだろう?と思うのです。
上手くいったこと、成功したことをもっと大事にして欲しい
白は失敗とか、黒にしてやられたところなど必ずや変化させていくのです。
だから黒が上手くいったことを繰り返そうとしても、白が変えていくのですから同じにはなりっこない。
ところが黒が失敗などを繰り返すのはこの裏返し的かも知れない・・・
ともかく、前回の碁の立ち上がりとは黒4で変わってきた。
『私なら変えないのにな』と思ったけれど、ともかくこれがKさんスタイルなんでしょう。
もっともこの辺りで『オヤッ?』という手もあった(それは後で)
黒さんは白の数子を取ってかなりの優勢!・・・但しKさんの価値観ではこの「数子」はたいした数ではかなったのでしょう。
白から見れば「後はさらさら」で黒楽勝なんですが、当の本人は違うらしい。
前回はヤヤ消極的な感じで3目残した。
今回は積極策に出て・・・潰れてしまった!
さて黒さんはここからどういう教訓を得るだろう?
白をつぶしに行ったのが間違いであって、積極策そのものは間違いではなかった・・・となるだろうか?
それとも羹に懲りて膾を吹くようになるだろうか?
この辺りの説明は意外と難しいのではないでしょうか
積極策=白を潰したいが誤りで、積極策そのものは間違いではない
但し「気持ちよく勝ちたいから」という部分が混じっていると相当危険因子
しいて言うなら「白に仕事をさせないような打ち方」だろうか?
先とか2子ならともかく4子、5子の置き碁ですからね
ともかくKさんには超積極策と亀さん的消極策が混在しているようです。
ところで今日気になった定石・・・最も基本的な定石の一つの変化形
[黒の星に白小ケイマかかり][黒上ツケ][白ハネ][黒ノビ]ここで白が這い黒が押さえれば完全にツケノビ定石で白は大ケイマとか大々ケイマに開き、黒も星とかに開く・或いは固く打つなら1間でしょうか
ともかく5子でこう打ってしまったら、4隅の内の一隅はなんていうことなく打ち切りとなってしまいそうですから、流石に白は打ちにくい
そこでホンの少し変化球
消える魔球クラスではないです、チェンジアップというかシンカー程度
白ハイでは無くコスミ、黒飛びつけ、白割り込み、黒アテ、白ツギ・・・ここまで他に変化しようが無いが、その次
黒は次ぐ所が2箇所ある・・・
この辺りの変化とか、目前の損得と全体というか、全局的な厚さなどを説明
Kさんはやはり「1目も損をしたくなかったらしい」
その彼にして頭では中を継ぐところと分かってはいるらしい。
マアそういうのが「分かっている」ことになるのかどうかという問題はあります
尤も、それを言ったら教えている白の私だって威張れたものではない
五十歩が百歩を諭している全くこっけいな図です。
掛け軸にしてお宝鑑定団に出したいくらい
まさに怪しげな教えです
でもマア素人だからこんなものでしょう
五十歩と百歩は大差ないとは言いながら、やはり五十歩は百歩より五十歩違うのだと開き直るしかないのかな
まあ一歩も引けないという覚悟を表してはいるのでしょう・・・が、気持ちは気持ちとして違和感を感じるのです。
兵隊たちに前に進むしか生き残る道は無いという覚悟をさせるために敢えて「背水の陣」を敷いたわけで、古来戦陣としてはあり得ないことだったわけで・・・成功したのもその時一度だけだったのではないでしょうか?
信長も義元奇襲作戦は二度と使わなかった・・・
イヤ、兵法というか軍学の話ではなくて、単に「五十歩百歩」の話です。
職場碁では偉そうな顔をしていますが、私より強い人とかプロから見れば、先輩顔をして寝言を言っているように聞こえるでしょうね。
五十歩百歩であり、多少の置石の差なんてドングリの背比べでしょう
今日の昼休みは「あれっ!?Fさんが居ない」という感じ
彼はいつもなら昼休みのお弁当はややフライングの常習犯なんだけれど、昼休み5分前に席に居ないというのは流石に早すぎる。
どうやら午前中は現場に出て、そのまま外食をして帰るようです。
成る程業者から届いたお弁当が少ないはずです
となると、昨日に続いて昼休みは仮眠タイムになりそう・・・マア連日の早起き碁ですから仮眠も良いか。
そこで、Kさんから声がかかった
私が仮眠体勢だったので「悪いですねェ」と大いに恐縮している
「いえいえ、いつでも声を掛けてください、さあ、打ちましょう」
『お互い碁キチ同士、遠慮など無しで楽しみましょう』
年とか役職の上下、棋力などは関係なく、碁を楽しむということに関しては同じ
まあ楽しみ方に、多少の上下とか、品みたいなものはあるかも知れませんが
でも「打とう」と声がかかれば1も2も無し!
例え仮眠が取れなくて、午後に睡魔との闘いが待っていようとも後悔はいたしません。
今の職場では車で外出する仕事は無いので、そのあたりの危険は無い
マア、堂々と舟をこいでいたら、同僚と来客には顰蹙を買うでしょうが、その辺りはジイサマの厚かましさで乗り切る?
Kさんは先日向こう5子で3目残りました。
「たった3目」なのか「残った事に意味がある」か、さあどっちでしょう
私などは後者の方に近いのですが、前者の方も割合に多いようです。
私がKさんだったら・・・「例え僅かでも3目残ったということは、大筋正しい打ち方だったはず」と考える・・・イヤ仮定でも良い。
勿論白にも間違いはあるはずですが、ともかくその様に考える。
であるなら、再度同じ立ち上がりを試みたいと思うのです。
白が前回の打ち方を振り返って、工夫を加えるなら必ずやどこかで変化するはず・・・そしてその変化にも対応する打ち方をする・・・
虱潰し的というか、こういう風に5子を乗り越えたいと思わないのでしょうか?
そこのところは他人の考えることなのでわかりませんが
迷路の中で正しい道の発見法みたいな感じかも知れません。
高みから全体を見ることが出来れば簡単ですが、自分の目線で判断するしかないなら、間違ったらそこからやり直すみたいな試行錯誤で行くしかないと思うのです。
「暇人は勝手にやっていろ」と言われかねないですがね
Kさんを拝見すると、前回の成功・失敗にかかわらずいつも打ち方を変えたくなるようです。
「いつも同じではつまらない」或いは「白さんも面白くなかろう」という気持ちもあるように見えます。
相手をしている私としては全く余計な気遣いだと思うし、「前に打った記憶・記録」は今とどう繋がっていくのだろう?と思うのです。
上手くいったこと、成功したことをもっと大事にして欲しい
白は失敗とか、黒にしてやられたところなど必ずや変化させていくのです。
だから黒が上手くいったことを繰り返そうとしても、白が変えていくのですから同じにはなりっこない。
ところが黒が失敗などを繰り返すのはこの裏返し的かも知れない・・・
ともかく、前回の碁の立ち上がりとは黒4で変わってきた。
『私なら変えないのにな』と思ったけれど、ともかくこれがKさんスタイルなんでしょう。
もっともこの辺りで『オヤッ?』という手もあった(それは後で)
黒さんは白の数子を取ってかなりの優勢!・・・但しKさんの価値観ではこの「数子」はたいした数ではかなったのでしょう。
白から見れば「後はさらさら」で黒楽勝なんですが、当の本人は違うらしい。
前回はヤヤ消極的な感じで3目残した。
今回は積極策に出て・・・潰れてしまった!
さて黒さんはここからどういう教訓を得るだろう?
白をつぶしに行ったのが間違いであって、積極策そのものは間違いではなかった・・・となるだろうか?
それとも羹に懲りて膾を吹くようになるだろうか?
この辺りの説明は意外と難しいのではないでしょうか
積極策=白を潰したいが誤りで、積極策そのものは間違いではない
但し「気持ちよく勝ちたいから」という部分が混じっていると相当危険因子
しいて言うなら「白に仕事をさせないような打ち方」だろうか?
先とか2子ならともかく4子、5子の置き碁ですからね
ともかくKさんには超積極策と亀さん的消極策が混在しているようです。
ところで今日気になった定石・・・最も基本的な定石の一つの変化形
[黒の星に白小ケイマかかり][黒上ツケ][白ハネ][黒ノビ]ここで白が這い黒が押さえれば完全にツケノビ定石で白は大ケイマとか大々ケイマに開き、黒も星とかに開く・或いは固く打つなら1間でしょうか
ともかく5子でこう打ってしまったら、4隅の内の一隅はなんていうことなく打ち切りとなってしまいそうですから、流石に白は打ちにくい
そこでホンの少し変化球
消える魔球クラスではないです、チェンジアップというかシンカー程度
白ハイでは無くコスミ、黒飛びつけ、白割り込み、黒アテ、白ツギ・・・ここまで他に変化しようが無いが、その次
黒は次ぐ所が2箇所ある・・・
この辺りの変化とか、目前の損得と全体というか、全局的な厚さなどを説明
Kさんはやはり「1目も損をしたくなかったらしい」
その彼にして頭では中を継ぐところと分かってはいるらしい。
マアそういうのが「分かっている」ことになるのかどうかという問題はあります
尤も、それを言ったら教えている白の私だって威張れたものではない
五十歩が百歩を諭している全くこっけいな図です。
掛け軸にしてお宝鑑定団に出したいくらい
まさに怪しげな教えです
でもマア素人だからこんなものでしょう
五十歩と百歩は大差ないとは言いながら、やはり五十歩は百歩より五十歩違うのだと開き直るしかないのかな